「えーっ?桜井さん・・・ 韓国語の勉強してるの?」

 

 

昼休み、テキストをひろげて弁当を食べていると

先輩に話しかけられた

 

どうやら、文字が先輩の視界に飛び込んできたらしい

 

 

「ちょっと・・ わかるといいかな~って思いまして・・・」

 

 

「音は?どうやってひろってるの?韓国ドラマを観たらいいわよ?今おすすめはねっ?」

 

「先輩それ、長くなります・・?」

 

 

 

私が韓国語を勉強したくなったのには理由がある

それはもちろん、原因はあのお人だ

 

先日、私は・・・

どうやら、彼が寝ているときに電話をしてしまったようで

 

なかなか相手が出ないのにもかかわらず

もう1コール、もう1コール、などと思って切れずにいたら

 

寝ぼけた様子の彼が電話に出たのだ

 

そのときのセリフがー

 

 

『・・・ ヨボセヨ?・・・ ヌグヤ・・?』

 

 

これがまた、鳥肌が立つほど色っぽくって~

 

何て言ってるの?

え?これってもしかして韓国語?

 

なんて聞き惚れて考え込んでいるうちに

 

 

ブツッと電話は切れた

 

 

そうねそうね

私、何も言わなかったし?

でも切ることないんじゃない?

 

とか、一瞬ムッとしたけど

 

よく考えたら、寝てるとこ電話した礼儀知らずは私の方だし!

 

ということで・・・

納得して、しばらくは彼が言ったセリフを思い出しながら

布団の中で寝つけなかった

 

だって・・・

 

やばいほど色っぽかったんだもん

あのトーン

聞いたことない!!

 

あれってきっと、母国語だったからなんだわ

素が出たのよね?

 

って思うと、もっと聞いてみたい・・・

彼の素のトーンが

 

なんて勝手に思ってすぐお買い上げ

 

「初心者にもわかる韓国語」

 

でもそうだな~

先輩の言うとおり、音を拾わないとわかんないよね

見てたって・・・

 

 

♪♪♪~~

 

机の上に置いていたスマホが鳴りだした

 

表示画面を確認してドキッとすると

まだ話したりなそうな先輩にことわりをいれ

電話に出た

 

 

 

「・・・ ヨブセヨ?」

 

 

 

こう言って電話に出たときの、彼の反応がたまらない

 

 

「この間から、なんだっ?それっ!」

 

「変?」

 

「変だ、変!!発音が違う!・・・ やめてくれ、そういうの。」

 

 

あ・・・

怒らせちゃった・・

 

 

「・・・・・・ ごめんなさい」

 

 

怒らせるつもりじゃなかったの・・・

 

 

「あ~~・・いや、こっちこそ言い過ぎた。ごめん」

 

 

「ううん、あの・・ どうかしたの?」

 

 

 

メールでなく、電話してくれるって

声が聞けて嬉しいけど

何か急ぎの用なのかな?って・・・

 

 

 

「今夜、空いてる?」

 

 

 

ドキッ

 

 

それはどういう意味で?

 

 

 

「えと・・ ちょっと残業にはなりそうだけど・・

そこまで遅くはないと思いますが・・?」

 

 

 

さぐりさぐり、こたえていく

 

 

 

「今日まで公開の映画の鑑賞チケットを2枚もらったんだけど、行く?」

 

 

 

映画っ?

 

 

 

「行くっ!!!」

 

 

 

私の声のボリュームに、事務所内の人たちの視線を集めてしまった

 

すみません、すみません、と手をあげ、頭を下げる

 

 

 

「・・・ 行かせてください・・!!」

 

 

トーンをおとして、小声で返事を繰り返すと

 

 

「じゃあ・・・」

 

 

 

彼は、待ち合わせ場所と上映時間はあとでメールする

と言って電話を切った

 

 

待ち合わせて映画を一緒に見る?

 

 

やっばい・・・

これってまるでデートみたいじゃないの?

 

 

 

 

「・・・ 桜井さん」

 

 

「はいっ!?」

 

 

「もしかして、彼氏?」

 

 

「ええっ?」

 

 

 

彼氏だなんてー

 

 

 

「違います、違いますっ!」

 

 

「そう?でもー・・ あなた、最近、いい感じに丸くなったような気がするわ

よかったわね」

 

 

 

いい感じに丸くなった?

