今日はもう一話、調子に乗っていっちゃいましょうかねっ(笑)
では・・・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「・・・ おいっ」
ん~~・・・
「・・・ 起きろっ!」
ん~? ダレぇ~~?
目を擦りながら開けると、急に視界が広がり
自分がソファに横に倒れこんでいるのがわかった
ん?
ここがどこだかわかるのに、もう数秒かかってから
ソファの上にガバッと身を起こした
「ハイッ!!」
声の主を見上げる
「・・・ おかえりなさい」
「www おかえり、じゃないだろ。
引っ越したんじゃないのか?
どうしてこれが
まだここにあるんだ??お?」
チャンミンの長い足が、そこに未だ置かれた寝袋を蹴っている
「え?だって、水道は明日だから、今夜もう一晩、ここにって」
「聞いてない」
「言おうとしたけど、言う前にいいよ、ってチャンミンがー」
「・・・・・・・」
私の言葉に、なぜか突然、何かを思い出したかのような顔をしてから
「そういうことだったのかぁーーーーー」
頭を抱えてしゃがみ込んだ
「・・・・ あれ?・・・ チャンミン?」
もしかして、勘違いだった?
え?
でももう無理だよ
今さらそんな・・・
だってしかもここ、最短距離なんだもん
便利すぎ
・
・
・
・
・
結局今夜も私の居候を許してくれたチャンミン
シャワーを浴びると
冷蔵庫から缶ビールを取り出し
私の座るソファの隣へと座った
「ビール、買って来てくれたんだ?」
「とりあえず、のお礼・・ デス」
プルタブに指をかけると
プシュッと音を鳴らして缶をあける
「いただきますー」
す、の音はもうビールを啜ってた・・と思う
ぐびっと喉を鳴らして
「・・・ んまいっ!」
満足そうに片目を細めている
買ってきてよかった~
とりあえずの恩返し
「・・ 飲まないの?」
隣で美味しそうに飲みながら
缶ビールをふりふり、私に聞いてくる
「いいの?」
「もちろん。また買って来てくれたら」
「わーいっ・・」
私は立ちあがってすぐさま、冷蔵庫へと駆け寄る
6缶入り買ってよかった~
中から冷えたのをひとつ取り出すと
すぐに冷蔵庫のドアをしめ
ソファへと戻る
「かんぱ~~い!」
プルタブをあけ、チャンミンが持っている缶ビールに強引に合わせると
私は口をつけた
ぐびぐびぐびぐび・・・
ごきゅっ
「ん~~~~~っ っまいっ!!!」
疲れた身体にアルコールが染み込んでいくのを感じる
っていうか
その感じで、自分が疲れてたんだな、って思い知らされたというのが正しいか?
「そういえば、チャンミンっし~ 美味しそうなおつまみも買ってあるんですぜ?」
「・・・・ もしかして、もう酔った?」
「まぁまぁまぁ、だんな、今取ってきやすぜっ」
「・・・・・・・・」
何となく楽しくなってきて、私は買い溜めしてきたおつまみの袋を持ってくる
ストンッー
「わわわっ・・っとぉ~!チャンミンっし~、このソファ、ふかふかですねっ」
だからつい、寝込んでしまったんだわ?
「・・・ なんのキャラなんだか・・」
「ちゃ~~んっと、ウェットティッシュもありますぜ~?」
おつまみをひろげてから
ジャンッ
とばかりに、ポケットウェットティッシュを出して見せる
「はいはい、準備いいね」
「ちょっとチャンミンっし~ それ、流してない?」
「絡むなよ・・」
「あ、ごめんごめん・・ ビールなくなった?私、とってくるっ」
「・・・・・・」
ガクンッ
あれ?
もしかして、少し足にきてる?
っていうか、私、酔ってる?
いやいや、そんな弱くないよ
楽しい
そういえば、こんな風に誰かと家で飲むってこと
社会に出てからしたことあったっけ?
まるで学生時代みたいだよね
「ねぇ!今度、4人で飲むとき、こんなふうに家飲みしてもいいよねっ?」
私は冷蔵庫をあけながら
ソファにいるチャンミンに声をかける
「やるなら成瀬の部屋でどうぞ。」
「ええーー。ここ、綺麗じゃーん」
「そういう問題じゃないだろ、4人で飲んだら狭いって」
「あ、じゃあ・・ 堤の部屋とかどうなのかな?ここより広かったりする?」
私は缶ビールを2本持ってソファへと戻る
「・・・ どうして2本・・・」
チャンミンがどんな顔をしているか、とか
その顔は若干、呆れているとか
全然気づかなくって
私は持ってきた缶ビールを
ひとつは、チャンミンの前におき
もうひとつは自分の手元に・・
そして、飲みかけの缶を一気に飲み干して空にすると
新しいのをあけた
「はい、かんぱ~~い!!」
プシュッ
ぐびっ
「成瀬、おい、おまえ・・ 酔ってるな?」
「酔ってないっすよ」
「・・・・ いいか?もうそれでやめとけよ?」
「あれ?チャンミンっしぃ~ どこ行くの?」
私は、横で立ち上がるチャンミンに問いかける
「トイレだよっ!」
「あ、いってら~」
「wwwww」
手のひらを、ふりふりふりして、チャンミンを見送ると
美味しいビールを身体の中へと取り込んでいく
ぐびっ・・ ごきゅごきゅごきゅ・・・
あ~なんだか・・
ふわふわっとして
気持ちよくなってきちゃったな~・・
♪♪~~~
そのときだった
テーブルの上に置かれたスマホが
着信を告げた
ふいっと覗き込むと
表示画面には
『堤 貴之』という名前が・・・
「もしもし? 堤?どうしたの?こんな時間に電話なんてー」
『え?』
電話の向こうの堤が、驚きの声をあげているのなんか
お構いなし
「なに?あぁ~、飲み会の件だったら私ぃ~ お金がないから欠席ってぇ~・・」
「おいっ!成瀬っ、何やってるっ!!それっ、オレの電話っー」
えっ?
チャンミンっ?
トイレから帰ってきたチャンミンに肩をぐいっと引かれて
ハッとした・・とき・・・ すでに遅し・・・
『・・・ 成瀬?』
電話の向こうから細々と聞こえてきた私の名前に
慌てて遠ざけるようにして、ソレをチャンミンの方へと手を伸ばす
片手で顔を覆いながら、私の手から携帯を受け取ったチャンミンが
大きく溜息をつくと電話に出る
「・・・ 悪い、堤。これはー」
どうしよ、どうしよ
チャンミンにかかってきた電話に出ちゃった
あーーー
堤だったから、つい・・・
見守るようにチャンミンの顔を見ていると
見る見ると、その表情が青くなっていき・・・
「わ・・かった・・」
最後はそう言って、電話を切った
「ねぇ、チャンミンっ、堤、なんだって?」
「明日の飲み会、成瀬も来いって・・」
「え?でも私、お金がー」
「このバカがっ!!!どうして人の電話に勝手に出たりするんだっ!!!」
突然、チャンミンが鬼になった・・・!!
「ご、ごめんなさいっ!!だって、堤って出てたからてっきり私の携帯かと思っちゃって・・・」
とにかく誠心誠意、謝るのみだっ!!!
私は床にひれ伏して謝った
ただひたすら、謝った
つづく・・・