「次、どうする?皆まだ盛り上がってるみたいだし・・・ これで終わりってわけにはいかなさそうだよね?」

 

さっさと話題を切り替えた

 

「おう、そうだな・・」

 

「カラオケ、予約したほうがいいかな?」

 

「あ~うん、じゃあ人数確認してくるわ」

 

「うん、よろしく」

 

 

ふぅ~・・

 

人数確認を瀬名に任せると、私はトイレに向かった

 

 

 

 

「あ、白石・・」

 

「あ!今日の主役!!」

 

 

山田と出くわし、思わずそう言っちゃったら、顔を歪ませるもんだから

 

「ごめん、山田・・。気分悪くしちゃった?」

 

「・・・・・・・」

 

「あ、でも、悪い意味で言ったんじゃないのよ?むしろいい意味で!!だって山田、すっごく変わっちゃってるからびっくりしちゃって・・。どうやって痩せたの?」

 

「その質問・・。もう、何度も答えて疲れた」

 

うわぁ~

めちゃくちゃゲッソリしてるぅ~

 

「・・・そっか。ごめん」

 

「って、白石が悪いわけじゃないのに、こっちこそごめん。ちょっとほんと・・ 疲れちゃって」

 

「あ~・・ 確かに。すごい囲まれてたもんね」

 

「トイレって言って避難してたとこだったんだよね」

 

「・・・・・・・・」

 

 

そんなに?

 

 

「もしかして・・・ 来たの、後悔してる?」

 

「いや?そういうわけじゃないけど・・。まぁ、少し、疲れたかな。あんなに囲まれることなかったから」

 

「えー、でも今、モテたりするんでしょう?」

 

「モテないよ!全然」

 

「うそー。山田、イケメンなのに!」

 

「/////// 恥ずかしいから、そういうこと言うの、やめてくれる?」

 

 

あれ・・・?

山田ってば・・・

 

顔を覆い隠す手が綺麗・・ってちょっと見惚れる

私って、手フェチだっけ

 

そして、ちょっと可愛いって思ってしまった

 

 

「ふふふ、可愛い、山田」

 

「・・・ 男に可愛い、なんて褒めてないから」

 

「だってイケメンって言うと恥ずかしいんでしょう?」

 

「でも可愛い、てのはもっとヤダ。」

 

 

あれ?

あれれれれ?

 

なんか、マジ可愛い

なんだ?この生き物・・・

 

 

 

「ゆみっ!!おまえ、どこ行ってんだよっ!!捜しただろーがっ!!」

 

 

びくっ

 

振り向くと、ちょっと怒った顔をした瀬名が

こっちに向かって歩いてくる

 

 

「どこって、今、トイレ行こうかと・・・」

 

 

そうだよそうだよ

私はトイレに行くつもりでー

 

 

「20人は行くって言ってるけど・・ カラオケ」

 

え?そんなに?

思ったより多くてびっくり

 

 

「山田は?二次会、カラオケにしようかと思ってるけど、どうする?」 

 

「え?オレ?俺はー・・」

 

 

あ~ 山田、迷ってるな?

さっき、もう疲れたって言ってたもんね?

 

 

「山田・・ 無理しなくていいよ?」

 

私は、山田のトレーナーの裾をひっぱりつつ

小声で言った

 

「や、行くよ。俺も」

 

「へ?」

行くの?

 

「そっか。じゃあゆみ、予約して」

 

「え?あ、そうね」

 

 

トイレ~・・

 

なんて思いつつも、その場で予約の電話を入れる

 

 

「山田、あっちで女どもが捜してたぞ?早く戻ってやれよ」

 

「え?」

 

 

あ~、瀬名ってば

山田はそれ、困ってるんだってば

 

 

「山田!・・・えと、」

 

 

助け舟を出そうとは思うけど、上手い言い訳が全く浮かばなくってしどろもどろしていると

 

 

「おまえはトイレ行くんだろ?俺もトイレ行くから。はーい、行こう行こう」

 

 

ぐいっと肩を抱くようにもたれ

はっきり言って驚きなんですけどっ

 

こっちはもうねっ

あんたにドキドキしたくないんだからっ

 

 

なのになのにっ・・

 

やめてよ、って言えない自分がムカつくーーー!!!!

 

コイツは彼女もち、彼女もち、彼女もち・・・