ファイルをめくっていくと、その中に見知った名前を見つけた

 

私はそのページに指を挟んで

部屋を出た

 

 

 

ドンドンドンッー

 

「ユノッ!ねぇ、起きてるっ? ユノッ!!」

 

 

しばらくしてそのドアが少しだけ開き

片手をかけたままで

ユノが覗いた

 

「・・・ 寝ていても起きるだろ」

 

 

機嫌悪そう・・・

 

「ごめん・・ 寝てた?」

 

 

「なんだ?」

 

 

話してもいい?

 

 

「あのね、この人っ!!」

 

私は、ファイルの指を挟んでいたページを開くと

 

「藤宮さんっ!奥様がブティック経営ってあるんだけど

私、今日この人のお嬢さんに救われたのかもっ!!

だとしたらすごいわっ、世間って狭い!!」

 

「・・・・・ ふぅ~ん・・・ 藤宮グループのお嬢様が?」

 

「なんか、お母さんのお店に同じメーカーさんの服を仕入れてるって言ってたのよ」

 

「それなのにお前のいる店に通ってるのか?そのお嬢様は」

 

 

うっ・・

それは私も思ったわ!!

 

「お母さんの店だと、スタッフさんもみんなして、どれを着ても似合う似合うしか言わないからつまんないって・・・ 私のコーディネートが気に入ったって言って下さって・・・」

 

 

「・・・ それはよかったな。」

 

 

え?ユノ・・・ なんか・・・ 冷たくない?

 

 

「言いたいことはそれだけか?」

 

じゃあ、と言って、今にも寝室のドアを閉めそうだったものだから私っー

 

ガシッ

 

思わずドアを掴んでしまいました・・・

 

 

ジッとユノを見つめる

 

 

「・・・ まだなにか?」

 

 

うううううぅーーっ

 

 

「・・・ ユノが手伝ってくれたら・・ 覚えやすい」

 

 

「オレが?手伝う?」

 

 

「そう!だって、この人たち、知ってるんでしょ?

それぞれの特徴とか教えてもらえたらー」

 

「さっき目を通したが、それぞれの特徴ならファイリングされてたと思うが?」

 

「wwwwwwww」

 

 

ぶぅぅうううーー

 

 

何よ、これ!

結局私が駄々をこねてる子供みたいじゃない

 

 

「わかった、もう頼まない。自分の部屋でやる。じゃあね、おやすみなさい」

 

 

頭を下げると

その上から声が降ってきた

 

 

「オレの顔は見たくないんじゃなかったのか?」

 

 

「ええっ?」

 

驚いて頭を上げるとともに、おそらくびっくり眼なんだろうな、私・・・

 

 

でも、そんな私の視線を

先に外すように避けたのは、ユノだった

 

 

 

「嘘をついてまで、実家に泊まろうとしたくせに」

 

 

 

・・・ それ、言う?

 

なんとなく、綺麗に水に流れたのかと思ってたのに・・・

 

 

 

 

「それは・・・」

 

 

だめだ、言ったら私が淫乱なのがバレちゃう・・・

 

 

私はギュッと唇を噛み締める

 

 

 

 

「まぁ、いい。・・・ 手伝ってやるよ」

 

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そういうと、ユノはドアにかけていた手をおろし

 

大きくドアが開かれた

 

 

 

「・・・ 入ったら?」

 

 

 

 

「・・・ うん」

 

 

 

 

 

どうしよう・・・

 

なんか、ドキドキしてきた

 

 

 

 

 

 

 

つづく・・・

 

(画像、雰囲気を伝えたくってお借りしてしまいました。ありがとうございます)

 

 

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短くっても、ちょっとずつでも

 

すすめたら、って思って・・・

 

 

ありがとうございます