「ちょ、ちょっとユノっ?どこまで行くのっ?」

 

 

私の腕を引っ張るユノは

店の外へと出ただけではなく

そのまま全く歩を緩めることなくずんずん進んで行く

 

 

「ねっ、もしかして、飲み会、抜けるつもりっ?」

 

 

私の問いに答えてもくれないまま

どんどん店から離れていく

 

 

「ちょっとユノっ!・・ それはまずいって!

ユーーノーーーッ!!」

 

 

腕を引いて、足に力を込めて踏みとどまるべく全力を尽くす

 

すると、ようやくユノが立ち止まり、振り向いてくれた

 

 

「抜ける。おまえが酔っぱらってめちゃくちゃだからぁー、送ってく

って連絡を入れる」

 

 

は?

 

めちゃくちゃなのは、ユノでしょ

 

 

「な・・にを言って・・・?」

 

 

「タクシーーッ!!」

 

 

 

えっ?

うそでしょっ

 

ユノってば、道路に向かってタクシー、停めちゃったよ・・

 

 

タクシーの後部座席のドアが開くと

放りこまれるように乗せられて

 

私を押し込み、横に乗ってきたユノは

流暢に私の住所を運転手さんに告げていく

 

 

「・・・ ほんとに・・?」

 

 

横顔を見つめる私に視線をくれることもなく

ユノはポケットから携帯を取り出すと

 

さっき言ってたように、飲み会の席へと連絡を入れた

 

 

どういうこと?

 

いったい何が起きた?

 

 

話がある、って連れ出されたんだよね?

 

店の外でちょっと、ってやつかと思ってたら何?

私を家まで送ってくれる、って?

 

 

なになに?

ユノが何を考えてるのか、ぜんっぜんわからない

 

話なんてなかった、ってこと?

酔っぱらった私を親切に家まで送ってくれ・・

 

え?

まさかユノ・・

上がってくつもりじゃないよね?

 

え?

 

ちょいちょいちょいっ

それはないって!勘弁してくれ

 

いやいや

ないよね

うんうんうん・・・

 

はぁ~~~

いったいどうなってるんだ?

 

頭の中、ぐるぐるぐるぐる・・・

 

 

「今回の・・」

 

 

突然、・・・ ほんとに突然ユノが口を開いた

 

 

「えっ?なにっ?」

 

 

待ってました!とばかりに食いつき気味に近寄る私

 

 

「・・・ ナンデ、あいつのチームに入ったんだ?」

 

 

え?

あー・・・

 

それか・・・

 

 

私は近寄った間を、また、元の距離に戻した

 

後部座席の後ろに深くすがり、ちょっと俯いた

 

 

「ナンデ、って・・ アイツに、一緒にやらないか?って誘われたから・・」

 

 

 

ちょうどいい、って思った

 

貴方と距離を置くのにね・・・

 

 

 

「誘われたから?誘われたらそんな簡単にアッチにいくのか?

オレに何の相談もなくー」

 

「どうしてユノに相談しないといけないの?」

 

「どうして、って・・・」

 

「そりゃ、最近、ユノと組んでプレゼン戦って、勝ち取ってきてたけど

だからって毎回ユノと組むって決まってるわけじゃないしー」

 

「決まってる!」

 

「はぁ~?」

 

 

もしかしてユノ・・ 酔ってる??

 

 

「おまえはオレと組むって決まってる!」

 

「なに・・」

 

「少なくともオレは!!・・・ そう思ってたんだ」

 

「・・・・」

 

 

ユノ・・・?

やだな、それ・・

なんか嬉しい・・

 

あー、ほら

また勘違いしそうになる

 

 

「だから、今回のチームメンバーを発表されたとき

オレがどれだけ驚いて・・ どれだけショックを受けたか・・」

 

 

「そ・・んな・・ おおげさな・・」

 

 

こっちが驚きなんですけど・・

今・・!!

 

 

ユノがゆっくりこっちを向いた

 

 

その瞳が・・

 

くちびるが・・

 

 

ものすごく色っぽくて・・・

 

 

逢った目が・・

離せない・・

 

 

 

「おまえは、何もわかってない・・」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

声が・・

 

出せない・・

 

何もわかってない、って・・

 

それっていったい・・?

 

え?え?ちょっと待って

 

 

 

「お客さーん、言われてた住所だと、この辺なんだけどぉ?」

 

 

突然、遮るようにして運転手さんの声が届いた

 

言われて辺りをきょろきょろ見回すと

確かにうちの近所まで来ていて

 

「あ、あっ、すみません!そうです、そこっ!あの先の街灯の下で!!」

 

私は慌てて運転手さんに案内をする

 

「あそこ?あー、はいはい・・」

 

 

タクシーが停まると

 

「じゃあここでひとり降りますっ!」

 

私側のドアが開いたので

ゆっくりずれながら、足を片方、外へとおろし

 

「ユノっ、今日はありがとう、送ってくれてー・・えっ?」

 

「運転手さん、いくらですか?」

 

財布を取り出し、お金を払おうとしているユノにびっくり

 

「お釣りはいいです」

 

 

そういうと、身体をずらし、一緒にタクシーをおりてきた

 

「・・・ ユノ? タクシー、降りてどうするの?」

 

 

ユノが降りると、ドアは閉まり

タクシーは走って行った

 

え?

行っちゃったけど・・・

 

 

「どうするの?って・・ 決まってるだろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、・・・・ つづく・・?(笑)

 

 

 

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。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。キャハッ

 

今回も、置き換えバージョン、いけるのかなぁ?

 

いけそうな気がする・・・