★せっかくなので、このままこのお話をしばし、続けてみることにしました
色々言ってすみませんm(_ _ )m★
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どきどきどきどき・・・・
昨夜電話しながら寝たから
朝起きて、枕元のスマホ見て驚いたのなんのって・・・
主任からの着信履歴があった!!
もう、すぐにでも電話しようかと思ったけど
こんな朝の忙しい時間はきっとバタバタしてるだろうし
だからってメールするのもなんだし
って思いながらの出社となりました、はい
そして、主任にどう声をかけていいのかもわからず
無駄にドキドキしているわけです
私の心臓は・・・
と言いますのも?
主任は朝から色々な人から話しかけられて
めちゃくちゃ忙しそうだし
それってもしかして、昨日の帰りに何かトラブってるふうだったから
そのことも関係してるのかな~
なんて思いつつ
私は斉藤さんに聞いてみた
「あの、斉藤さん・・ 昨日って、遅くまで・・だったんですか?」
「あー、そうなんだよね、ちょっともめちゃってさー・・って、桜井、おまえ、居なかったっけ?」
いなかったっけ?
ってなんて存在感の薄い社員なんでしょうか
って・・・
「すみません、速攻、帰っちゃってたんで」
申し訳なさそうな顔をして見せる
「それ、正解だったな。って残ってたとしても関係ないか。おまえじゃあどうしようもないもんな」
「・・お疲れ様でした」
私なんかじゃ、何の力にもなれないことくらいわかってますってば
「なんだよ、斉藤、お前だって何もできなくて、松本主任に泣きついてたじゃないか」
「そーそー、『どこにいるんっすか、かえってきてくださいよぉ~~』ってさ」
「はぁ~?そんな、泣きついてなんかねーしっ!!」
「でも主任、やっぱすげぇよなぁ~。あんなに怒ってたクライアント、鎮めちゃうんだもんな」
「ほんとほんと!最後の方、飲みに行く約束してなかった?」
にやける・・・
主任のこと、すごいって話題
やばい
どうしても頬が緩む
「あ、まどか!電話した?」
「え?ううん、まだー」
純子ちゃんからの問いかけに反射的にそう答えると
「机の上に付箋、貼っておいたよね?電話番号書いたやつ・・」
付箋・・?
電話番号・・
「ああーーーっ!!仁宮くんっ!!」
「・・・・ 誰だと思ったの?」
「ごめんっ、まだだった!!今、かける!」
やっばーーー!!
頭の中、すっかり主任だった
昨日、純子ちゃんとも話して、諦めるってあんなに言ってたのに
朝見た着信履歴でもう、ひっくりかえってた
やばいやばい
もう一度ひっくり返さなきゃー
「えと・・ 090-・・・」
口で番号を唱えながら、ダイヤルボタンを押した
コール音が聞こえてくると
何だか急にドキドキしてきた
だって・・・
何年振り?
「もしもし? 仁宮ですけどー」
出たっ!!
「あ、もしもし?あのっ・・ ARプランニングの桜井ですけどー」
「え?・・ まどか?」
ドキッ
うわぁーー
久しぶりに話したのに、まどか、って呼び捨てにされても
なんだろ?
この時間がさかのぼっていくみたいな感覚ー
「うん・・ 仁宮くん?」
「おーー!つながった。久しぶりぃ~~ 元気?」
「ほんと久しぶりだよね!どうしたの?びっくりしちゃったんだけどー」
「あ、だよね?実はこの間、ARプランニングの人から名刺もらってさ?
そういえばこの会社って・・ まどかが就職したとこじゃなかったっけ?って思ってさ。俺、最近こっちに異動になったばっかで・・・あ!そういやお前、携帯、変えた?最初、かけたんだけど、『おかけになった電話番号は・・』って流れてきてさー」
そうだ!
携帯、落として壊れちゃって変えたんだった
もう、ずいぶん前になるから忘れてたよ
「うん、変えた。落として壊れちゃったのよ」
「そっかぁ。あ、それでさ?オレ、今、そっち方面で仕事してるから
よかったら今日、ランチとか一緒にどう?」
ドキッ
ランチ?
うわぁ~、こういうの、さらっと誘えちゃうんだ?
ま、まぁ・・
別に断る理由もないよね?
