どうしよう・・

 

私があんなこと言っちゃったから

またモテてるんだ・・?

 

チャンミンのこと好きな人にやる気を出させてしまった・・・?

 

でも、今まではご両親の決めた結婚相手がいたから

断ってたわけで

 

その婚約がなくなった、ってことになれば

チャンミンも考え直す、って・・・

 

あああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ・・

 

確かに!

そうなるよねっ

 

 

とにかく話をしよう

 

ライン・・

は、送りすぎって怒られたんだった

 

それに、大切なことはちゃんと会って顔を見て

の方がいいよね

 

今日は一緒に帰れたりするかな

 

 

「・・・ それだけ、確認してみよう」

 

 

 

携帯を手にして、LINEでチャンミンのとこ・・・

 

 

 

「大沢さん!ちょっと・・」

 

直属の上司に呼ばれた

 

 

「なんですか?」

 

デスクの前まで行って聞くと

そこに広がっていたのは、さっき提出した書類

 

「これ、僕がお願いした感じと違うよね?ここ、見て?」

 

「・・・・あ」

 

「あ、じゃないよ?あ、じゃ。何を浮かれているのか知らないけど

仕事はちゃんとやってほしいな~」

 

「・・・ すみませんっ、すぐやり直しますっ!!」

 

「今日中ね」

 

「っ!・・・ はいっ」

 

 

仕事でミスるなんて、大失敗だ

注意力散漫だったから・・・

 

 

「大丈夫ですか?僕、これ終わったら手伝いましょうか?」

 

 

高柳くんが心配そうに声をかけてくれた

 

 

「ううん、私のミスだから・・。大丈夫^^ ありがとう」

 

 

チャンミンに帰りのこと、ラインしなくてよかった・・・

それでも最初にそう考えてしまってた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~~、終わったぁーー!」

 

 

フロア内にまだ残っている人はほぼなく

私の席だけ、ぼぉ~っと灯りがついていた

 

 

「お疲れ様です」

 

 

「うわっ!」

 

 

突然背後から聞こえてきた声に、驚き、変な声が漏れた

 

くるっ

椅子を回して振り返ると

 

「あれ?なんだ、高柳くん・・ もう帰ったのかと思ってた」

 

ひとりたたずむ高柳くんの姿があった

 

 

「差し入れ、買ってきました。おなか、減ったでしょう?」

 

「うわぁ~、助かるー!いいの~?」

 

 

ちょうどお腹が減ってきてたんだよね

 

私は高柳くんの手からぶら下がっているビニール袋の中身を

いただくことにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてもチャンミンさんがいいんですか?」

 

 

・・・!?

 

 

サンドイッチを口いっぱいに頬張っているときに

高柳くんにチャンミンの名前を出され

びっくりしてむせそうになった

 

 

「なに?急に・・・」

 

 

「美貴さんのことを考えてもらった結果、もし、付き合ってもらえることになったとしてもあの人が美貴さんを好きな気持ちより、俺の方が絶対、美貴さんのこと、好きですよ?」

 

 

 

もし、チャンミンとつきあえることになったとして・・・?

 

 

キャーーーッ(/ω\)

嬉しすぎるっ

 

 

「美貴さん、聞いてます?俺の言ってること・・・」

 

「あ、うん。えと・・ そんなふうに言ってもらえるのは、とっても嬉しいよ。でも、高柳くんがどれだけ私のことを好きなのか、私にはわからないけど私はー」

 

「俺が好きなのは、美貴さんがチャンミンさんのことを好きなのと同じくらいです」

 

「ええーーっ?それってすごいね!!」

 

「でしょう?だからー」

 

「よく私の気持ちがわかるね?」

 

「え?」

 

「自分でもよくわからないのに・・。だって、チャンミンのことを好きな気持ち、毎日大きくなってる気がするくらいなんだもん。昨日知らなかった気持ちに気づいたりして、どんどん好きになっちゃって・・・。あー、片思いの今でこれよ?これがもし・・キャーッ 想像だけで萌える!」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

 

高柳くんが少し呆れた顔をした

 

 

「チャンミンさんがうらやましい・・。でも、これだけは覚えておいてください。俺、美貴さんのことが本気で好きです。美貴さんより好きな人が出来たら、真っ先に美貴さんに言うことにします。だからそれまでは、俺は美貴さんが一番好きなので、いつでも来ていいですからね。」

 

 

「・・・ 高柳くん・・ 何それ!今、きゅんってきた!!ねぇねぇ、それ、私がチャンミンに振られたときに使ってもいいかなっ?」

 

 

「wwww むかつく。」

 

 

「ごめんごめん。ありがとう、高柳くん」

 

 

 

本当に嬉しかったよ

 

諦められない気持ち、よくわかるから

私なんかやめて早く別の人を好きになってね、なんて言わない

 

 

「じゃ、帰りましょう。送っていきますよ?」

 

「あ、うん・・ いいや。まだそんな遅くないし。片づけたら自分で帰るよ」

 

 

本気で好きだって言ってくれてる人と

ふたりで一緒に帰るのはどうかって・・

 

まぁ、私もチャンミンに一緒に帰ろう、って言ったりするけど

 

あー、ってことはそういうのやめたほうがいいのかなぁ・・・

 

 

「そうですか。じゃあ、気をつけて帰ってくださいね。お先に失礼します」

 

「うん、お疲れ様でした^^」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー お、チャンミン! 今、戻ってきたのか?

 

 

ーー 空也は、もう帰るとこ?

 

 

 

出先から戻ってきた僕にすでに帰り支度を整えた空也が声をかけてきた

 

 

 

ーー さっき、あっち通ったら、美貴ちゃん、まだ残ってたぞ

 

 

ーー え?

