「悪いね、三崎ちゃん。嫁にバレちゃってさ・・・」
突然の別れは、コトを済ませた後
ベッドの上で切り出された
「あー・・ ハイ、わかりました」
片足ずつおろし、先に衣服を身に纏い始める私
「えー。あっさりしすぎじゃない?さっきまで盛り上がってたのにさ~」
泣いてすがれとでも?
困るくせに勝手な言い分だ
いつもそう
っていうか、そろそろかな
って思ってたし
3ヶ月か・・・
意外と長かった?
「じゃあ私、まだ終電、間に合いそうなんで、お先に失礼しますね」
にこっと笑って振り向くと
まだ私がその隣に戻ってくるとでも思っていたのか
ベッドの上で呆れた顔のオトコがこっちを見ている
「ありがとう。楽しかったですよ」
バイバイ
ガチャ
バタン
ビジネスホテルを出ると、ビル風が頬を突き刺した
まだ夜風は冷たいよう・・
いい男だと思ったんだけどなぁ・・・
会うたびに興ざめしていってた
どうしてだろう?
出会ったときは
あんなに素敵な色香を放ってるような気がしたのに
私はどうやら、狩りが好きなだけのようだ
気に入ってから
手に入れるまでが大好きで
実際、手に入れてしまうと
それまでの想いはみるみるしぼんでいく
だから別れを切り出される頃には
すっかり想いは消えかかっているのだ
それでも
私の狩り欲はおさまらなくて
次の獲物を求めて身体が疼く
やっかいなのは
私が惹かれるのが
いつも、ヒトのオトコ、ということだ
元から手に入らないものに惹かれる悪癖がある
本当に手に入らないから
惹かれるのか
だとすれば
やはりただの狩人
狩りだけを楽しんでいるっていうこと
いったい何度繰り返せば
私は落ち着くんだろうか?
落ち着く?
そもそも、私は何を求めているんだろう?
ずっとそばに居てくれる誰かが欲しければ
ヒトのモノでないオトコを欲しがるべきなのに
いつも別れを切り出されるたび
どこかホッとしているところがある
それどころか
これでまた
新しい男が狩れると喜んですらいる
結局私は・・・・
ひとりが好きだということなんだろうか?
誰もいらない、ということなんだろうか?
だったらなぜ
狩るのをやめられないんだろう?