大学の同級生なんだから・・・
それにもしかしたら、仕事の話もー
「うん、いいね。どこにする?」
「店決めたら連絡・・って、おまえこれ、会社の電話からかけてきてるだろ?携番は?」
「あ、ごめん・・ じゃあ、切ったら携帯からかける」
「おっけ!じゃあ、ワンギリしといて。登録してあとで連絡するわ」
「わかった。」
電話を終えて顔を上げると
正面に座ってこっちをニヤニヤ見ている純子ちゃんと目が合った
ボッ//////
何だか急に恥ずかしくなる
純子ちゃんの口元が、『どうだった?』と動く
小さく漏れる囁きで聞こえる距離だ
私も、同じように 『ランチ行く』って口を動かして返事をする
純子ちゃんの冷やかしの視線に
私もにやけていると
「桜井ーーー、ちょっといいか?」
ビクンッ!!
こ、この声はっー
「はいっ!」
くるりんっ
返事をしながら振り向き、立ち上がる
こっち、こっち
と手招きされ
私はそのまま歩き出す
主任のデスクまで
さっきまで、主任のまわりには人だかりができていたのに
全部さばききったのかもう誰もいない
さすが・・・
仕事が早い
「あ、あの、主任っー」
手元にある書類に視線を落としている主任に声を掛けると
「・・ 昨日はずいぶん、遅くまで長電話だったんだな」
目だけ、こっちに向け
ニヤリと笑ってそう言ってみせる主任
ドキュンッ
これですよ、これ
私がいつも射抜かれてしまってたのはー!!
「す、すみませんでしたっ、私っ、電話もらってたのに気づいたの朝でー」
「ここ、知ってる?山風物産」
ポンッと渡されたパンフレットに社名が入っている
「この間、右田と行ったんだけど、ここの・・えっと・・あー、この人、仁宮さん?名刺渡したら
お前のこと知ってるってー」
今度は仁宮くんの名刺まで差し出された
「うわうわうわっ!!ビンゴですっ、主任!!さっき仁宮くんと電話で話してました!!それ!」
「え?」
「なにこのタイミング・・ すごすぎますよね、じゃあさっき仁宮くんが言ってた以前に名刺もらったのって、主任からだったんですね?」
「・・・ さっき、話した?」
「あ、はい!電話もらったんで、かけました。もしかして私に担当させてもらえるんですかっ?ちょうどいいですっ!今日ランチすることになってー」
「・・ は?ランチ?」
ビクッ
あ・・・ やりすぎた?
明らかに余計なことまでしゃべってるよね?私・・・
うう~、だめだ
心の・・ううん、頭のどっかで、主任にやきもち妬いてほしいって
そんなこと考えてたかも
そんなの、無駄なのに・・・
「はい、仁宮さんとランチを一緒にすることになっています。だから私に担当させてください!話をしてきますねっ?」
「・・・ そうか、じゃあ・・ そうしろ。」
ほら・・・
やきもちなんて、やいてくれないよ
「あの、主任・・ 昨日の電話ってー」
「あー、別に何でもない」
「え?何でもないって・・」
結構遅く、でしたよ?
あんな時間に何でもないことで電話してきます?
食い下がろうかと思ったけど、
「松本主任!ちょっといいですか?」
主任はすぐに話しかけられちゃって
私は、山風物産のパンフレットを持ったまま
自分の席まで戻るしかなかった
まぁ・・
聞いたって、どうしようもないよね
「あ、まどかちゃん!・・・ これからランチ?今日は外で、なの?」
昼休み、エレベーターホールの前で大場先輩から話しかけられた
そういえば、今日は初めて会う
下へ、のボタンを押してるから
外でランチかと思われたのだ
「はい、大場先輩も?外、ですか?」
上へ、のボタンを押す様子もないから、そう聞き返す
「うん、今日はね//////」
「・・ どうかしたんです?なんか・・ 顔、笑ってますけど、いいことあったんですか?」
「うん、え?あれ?まどかちゃん・・ 昨日ー」
「昨日?」
不思議そうに私が覗き込むと
大場先輩は目を逸らし
「あ、いや・・ 何でもないんだ。そっか・・」
「え?なんです?気になるじゃないですか!」
「いやいや、そんな・・ ボクの口からはとてもー」
「僕の口からは?何をです?」
チン!
と音がして、数人を乗せたエレベーターの扉が開いた
私たちが乗り込むと、大場先輩は知り合いが乗っていたようで
自然に会話は途絶えてしまった