突然扉の向こうで鐘が大きく鳴ったかと思うと

バーンと音がして

 

「皇子っ!ユリン妃はご無事でしょうかっ!?先ほど見つかったという知らせがっー」

 

 

こ・・・

この声は・・・

 

 

「・・・ ドンハ」

 

 

私を跨いだまま、皇子がそう呟いた

 

そうそう、テジュンのお父様だ!

確か私のことを疎ましく思っていてー

 

ってことは、私だってわかるとやばいんじゃー

 

 

 

「こっ/// これはっ//// 私としたことがっ///// 申し訳ございませんっ、皇子っ!!」

 

 

 

・・・え?

 

 

「わかったのであれば、早く下がれー」

 

 

ぐいっー

 

そう言うと皇子は、私を抱き上げ、自分の胸の中へと引き寄せた

 

 

 

「おおおっ!!皇子っ!!ようやくその気になってくださったのですなっ!?

これはめでたいっ!!まったく、私もテジュンも、なかなか皇子とユリン妃が寝所を共にならさぬこと、胸を傷めてまいりましたが・・・ いや~、よかった!ということは、さきほどは、お二人でケンカでもなさったのですな?」

 

「ドンハ、うるさい。下がれというのがわからぬのか!?」

 

「ハッ!これはこれは、私としたことが・・・・ いや~、ユリン妃がご無事でよかった、失礼いたしますっー」

 

 

バタンッー

 

 

嵐のようにうるさいドンハさんが下がって行った

扉の向こうへと・・・

 

 

でもさっきの・・・

 

私の聞き間違い?

 

皇子がユリン妃と寝所を共にしてなかった、って・・・

 

 

え?

 

でもだって・・

私とはー

 

 

 

 

 

 

「・・・ ドンハはおまえがユリン妃と違うってこと、気づかなかったようだな」

 

 

 

すぐそばで、皇子の心臓の音が聞こえる

 

ドクン、ドクン、って・・・

 

 

そうだ

私は今

 

また、皇子の胸の中にいる

 

 

向こうへ戻ってから・・・

 

何度も思いかえしていた皇子の・・・

 

 

「・・ 本物だ・・」

 

 

 

思わずそう呟き

手を皇子の胸にあてていた

 

 

 

ぎゅっ

 

 

するとその手を皇子に握られ

 

 

「それは私のセリフだ。」

 

 

おりてきた唇に塞がれる

 

 

「んっー」

 

 

 

 

バーーーーンッー

 

 

今度は鐘も鳴らずに扉が勢いよく開いた

 

 

「皇子っー」

 

 

 

 

 

この声はー

 

 

 

 

「・・・・ 今宵はもう、下がれと言ったはずだが?」

 

 

 

皇子の低い声が唸る

 

 

 

「皇子、なりませぬ!!・・・ 父から聞いて驚いて駆けつけました。どうやら父はそいつがユリン妃だと思い込んで疑わなかったようですが。ようやく皇子がその気になられたと浮かれてー」

 

「テジュン」

 

「なりません!!皇子の御子を授かるのは本物のユリン妃でなければなりませぬっ!!決してその者とはー」

 

「・・・ その者とは?なんだ?テジュン・・・申してみよ」

 

 

 

・・・・・・ っ!!!

 

 

やっぱり・・・

 

聞き間違いじゃなかった・・・

 

皇子とユリン妃は、まだー ?

 

 

え?え?

どういうこと?

 

 

 

「もう・・ 寝所を共になさってはなりませぬ・・」

 

 

 

ギャアーーーーッ///////

 

「ちょ、ちょっとテジュンってばっ//// 何を言うのかと思ったらー」

 

めちゃくちゃ恥ずかしいこと、言われたっ////

 

 

 

「おまえが私に・・・ ものを申すのか?」

 

「皇子っ!先ほどは私に、わかっている、とおっしゃったではありませんかっ!」

 

「は?なんのことだ?」

 

「皇子っ!?」

 

 

 

「はいはい、すとぉーーーーっぷ!!」

 

 

 

とっくに皇子の腕の中から離れていた私が

ふたりの間に割って入ると

ふたりとも、はぁ~ん?と納得のいかない顔をしている

そりゃあ、当たり前だよね

 

 

「テジュン、わかってる、って。そんなこと。私は、ユリン妃が戻ってこられるまでの身代わりでしかないんだから・・・。安心してよ。」

 

 

まずテジュンにそういうと、彼の肩をポンポンって叩いた

 

 

「ユリンっ?」

 

 

やっぱり私のことをそう呼ぶしかない皇子に向かって振り向くと

 

 

「だってそうでしょ?貴方の妃は、ユリン妃なんだから」

 

 

そういって笑う

 

 

「テジュンも、そう思って、お父様のドンハ様には、私のこと・・ 黙っていてくれたんでしょ?」

 

「あぁ、そうだ」

 

ふてぶてしそうに、テジュンがうなずく

 

「俺だって、別にお前が憎いわけではないからな」

 

「うんうん、いつもありがとうございます。」

 

「おいっ、ユリンッ?」

 

「皇子。・・・ ユリン妃はいつもどのお部屋で寝ていらっしゃったのですか?

私は今夜、そこで寝させてください。ねぇ、テジュン、案内してくれる?」

 

皇子に向かってお辞儀をすると

テジュンの方へと向き直る

 

 

「待て。」

 

 

私を留めるその声に、やっぱりドキッとしてしまう

 

 

「・・・ な・・に?」

 

「また明日・・ 」

 

「え・・?」

 

「・・・ 明日も消えぬと約束しろ」

 

 

ーーっ!?

ドキッ

 

 

「朝・・ 目が覚めたら一番に私の部屋へくること。・・・ よいな?」

 

 

やだ・・・

すごくドキドキしてしまう・・・

 

この人はユリン妃の旦那様なのにー

 

 

「・・・ わ・・かりました・・」

 

「テジュン、部屋の前で片時も目を離さず居れ」

 

え?

 

「はあぁあぁぁ~~~!?」

 

 

テジュンじゃなくてもびっくりする!!

それって・・

 

「ちょ、ちょっと皇子、いくらなんでもそれはー」

「こやつが消えたらお前のせいにするからな?」

「はぁ~~!?なんっでオレがー」

「私は寝所を共にしてはならぬのだろう?」

「・・・・・・・・・・」

 

 

ぷっ!

 

皇子ってば・・・

 

 

 

ねぇユリン妃

 

どうして消えちゃったの?

 

 

この人を置いてー

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく・・・・

 

 

 

 

えっと、みなさま・・・

ずいぶんなご無沙汰でございました

 

 

まずは、1話のみ、続きを書いてみました

 

 

ようやく、このお話を更新することにしまして

私の頭の中によみがえらせるためにも

いまいちど、1話から再アップ(といってもお引越し)してみました

さぁ、頭の中をこのお話でいっぱいにして~

 

次なる更新はどうなって欲しいのか?

 

もちろん、どうなっても受け入れていただくしかないのですが(笑)

どこから書こうか、とにかく盛りだくさんな壮大スペクタクルなので

お気に召してくださる方のみ

おつきあいいただけたら、喜びます!

ぺこり