「すると・・・ まさか、キミは、ユリンと入れ替わってその国へ行ってきたってこと?」
「・・・ おそらく・・」
話し終わってうなずくと
ユンホさんは右手を顔にあて、天を仰いだ
「嘘だろ~・・ そんな話・・・」
「ですよね~ 信じろっていう方が無理ー」
「すごすぎるっ!!」
「え?」
ユンホさん、目が輝いている
「ユリンがこっちにいる間、トンバン王国に関わる資料を色々捜し、わずかに見つかった文献を調べてみたんだけどー」
私もユンホさんの勢いにつられ、前のめりになっていた
「ユノユノ皇子にまつわる記述がないんだ」
・・・・え?
「ない、って・・ だって、確かに存在したのよ?私は彼に会ってー・・ だって、ユリン姫も嫁ぎに行くって言ったんでしょっ?」
「そうなんだよね・・ だから彼女と何度も色々調べてみたんだけど・・・ トンバン王国は、ミリョン王のあと、途絶えてしまっているんだ・・・
もしかしてその後領土はどこかに吸収されてしまったのか、はたまた海の底へと沈んでしまったのか・・・」
ユノ皇子の記述がない・・・・?
ミリョン王ってことは、やはり第一皇子のミリョン皇子が継いだんだわ?
でもそのあと途絶えたってことはー
「世継ぎが生まれないって言ってた・・ だから第二皇子であるユノ皇子に、ユリンとの結婚が決められてー」
「世継ぎが生まれない、って、ミリョン王に子供が出来なかったってことか?そうか!それでー」
「どうしてユノ皇子の記述がないの?ユリン姫は?嫁ぎに行ったんでしょう?今だって・・・ もとに戻った、ってことは
ユノ皇子の元へー」
ユノ皇子のところへ、戻ったのね?
本物のユリン姫が・・・・
そういうことなの?
「・・・ よかった・・・ 私があのまま居たら、大変だったもの・・ ユリン姫のお父様であるホラン国王が婚礼の儀にやってくるって言われて、そんなの、私が偽物だって絶対バレちゃうじゃん、って・・・・」
「・・・ キミ ・・・・」
ユンホさんの手が
優しく頬を撫でてくれた
「ごめんなさい・・ なんか・・ ホッとしたら涙が出てきちゃって・・・」
「・・・ ホッとした?そうなの?」
「・・・ そういうことにしておいてください、って・・」
人差し指で涙を拭う
「よかったらこれから、僕の研究室に一緒に行く?ユリンが見ていた文献をキミも見てみる?」
「いいんですかっ?」
「いいよ、ユリンはそれを見て、戻らなきゃならない、って言ってたから・・・」
「ぜひお願いしますっ!」
「わかった・・ それにしても、ほんっとよく似てるなぁ~ キミとユリン・・」
「そうですか?ユンホさんだって、ユノ皇子にそっくりですよ?」
「え?」
私の言葉に、固まるユンホさん
「え?」
そうか!知らなかった・・・?
ユリン姫は、皇子にまだ会ってなかったんだもの・・・
・
・
・
・
・
「皇子、ユリン姫をお連れしました!それが、あのー」
「なんだ?ミヌ」
「・・・・ 初めまして、ユノユノ皇子。 ユリン、と申します。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ミヌの後ろから現れたユリン姫を見て、私は身体に戦慄が走った
な・・・ んと・・ これは・・・
夢を・・・
幻を見ているのか・・・?
「・・ そなたが・・・ ユリン姫・・と?」
「はい、お初にお目にかかります・・・」
目を伏せ、丁寧にお辞儀をする様は
昨日まで私の傍にいたアイツとは
全然違っていてー
がしかし
とても別人とは思えぬその容姿
「・・・・ 私を謀っているのではあるまいな?」
「はい?・・・・ 謀るとは?」
訝し気に上げた目は、一点の曇りもなく、私を貫いた
・・・・・ 別人なのか?
「いや。よくぞご無事で・・・ ゆっくり休まれよ」
「ありがとうございます・・」
「して・・ 行方知れずとなっていた間、どこで?」
「それが・・・ 全く覚えがないのでございます。気がついたらこちらの兵の方に見つけていただき・・・」
「覚えがない・・・ と?」
バタバタ、と駆ける音がして、ダリがやってきた
私の前で傅くユリン姫を見て、一瞬たじろぎ、私の方を見た
ひとつ、頷く
「ユリン様、どうぞこちらへー」
ダリが肩を抱くようにして、姫を連れて行った
「ミヌ!」
「ハッー」
私はミヌを呼んで跪かせると
「姫をどこで?」
「私にもよくはわかりませんが、西の街の方で見つかった、と・・ 」
「覚えがない、というのはまことのようなのか?」
「それは、こちらへお連れするだけでは、わかりませんでした・・」
「姫が見つかったという地、よく調べてみるように」
「ハッー」
「皇子っー」
ミヌと入れ違いに、テジュンが入ってきた
「皇子っ!さっきすれ違ったのが、ユリン姫だって?」
「騒ぎ立てるな」
「だって、あれはどう見てもー」
「私も混乱している・・」
「どういうことです?それで、ユリン様は・・あ、偽物の方はどこへー」
「それは私が聞きたいわっ!そもそも、お前に言ったはずだ!テジュン、ユリンをここへ連れてまいれ、と!!」
「・・・・ 申し訳ございません。庭の方にはいらっしゃらなかったので、てっきりまだ宮殿にいるものとばかり・・・」
「捜せ!とにかく捜して連れてまいるのだ!」
「いやしかし、今、本物のユリン姫がいらっしゃってー」
「だからどうしたっ?私が捜せ、と言ったら捜すのだっ!早く行けっ・・ いや、私も捜す!」
「は?皇子・・?」
ユリンッ・・
どこへ行った・・?
なぜ現れぬ・・・!
ユリンッー
ユリナーーーーッ・・・・
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
どうでしょう?
この・・・
なんちゃってファンタジー・・・
壮大なスペクタクル・・になってきたでしょう?www
え?
もう飽きてきた?
(*ノωノ) イヤン
そんなこと言わないで~~
GWに続きを考えるパワーをください。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。