はぁ~・・・
どうしよう
帰したくない
オレは、コートのポケットの中で
握っている彼女の手を開き
指をなぞるようにあて
絡ませた
ぎゅっと握って
彼女の手の甲に指を馳せると
彼女も同じことをしてくる
トントンって
指でやると
彼女もまた
トントンって
はぁ~~~・・・
たまに彼女の肩が
コート越しにオレの腕のところにあたる
ドキドキしてるの
バレてないかな
「・・・ じゃあ、気持ちを色々言ってくれる人がいいんだ?」
「えっ?」
突然、話が戻ってびっくりした
彼女は、『じゃあ、』って続けたけど
それはいったい、どこからだ?ってくらい前のことのような気がして
何だか可愛らしい
「・・ そうですね~」
あー、でも・・・
言わなくてもわかるっていうのも
何だかわかるような気も
でも言われたい
言って欲しい
「・・・ たとえば?」
たとえば?って・・・
じゃあ、オレが言ったら、言ってくれる?
「・・・ もっと一緒にいたい」
ぎゅっ
ポッケの中で彼女の手を握る
「・・・ 明日も逢いたい」
ぎゅっ
ぎゅぎゅって、彼女が握り返してきたから
オレは立ち止まった
彼女の方を見下ろすと
ゆっくり見上げてくる視線とぶつかった
月の灯りで
瞳がキラキラしている
彼女の唇がひらいた
「・・・ もっと一緒にいたい・・」
どきゅんっ///
あ~・・・
もう無理っ・・・
「・・ 明日も逢いー」
オレは彼女の唇を塞いでた
聞きたかったセリフは
オレの口の中
・
・
・
・
・
「ほんとに家まで送らなくていいの?」
タクシーの後部座席のドアに手をかけ
覗き込みながらチャンミンが聞いてくれる
私は奥までしっかり乗り込んでから
チャンミンの方を向いて答える
「ええ、大丈夫!もう遅いし、貴方も気をつけて帰って?」
自分の声がちゃんと耳に届いてきた
だいじょうぶ、ちゃんと話せてるよ?私
「じゃあ、また」
「うん、また」
閉まったドア
窓ガラス越しにバイバイ、と手を振りあう
運転手さんに自宅の住所をつげ
タクシーが走り出すと
座席に深く深く座り込む
ふぅ~~~・・・
「お客さん、彼氏、イケメンだね~」
ミラー越しに運転手さんに話しかけられて驚く
「えっ?あ、いやっ、彼氏じゃー」
「え?違うの?」
違わないの?
「そんなっ、・・・ 違いますよ~」
つきあおう、て言われたわけでもないし
好きだと言われたわけでもないし
でも
キスはしたけど・・・(/ω\)
「お客さん、美人だし、お似合いだと思ったけどね~」
「え?またまた~ うまいんだから~」
お似合い?
まさかまさかっ!!!!
・・・ でも嬉しい
私は指で唇をなぞってみる
ここに・・・
彼の唇が・・・カァ…(//ω//)
舌だって・・・(//・_・//)
今日のは、ほんとに、キスだったよね?
もうなんか
キスされてから何も覚えてない
思いっきり、舞い上がっちゃって・・・
タクシーに乗ってるってことは、私がちゃんと理性ぶっとばさずに
いられたってことよね
よしよしよし
あ~でも・・
チャンミンのセリフに
私ってば、すっかり調子にのっちゃって
もっと一緒にいたいとか言い出したもんだから
明日も逢いたい、なんて言わせないようにされたのかな?
てっとりばやくキスして塞がれた?
とか・・・
はぁ~・・・
今日のこと
自分で動画で残しておけたらいいのに
彼の仕草から、発したセリフまで
全部全部
一秒たりとも忘れたくないのに
人間って
どうしてこう、忘れっぽい生き物なんだろう
今までで一番幸せな日
ーー じゃあ、また
ーー うん、また
タクシーの窓に映った自分の顔は
恥ずかしくなるほどの
うっとりニヤケ顔だった
つづく・・・
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
これを読んで
優雨ちゃんに憑依して
うっとり
にやけ顔に
なっていただけたら
本望でございます(*ノω・*)テヘ
書いてる私は
もっとすごいことになってますけどね ←