「引いた?・・・ 引いたでしょ」
彼女はオレの顔色を窺うように言葉を続ける
引く?
オレが?
「まさか!!! むしろ、大歓迎だねっ!」
そういうと、優雨の手を掴んで歩き出す
「えっ?チャンミンっ?」
最初はゆっくり・・・
「・・・ 言っただろ?言ってくれなきゃわからないって・・」
だがやがて、興奮しているオレの歩幅はひろがっていき
だんだん早足になっていく
「だいたい、そっちがっ・・ 彼女じゃないって何度も言い張るからっ・・・」
「ちょっとチャンミンっー 速いっ・・ どこ、行くのっ?」
「駐車場です!」
「えっ?車っ?」
すみませんねっ、速くなっちゃって
「断られたら送っていくつもりだったんで。今日は車で来たんですよっ」
「え?送ってくれるの?」
ピタッ
彼女の言葉に足が止まる
場所はちょうど地下駐車場へとつながるエレベーター前
オレはすぐさま振り返ると
「まさかっ!!!!」
「・・・・・」
しまった・・・
あまりの剣幕に彼女の肩がびくっとなった
「もう・・ 聞いたから・・。 今更、やっぱりダメ!とか言っても無理だから」
エレベーターの下へ矢印ボタンを押すと
大きく深呼吸
落ち着け、オレ・・・
どきっ
繋いでいた手を、隣に立つ彼女がぎゅっと握ってくれた
「・・うん」
あああぁぁぁ~~ やばい・・・
どうしたらいい?
顔が・・・(灬ºωº灬)
エレベーターの扉が開いた
中に人が乗っていてくれてよかった・・・
・
・
・
・
・
彼は、車のロックを解除すると
とてもスマートに助手席側にまわり、そのドアをあけた
私はゆっくり片足ずつ、乗り込んでいく
「・・・ おじゃま・・します///」
シートに身を沈め、感慨深く息を深く吸い込んだ
彼が運転席のドアをあけて乗り込んでくると
ふわっと動いた空気で
彼の香りが漂ってきた
まさか、彼の車に乗れるなんて・・
しかも助手席なんて特別シートに!!!
嬉しすぎて困るっ
ーー 今更、やっぱりダメ、とか言っても無理だから
チャンミンに言われた言葉を
頭の中で、何度も何度も思い返す
それってやっぱり・・・
そういうこと・・だよね?
ひとり、ドキドキしていると
隣からため息が漏れ聞こえてきた
「・・・ はぁ~・・・」
えっ?
驚いて横を向くと
チャンミンは両手をハンドルに置き
そのまま突っ伏している
車のエンジンもかけずに・・・
「え?え?どうしたのっ?」
やっぱりダメ、とか言う?
チャンミンの方が・・・
「・・・ かっこわるっ・・」
え?
かっこわるっ、ってチャンミンが?
「・・こんなテンパっちゃって・・ がっかりした?」
テンパってる?
どこがっ?
がっかり?
「がっかりなんて、するわけないじゃないっ!!」
私は、ハンドルに伏せているチャンミンの肩に手をかけると
ゆさゆさと振ってみる
「むしろっ・・ すごく嬉しい!!
・・ってほらぁ~
何かしゃべると私の方が引かれるようなこと言っちゃうわ・・」
恥ずかしい・・/////
「じゃあ・・・」
チャンミンがようやく顔をあげた
「・・・ ほんとに、いい?」
ーー ほんとに、いい?
って・・・
チャンミンの目が
キラキラしている
とってもつぶらで・・・
すいこまれそう・・・/////
「・・・ いい・・よ?」
私たちは唇を重ねた
離れては・・
また・・
何度も
向きをかえて・・
「・・ ハァ・・ やばい・・ とまらなくなる・・」
「・・・ ん ・・・」
ゆっくり離れた唇を
俯いて、人差し指で拭う
自分の息を整えると
「食べ物・・だけじゃなくて・・ 色々、買っていい?」
この、車の中に漂う空気をかえようと
わざと明るいテンションで切りだす
「その・・ 食べ物は、あなたに任せるから。
私、別に好き嫌いないし、何でも食べれると思う。
だから・・ 買い物は二手に分かれて・・でいい?」
「ん?あ、あぁ・・ もちろん」
「じゃあ、運転手さん、車を出していただけますか?」
「・・・ りょーかい!」
やっとかかったエンジン音が夜の地下駐車場に響いた・・・
つづく・・・・
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ちゃみチョコ、楽しんでくださってありがとうございます