「・・・ やぁ、いらっしゃい・・」

 

 

えと・・

 

これは・・・

 

どういうことだ?

 

 

ドアをあけると、そこにはさっき出て行ったチャンミンが一緒に立っている

 

 

「さっきそこで、偶然一緒になって、声をかけたらチャンミンも来るって言うから・・」

「・・・ お邪魔します」

 

 

ペコリとお辞儀をして、続いて入ってくる

 

 

「ユノヒョン!これ、持ってきましたよ!見たがっていたDVD!!」

 

「あ、あぁ・・」

 

 

DVDより、チャンミンが気になってならない

 

どうして戻ってきたんだ???

 

 

 

「あれ?誰か来てたんですか?」

 

 

 

ドキッ

 

「え・・?」

 

 

「だって、ユノヒョン、コーヒーあんまり飲まないのに・・・」

 

 

 

チャンミンが今朝飲んだやつ・・・!

 

 

「オレだって、たまにはコーヒーくらい飲みたくもなるよ」

 

「あ~ そうですよね!」

 

 

そういうと、彼はさして気にもならなかったのか

DVDをセッティングして、ソファに座る

 

「ユノヒョン!ここ、座ってください!!」

 

ポンポンポン、と自分の隣を指定され

おいおい、ここはオレの家だけど?と思わず吹き出してしまった

 

 

「これ、古いやつだから、まだブルーレイ出てないんですよね~」

 

 

そこがまた、いいんだよ

なんて思いながら、気になるチャンミンの方を見ると

 

俺たちの座るソファから

少し離れたところにクッションを抱え

ちょこん、と座っている

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

くぅ~~~~・・

なんって可愛いんだっ!!!

 

オレはDVDが正面から見えるこのベストポジションよりも

あの、ひとり座るチャンミンの隣に行きたい衝動をぐっとこらえる

 

ああぁぁ~・・

チャンミン・・・

 

 

どうして戻ってきたんだ?

 

 

どうして?

 

 

どうして?

 

 

 

 

「・・ ウェイ?」

 

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「・・・・ ユノヒョン?」

 

 

 

しまった・・・

声に出たっ/////

 

 

チャンミンもこっちを見ている・・・ キュンッ

 

 

「あっ・・ここっ、どうしてなのかな~?って思ってさ」

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

苦しい?

苦しかったか・・

 

 

 

視界の端で、チャンミンが横を向いてクスッと笑ったのが見えた

 

 

それだけで何だか、満足だったりする

 

 

「ユノヒョン、ちゃんと見てますっ?」

 

「え?あ、あぁ、見てるよ?見てる!もちろんっ!!」

 

「ほんとですかぁ~?」

 

 

 

 

ムカァ~~~ッ

 

何だかよくわからないけど

 

イライラするっ

 

 

アイツ、ちょっとヒョンに近すぎないか?

 

今だって、ヒョンの太腿、触ってるだろっ!!

 

ヒョンもヒョンだ!

 

気づいてないのかっ?

 

いいように触られてっ・・

 

 

あー、喜んでる?

 

嬉しいのか

 

そうですよね、ヒョンは盛ってますもんね、溜まってるんですよねっ

 

 

 

もしかして、今、僕のこと邪魔だって思ってます?

 

どうして戻ってきたんだ?って・・・

 

帰ってほしいと思ってるでしょう?

 

ふんっ

 

帰りませんよ

 

コイツと2人っきりになんてしませんから

 

それくらい意地悪してもいいじゃないですかっ

 

 

だいたい、なんです?

 

僕にあんなことしておいて、今度はコイツと?

 

 

 

 

「あ~あ、終わっちゃった・・・」

 

 

 

エンドロールが流れ出したDVDを片づけようと

アイツが動いた

 

 

「ユノヒョン!このあとどうします?よかったらー」

 

 

アイツはこのあとの予定をヒョンに提案している

まだ一緒に過ごすつもりか

 

どうする?

さすがに僕は帰れと言われるか?

 

 

 

「悪いけどー」

 

 

 

ヒョンが立ち上がった

 

 

と思ったら・・・

 

 

 

「・・・ 帰ってくれるかな。」

 

 

アイツの前でそう言った

 

 

「え?あ、・・・」

 

 

アイツが悲しそうな顔で戸惑っていると

 

 

「ごめんね、このあと人が来ることになってるんだ」

 

 

そう言って、アイツに微笑んだ

 

 

 

人が来る・・・?

 

この上、まだ、別の人が来るっていうのか?

 

あー、そうだった、そうだった

この人のまわりにはたくさんの人がいる

 

 

「あ、そうだったんですね?僕、すみませんっ」

 

「いや、今日はありがとう。見たかったから嬉しかったよ」

 

「ほんとですかっ?あぁ~、ありがとうございますっ!!また見たいのあったら連絡してくださいっ!すぐ探して手に入れて持ってきます!!」

 

「あはっ・・ ありがとうね」

 

 

 

・・・・・ ふっ

 

この、人たらしめっ

 

 

僕も立ち上がると、ぽんぽんっとお尻の皺を正した

うっ・・///

 

やばっ・・

思い出した・・

 

 

 

「じゃあボク、帰ります!」

 

 

ペコリと礼儀正しくアイツがお辞儀をして、玄関に向かう

 

僕もそのあとに続こうと歩き出した

 

 

 

「チャンミナ!」

 

 

 

・・・え?

 

呼ばれてびっくりして振り返った

 

 

ここに戻ってから、初めて声をかけられたような気がした

 

アイツと3人で談笑していたが

もっぱら、2人の会話を聞いて笑っていただけだったから

 

 

「おまえは残るだろ?」

 

 

・・・ は?

 

 

「え、だって・・ 誰か人が来るってー」

 

「おまえも知ってる人だから」

 

 

・・・ 僕も知ってる人?

 

 

「あ~ そうなんだ?やっぱりチャンミンはユノヒョンと仲いいなぁ」

 

 

そう笑うと、アイツはひとり、ドアを開けて帰って行った

 

「えっ?おいっー」

 

 

 

ドアが閉まると、

 

ヒョンがガチャリとロックをした

 

 

・・・ ロック?