私とチャンミンは両想い

 

お付き合いだってしている!

 

・・・ はず

 

・・・ 違う?

 

そう思ってるのは私だけ?

 

いやいや、そんなことはないでしょ

 

試しに、今日、一緒に帰ることができるのかどうか

LINEで聞いてみる?

 

 

 

ーー お疲れ様~

 

ーー 今日、仕事、遅くなる~?

 

ーー いっしょに帰れたりする~?

 

 

 

当然のごとく、すぐには既読はつきません

 

それはわかってます

 

とりあえず、私の気持ちを伝えておかなくちゃ、ね

 

 

 

ーー 私は一緒に帰りたい

 

ーー あわよくば、帰りにどこかで食事でも?

 

ーー 居酒屋とかでもいいよ

 

ーー お店、考えておこうか?

 

 

 

そうだなぁ・・

 

どこがいいだろう?

 

思いついたらまた、連絡しよう

 

 

 

「ちょっと美貴!何にやにやしてるのよ

午後一の会議、資料もう揃ってるの?

もうすぐ昼休み終わるわよ」

 

 

「え?あ、うん。あるよ、ここに^^」

 

 

「・・・ そう、なんだ?珍しい~ どうしたの?最近、ミスしなくなったよね?」

 

 

 

キャーーーッ

 

 

突然、歓声が上がり

 

「ちょっと、営業のチャンミンよ?」

「かっこいいーー」

「え?こっち来る?」

「どうしたのかしら?総務に何か用でも?」

 

ざわざわと女子社員がさんざめく・・

 

私はちらっと聞こえたその名前に大きく反応し

ドアに背を向けていたため

くるっと振り返ってみる

 

 

えっ・・

本人・・・!!!!

 

 

総務課のドアのところに立ち、課内を見回している

 

 

近寄る女子社員たちが

我先にと話しかけに行き

いったい何の用ですか?と彼に問い詰めるも

まったく相手にされていないことに

 

ホッと安心し、ため息をつく

 

 

うわっ

 

目が合った・・!!!

 

 

・・ん?

 

私と目が合ったチャンミン

 

くいくいっと、指で手招きをしている

 

 

・・・・ 私?

 

自分を指し、目でそう問うと

 

 

うんうん、とばかりに厳しい顔をしたまま、うなずいた

 

 

 

「ごめん、ちょっと行ってくる」

 

「え?美貴・・?」

 

 

 

私が立ち上がると、さっきまで話していた同僚の麻衣が驚いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりに注目を浴びていたため

チャンミンに、ちょっとこっち、って離れた場所まで連れていかれた

 

それでも、まるで尻尾を振ってついていくワンコのような私

 

「なになに?どうしたの?」

 

 

 

足をとめたチャンミンが振り返って言った

 

 

「ライン、送りすぎ」

 

 

ひゃっー

顔・・ 怒ってる・・?

 

「ご、ごめんなさいっ・・」

 

 

「今日はこれから外回りだから、何時になるかわからない」

 

 

「・・・ そうかぁ」

 

 

じゃあ、一緒に帰るなんて無理だね

 

 

「わかった。」

「だから・・」

 

 

そのとき、バタバタと駆けてくる足音が聞こえ

 

「大沢さんっ!!こんなところにいたんですかっ?

新川部長が、会議室の準備って騒いでますよっー」

 

 

「高柳くんっ!・・えっ?マジっ?」

 

 

後輩の高柳くんが私を見つけて叫んでいる

 

 

 

「早く行け」

 

 

「あ、うんっ・・・ じゃあ、チャンミンも外回り、頑張ってね!」

 

 

私は目の前のイケメンにエールを送ると

高柳くんのところへと走り出した

 

 

がしかし、数歩走ったところで振り返り

 

 

「・・ 会えて嬉しかった!ありがとぉーー!!」

 

 

チャンミンに届く声で叫んだ

 

小さくチャンミンの口元が動いたような気がした・・・

 

 

きっと、バカが!とでも言ったんだろうな・・

 

ふふっ

 

 

 

 

 

 

 

総務課に戻ると

麻衣を始め、何人かに声を掛けられたが

急いでいるからごめん、と振り切り

デスクから資料をとると

高柳くんとふたり、会議室へと向かう

 

 

 

 

「大沢さん、さっきの・・ 営業のチャンミンさんですよね?」

 

 

「うん」

 

高柳くん、見てたか

 

 

「ずいぶん前に、振られたって騒いでませんでした?」

 

「あ~ そういうこともあったね~」

 

「なんです?友達にでもなったんですか?」

 

「・・・友達?」

 

 

友達に見えた、って?

 

まぁ・・ そう言われたら・・

あながち、外れているとも言えないよね

 

 

「え?違うんですかっ?まさかっ、好きになってもらえたとか?」

 

 

・・ 好き?

 

なんて言ってもらってない・・!!

 

 

「ううん、・・・」

 

 

「ですよね~。振られたんですもんね。それにしても、自分を振った相手と友達になるんですか?大沢さんって、やっぱ、想像を超えるっていうか・・すごいですね」

 

 

「なにそれ?ぜんっぜん、褒められてる気がしないんですけどっ」

 

 

「いやいや、褒めてますってば!尊敬・・ いや、敬愛してます!!」

 

 

「敬愛って・・・、意味わかんないwwww」

 

 

「だってほら、今も、僕としゃべりながらでも、ちゃんと資料やお茶を置いていったりして手が動いてますもんね~」

 

「高柳くんもしゃべってないでほら、あっちから新しいペットボトルの箱、もってきて!」

 

「はぁ~い」

 

 

ともだち・・・

 

友達かぁ~・・・

 

 

いやいや、友達は、ああいうことしないよね?

 

ん?

 

待てよ?

 

 

セ~から始まるお友達っていうのも・・・

 

 

 

ずーーーんっ・・

 

 

 

まさか・・?

 

チャンミン、私の身体目当て・・?

 

 

 

「・・・ 大沢さん?」

 

 

 

そういうことだったの・・・!?

 

 

 

「大沢さん? 準備終わったから早く出ないと。役員さんたち、来ちゃいますよ?」

 

 

「えっ?あっ、そうねっ、そうだわっ」

 

 

 

やばいやばい

 

思いっきりネガティブな考えが脳裏を過ってしまったわ・・

 

 

私は我に返ると

慌てて会議室をあとにした

 

 

エレベーターをさけ

非常階段のほうへと向かうと

 

チンっと音がして

役員さんたちがエレベーターからぞろぞろと出てこられるのが見えた

 

 

 

「大沢さん、今日の帰り、いつものとこ、寄っていきません?」

 

 

階段を下りながら、高柳くんがくぃっとお酒を飲む所作をして見せる

 

麻衣や皆と、何かあると仕事帰りによく行く居酒屋のことを言ってるのだ

 

 

 

「そうね、麻衣たちも誘ってみようか!」

「・・・・ ですねっ」

 

どうせ、チャンミンには断られたばかりだ

 

 

同僚の誘いはなるべく断らない

 

これは私の信条のひとつでもある、まる!

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく・・・

 

 

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チャンミンで妄想 『想定外』

 

 

その後のふたりを

 

こんな感じで始めてみました

 

 

よかったらまた

 

おつきあいくださいませ

 

 

きっとそんなに長くないから・・(笑)