あの日
何とか無事に男だとバレることなく食事を終え
僕たちは家に帰った
その帰り道
「これであとは、向こうからお断りの連絡が来て終わりだ
何とかお父さんの面子は保たれたよ
チャンミナ、今日は本当にありがとう」
ボクの両手を握り
何度も何度も父さんは頭を下げてくれた
現れた相手の男は
スーツのよく似合う、今までボクが出会った中で最高クラスの人だった
と思う・・
食事をしながらでも
父が話せば、父の目をじっと見つめ
話に合わせてうなずき
時折見せる笑顔は、心から笑っているようで
決して、ボクの父を見下すような顔はしなかった
むしろ、年上である父を敬うようなその所作に
敬意を覚えた
「・・ ヌナ・・ 来てたらきっと、好きになってただろうに・・」
「ん~? チャンミナ、何か言ったか?」
思わず漏らした僕の言葉に、前を歩く父が振り返った
「いや、何でもないよ。」
「やー、それにしてもチャンミナ、綺麗だな~
どうだ?帰ったら記念に写真に撮っておこうか!」
「wwwwwww」
「じょ、冗談だよ、チャンミナ。やだな~ そんな、睨まないでくれよ」
「睨んでなんかいませんよ。でも、写真は勘弁です」
もう二度とこんな恰好、しないんですから
・
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・
「・・・え?」
後日、会社から帰ってきた父が食卓で
そう言えば、とばかりに話し出した
それがもう、耳を疑うような内容で
「やー、父さんもびっくりしたんだがな?
もう一度おまえに会いたいんだそうだ
しかも、今度は2人で」
ぱちくり・・・
「はぁ~!?」
もう一度会いたい?
ふ、2人で、って・・
「なっ、何をっ・・・ しかも2人で、ってどうするんですかっ!!」
この間は父さんが横でフォローしてくれたから
ほとんど話さずにすんだけど・・
じゃなくて!!!
「あとは向こうに断られるだけだ、って言ってたじゃないですかっ!!
あの日、行くだけだ、って!!」
「父さんもそう思ってたんだが・・・」
「きっとチャンミナが美しすぎたのね~
その方、一目惚れしちゃったんだわ?」
「母さんっ?」
何を言ってるのっ!!!
「えー、そんなに綺麗だったの~?
見てみたかったなぁ、写真とか撮ってないの?」
隣でそんなのんきなことを言ってみせるのは
見合いをすっぽかした姉のジスだ
「ヌナッ!!!何を言ってるんですかっ!!元はと言えばヌナがっー」
「やー、こうなったらもう一度会うしかー」
「やややややややや!!ないっ、ないからっ!!
無理でしょう?2人で、なんてもう誤魔化せませんよ?
絶対男だってバレるからっ!
どうするんですっ?騙した、なんてことになったら
それこそ父さんのクビがー」
「そこはもう、チャンミナ!おまえに頑張ってもらうしかない」
グッー
いきなり両肩、掴まれても・・・
「は?頑張るって、何を??」
「とにかく、新しい服と靴を買いに行こう」
「えっ?ちょ、ちょ、ちょっー」
新しい服と靴って、何を考えてるんだっ
「パパ?チャンミナの・・ほら、脱毛とかも必要じゃないかしら?」
「そうだな、チャンミナは足も綺麗だし」
「キャハハッ じゃあ私っ、一緒に服、選んであげるっ!!」
「・・・・・・・・」
異常だ・・・
この人たちの頭の中
いったいどうなってるんだ・・?
もう、何を言っても無駄な気がする・・・・・
・
・
・
・
・
そして土曜日
真っ赤なスポーツカーに乗って、あの男が迎えに来た
今日はTシャツにパンツといったラフな恰好だ
驚くことに、それもまた・・
似合っている
見たい見たいと騒いでいたヌナは
現れるわけにいかないので
2階の窓からこそっと覗き見る、と上がっていった
今頃、小さな悲鳴でもあげてるんじゃないか?
「それでは、今日一日、ジスさんをお借りします」
「いっ?いちにちっ?」
聞いてないっー
とばかりに父さんを見るが
にっこり笑って
「どうぞどうぞ」
と、まるで、つまらないものですが、とばかりに僕を差し出している
言葉が出ない・・・
一日なんて・・・
とても隠し通せる自信がない
彼は、さっき乗ってきた車へといくと
その助手席のドアをあけた
恨めしそうに後ろをふりかえりつつ
僕は、その助手席に乗り込み足を入れる
と
ドアの外に残りそうになっていたワンピースの裾を
彼が跪いて掬い、そっと中へ載せてくれた
「・・・/////////」
ゆっくりドアが閉められる
やだな・・
どうしよ
何だかすごく恥ずかしい・・?
車が走り出し
家はみるみる遠く
道路まで出て見送ってくれていた両親の影は
あっという間に小さく、見えなくなった
「・・・ 風邪は?もう、よくなったのかな?」
ドキッ
「えっ?あっ・・コホッ・・いや・・まだ・・少し・・」
そうだったそうだった
声・・!!
気をつけないと・・!
「そうか・・。だったら悪かったかな、連れ出したりして」
「あ・・」
心配・・
してくれてるんだ
あんなの
嘘なのに・・・
何だか胸の奥が
罪悪感でちくちくした・・・
つづく
そう、つづくよ(笑)
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
書きたいことはいっぱいあるのに
うまくまとまらなくて・・・
なかなか書けなくてごめんなさいっ![]()
私が欲張っていろんな妄想出しちゃったから![]()
でもでも
続きが読みたいって言ってもらえて
すっごくすっごく嬉しいですっ
あれもこれも
ではありますが
続けようと思いますので
あたたかく見守ってやってください![]()
ところでふたり
どこ行くんだろう?
これから熟考しますっ