 

 

ーー この間、オレが美貴ちゃんと話してたら睨んできたヤツと。高柳だっけ?

 

 

ーー は?

 

 

 

 

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タカヤナギ・・・

 

またアイツー?

 

 

 

僕は、デスクの上を片付け、すぐバッグを持つと

総務課の方へと向かった

 

 

 

廊下で、総務課から出てきたアイツと鉢合わせた

 

 

 

僕の顔を見るなり、何も言わずに睨んできた

 

 

「・・・・・」

 

 

無視をして通り過ぎようとしたそのとき

 

 

「あなたなら、美貴さんじゃなくてもいいんじゃないですか?」

 

 

すれ違いざまにそう問われた

 

振り返ると、あからさまに敵意を抱いた視線

あの時も感じた

居酒屋で・・・・

 

 

「さあ?どうかな。とりあえず、彼女しか考えてないからわからない・・・ですね」

 

 

僕がそういうと、彼は驚きの表情で口をあけたまま、固まった

 

 

「彼女のこと・・・ 諦めてくれる?」

 

 

「そ ・・・・ んなの・・ 無理だし、そもそもそれを貴方にとやかくー」

 

「僕が嫌だから」

 

 

言葉を遮ってやった

 

 

「申し訳ないけど・・」

 

「そんなの言われなくたって、オレなんかの入る隙間はないですよっ!あの人、あんたのことしか考えてないからっ!!」

 

 

 

「・・・・・・ あー、うん、わかってる」

 

 

 

「wwww むかつく。あんたも!」

 

 

アイツ、怒って帰って行った

 

 

 

さぁ~って・・と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おつかれ」

 

 

 

 

「えええーーっ、チャンミンっ?どうしたのっ?え?え?今、帰り?」

 

 

 

突然現れた僕に、驚きを隠せないと言った表情の美貴

 

すでに薄手のコートを羽織り、バッグを持っている

 

 

 

「うん、美貴が残ってる、って聞いたから」

 

 

「え?聞いたって・・ 誰に?」

 

 

「さぁ? 誰だったかな・・?」

 

 

 

美貴のことを僕に言ってくるやつなんて

空也以外、いないだろう?

 

って考えればすぐわかると思うんだけど

 

 

「ま、いいや。嬉しい!じゃあ、一緒に帰れるのっ?」

 

 

いいのかっ!

 

・・・ くすっ

 

つっこみたくなるな

 

 

「・・うん」

 

 

「ちょうどよかった。話したいことがあったんだ」

 

 

「話したいこと?」

 

 

 

僕も・・・

 

 

 

「そう。ちゃんと顔を見て話そうと思って・・・。なんか、私が言ったことのせいでチャンミンが怒ってるって空也くんに聞いて・・・ ごめんね?まさかそんなふうにチャンミンがまたモテて困ることになるなんて、ぜんっぜん思ってもみなくってー・・・」

 

 

 

あ~、そのことか

 

彼女は申し訳ないって顔をして、話し続けている

 

 

 

「でもね?今までは婚約者がいるから断ってたんでしょう?それが、その婚約がなくなったってことは、チャンミンもいちから考え直そうって思うのはすごく当然のことだと思うの!」

 

 

 

「はぁ?」

 

 

黙って聞いていれば・・・

なんだ?それはー

 

 

 

「だって、考え直すってチャンミン言ってた、って空也くんが・・」

 

 

 

空也・・・・

 

 

 

「そんなこと思ってなー」

 

「だから告ってくる人の中にチャンミンがいいと思う人がいたらー」

 

「いいんですか?」

 

「え・・?」

 

「僕が・・ 他の人を選んでも。・・・・いいの?」

 

 

 

美貴の顔が

 

みるみるうちに曇っていき

 

 

 

唇をかみしめると

 

ぶるぶるぶるっと頭を横に振った

 

 

 

「よ・・よくないけどっ!でもっ・・チャンミンが好きなんだったら・・・」

 

 

「僕が・・ 好きなんだったら?」

 

 

 

 

いい、っていうんですか?

 

 

 

 

「すっごくすっごく嫌だけどっー でもっ・・」

 

 

「諦める・・?」

 

 

 

 

美貴は、さっきと同じ、唇をかみしめたまま

首を振って

 

 

「諦め・・られないけどっ!それは私の勝手な想いでー」

 

 

「諦めないでくださいよ」

 

 

 

あ~あ・・・

 

こんなかたちで言うつもりはなかったんだけどな

 

 

 

 

「他の人を選んでもいい、なんて言わないで」

 

 

 

 

もっとちゃんと・・・

 

 

場所とかもこだわって驚かせようと思ってたんだよ?

 

 

でも、そんな顔するから・・・

 

 

 

 

 

「僕は、貴女としか、考えてないのに。」

 

 

 

 

「・・・え?何を・・? それって・・・」

 

 

 

 

あ、僕を見上げる瞳の中に溜まった涙がひとしずく

 

零れ落ちた

 

 

 

 

 

「今日は、どこにする?」

 

 

 

 

「え?もう~、チャンミン!さっきから何をー」

 

 

 

ちゅっ

 

 

 

僕は彼女の口を塞いだ

 

 

 

 

だって・・・・

 

 

 

ね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

 

 

 

きゅーーんっ(/ω\)(///∇//)デヘヘヘ

 

 

そうですね

 

きっとこのあと

 

チャンミンは言うでしょう

 

どこで?

 

今日はどこで、でしょう?

 

 

そんなことはどうでもいいか

 

 

このふたりのばかっぽ~っぷりはきっと

 

 

またいつか

 

 

 

ありがとうございました(*^.^*)