「瀬名っ!やばいっ!起きてっ!!寝過ごしたっ!!」
ベッドの中、人のぬくもりを感じてまどろむ間もなく
枕元にある時計を見てびっくり!
隣に眠る瀬名を起こした
「ごめんっ、いったん自分の家、帰りたかったでしょー」
ちゅっ
焦る私に、身体を起こし、優しく口づけをくれる瀬名
「おはよ。・・・大丈夫。会社に替えのスーツ置いてあるし。シャワーだけ貸して?」
「あ、うん・・。」
ねぇ瀬名
私が赤くなってるって知ってる?
ベッドに座ったまま
放心状態ですけど?
そんな私を放って
瀬名は起き上がり、歩いていく
「あっ!タオルっー」
私は慌てて洗いたてのバスタオルを手にもつと
瀬名を追いかけた
「これ、使って?あと、シャンプーとか色々、適当に使ってくれていいから」
「さんきゅ」
なになに?
瀬名が甘い
瀬名って、こんなに甘いやつだった?
どうしよう?
お酒に酔った勢い?
いや、私は酔ってなかったわけで
拒もうと思えば拒めたはず
なのに受け入れてしまった
だって
止まらなかったんだもん//////
彼女の存在なんて
どっかいっちゃってた
もう、そんなのどうでもいいって
瀬名が私を欲しがってくれるんだったら、って
私も瀬名が欲しかった
でも・・・・
こうして朝を迎え
カーテンの隙間から入ってくる明るい陽射しなんて浴びちゃうと
なぜだか
急に現実が押し寄せてきた
瀬名は・・・・
どうして私を抱いたの?
お酒に酔った勢い?
ってことにする?
ガチャリと音がして
バスタオルで頭を拭きながら
瀬名が出てきた
「次、使うんだろ?」
「あ、うん。」
そうだ
私もシャワー浴びて
急いで準備しなきゃ
「髪乾かしたら出てくから。」
「あ、じゃあ、これ、スペアキーだから。使って、あとで返して」
「・・・・・・・・」
手のひらの上に渡したスペアキーに
じっと固まる瀬名
うわっ
スペアキーなんて重かった?
「あ、別に深い意味なんてなくて、私もシャワーしないといけないしっ。その間に瀬名、出てくことになるだろうから、だったら鍵、閉めておいてもらわないと困るしっ・・」
言い訳っぽい?
でもそうなの
本当に深い意味なんてなくってー
「ゆみ。」
どきっ
いつも呼ばれてるけど
それでもなんか
まるで初めて呼ばれたみたいに緊張する
「はい?」
返事する声
どこか震えてしまってる
瀬名の真面目な視線
「オレ、・・・・ ちゃんとするから」
「・・・・・・・」
どうしよ
なんで?
自分でも、すっごいやばいってわかってるけど
こんなの・・・・
頬を大粒の涙が伝った