ー あ、チャンミン?オレ
「・・ オレオレ詐欺か?」
ー やぁ~だな~、オレだよ、空也!
「わかってる」
ー なぁ、何度も電話くれたみたいだけど、もしかして今もまだあの子と一緒だったりする?
「あぁ、そうだけど?おまえ、いつ頃こっちにー」
ー そらぁ~ 誰と話してるのぉ?女だったらちょん切ってやるからっ!
ー ちがうよ、オトコ、オトコ!
「・・・・・」
ー まぁ、そういうことだから適当に頼むわ
「・・ あぁ、わかった」
ー おまえも、逢ったこともない婚約者に義理立てなんかしてないでもっと楽しん
ブチッ
「・・・ 空也くん、仕事・・ 終わったって?」
僕のブルゾンを脱いで腕にかけ
俯いたまま、彼女が聞いてきた
「・・ いや、今日は来れそうにないって」
「ほんとぉっ!?」
「・・・・・」
だからそこ、喜ぶところじゃあー
ま、いっか
下手に悲しまれるより、そっちの方が・・・
「ねぇチャンミン、服が乾くまでどこかで休んでいく、っていうのはどう?」
「・・・ そうですね」
ずっといいか・・・
「えっ?」
「えっ?」
いま、なんて・・?
「悪いっ・・、今ちょっと考え事をしてて・・」
「言った!!行くって言ったから!」
「は?行く、ってどこへっ?」
「ホテッー」
「わぁああぁぁ」
僕は慌てて彼女の口を塞いだ
ち、近いっ!!
チャンミンの顔がっー
見上げるとすぐそこにあって・・・
チャンミンの右手は私の口を塞いでいて
左手が後ろから私の肩を掴んでいて
もうなんか・・
斜め後ろからっていうか、横からっていうか
ハグされてる感じで
密着してて・・・
「ったく!・・いったい何を言い出すかとー」
私は口を塞がれたまま
すぐそこにあるチャンミンの瞳をじっと見つめる
じっと・・
ねぇチャンミン・・・
いこうよ
いっちゃおうよ・・
ねぇ
ねぇねぇ
彼女の瞳のなかに
僕の顔がうつって
揺れてる
つづく・・・
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こんなにジッと見つめあえるもんなんでしょうか
先に目を逸らすのはどっち? ←