 

・・・ 太った、ってこと?

 

そういえば最近スカートのウエストがきつくなったような気が・・・

 

 

 

「あ、それ!オレもそう思いますっ!!なんていうか、最近の桜井さん

前より話しかけやすくなりましたよね~」

 

 

「楓くん・・?」

 

 

 

話しかけやすくなった?

 

 

 

「そんな、私って、話しかけにくかったですか?」

 

「・・・ うっ・・ まぁ・・ちょっとだけ・・ねぇ?」

 

 

私の問いに、苦笑いの楓くん

 

 

「なんていうか、前は憧れの人で、遠くに感じてましたけど

今なら、ぶっちゃけ、好きですっ!って告っても許されそうな~みたいな?」

 

 

好きっ!?

 

 

「あ、あっ、冗談ですっ!!」

 

「あ~びっくりした・・」

 

「だって桜井さん、絶対それ・・・ 男ですよね?」

 

「はぁ???・・・ ちょっと私・・ 失礼しますっ」

 

 

 

いたたまれなくなって席を立つと、トイレへと逃げ込んだ

 

背中に笑い声が響いてくる感じ

 

 

 

そんなに私、変わったんだろうか?

 

最近・・・・

 

だとすれば・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束の時間より早く着いちゃった

 

 

彼は・・・

 

ぐるぐると、見渡してみても、その姿は目に入らない

 

うん、まだだ

 

 

そういえば・・・

 

どの映画なんだろう?

 

 

 

私は映画館の前で、上映中の映画のポスターを見て回った

 

 

確か、今日までって言ってたよね・・・

 

 

 

「あの~・・」

 

 

 

声がして、振り返ると

 

 

「ここ、チケット売り場ってどこですかね?」

 

 

背の高い男の人に話しかけられた

 

 

「え?あっち・・だと思いますけど・・」

 

 

「どこ?僕、この映画館、初めてでよくわからなくてー」

 

 

 

初めてって・・ もしかして案内した方がいいのかな?

 

 

 

 

 

・・・・・ はぁ? なんだ?あれー

 

 

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待ち合わせ場所が見えた、と思ったら

 

優雨が男と話してる

 

 

 

 

「おい、何してるっ!」

 

 

 

優雨の手を掴んだ男の手をぐいっと引き離すと

 

誰だ?とばかりに男が睨みつけてきた

 

負けずに睨み返すと

 

あきらめたのか、あっちへ歩いていった

 

 

 

「なにナンパされてるんですか!」

 

 

ぽかんと突っ立っている彼女に、無性に腹が立って怒ってしまった

 

 

「・・・ ナンパ?え?チケット売り場聞かれただけよ?」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

そんなのっ、口実に決まってるでしょうが!!!

 

 

「そう言えば最近私、話しかけやすくなったんだって!

さっきの人も、だから聞きやすかったのかも」

 

 

「ああ~~~~、 なんて納得すると思うか!?」

 

 

「ええっ?なんで怒ってるのっ?」

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

そんなあからさまに、わけがわからない、という顔をされると

何も言えなくなってしまうじゃないか・・!

 

 

 

「今、席をとってくるからー」

 

「一緒に行っていい?」

 

「・・・・/////」

 

 

 

その、見上げてくる角度、ツボすぎてやばい・・カァ…(//ω//)

 

 

「・・じゃあ、一緒に・・」

 

 

照れ隠しにメガネのふちを指で押し上げると

 

 

「今日はメガネなのね?・・・ いつもかけてるの?」

 

 

そう並んで歩きながら、揺れる彼女の髪から

いい香りがしてきて

ずっと嗅いでいたくなる

 

 

「もしそれが変装のつもりだったら・・・

隠せていませんよ?貴方のオーラ♪」

 

 

くすっと笑ってまた見上げてきた・・

 

 

・・・ド━━Σ(ll゚艸゚(ll゚艸゚ll)゚艸゚ll)━━ン!!!

 

 

 

こ・・・・

 

この人っ・・・

 

どういうつもりだっ?

 

オレを萌え死にさせるつもりかっ!!!!

 

 

 

 

 

 

つづく・・・

(素敵な画像、お借りしました。ありがとうございます)

 

 

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どうしよう?

もう、無駄に長くなるんですよ

 

つらつらと・・・

 

とりとめもないので

 

ここで切りますっ!!(笑)