あー、またやってしまった・・・
階段を降りながら早くも後悔
どうしてあそこで席をたつ?
せっかく彼が来てくれたのに・・・
自分で隣に座れなかったことすら
悔やんでたくせに
来てくれた彼を放って飛び出すなんて
彼女じゃないです、って言って座ればよかったのに・・・
いやいや、あんなに注目されて無理
あの視線に耐えられますか?
女性を敵に回したくないっていう自己防衛本能が自然と働いてしまった
最後の一段を降りて
今日はどっちへ?
タクシーを拾うにはまだ早いか
バス停を目指して歩き出す
「キャーーッ!!王子よっ!!」
後ろで悲鳴があがった
え?え?え?
振り向くと、彼が階段を降りて来るのが見える
うそうそうそ
もしかして?
いやいや、それは自惚れというものでしょう
なんて自問自答しつつも慌てて駆けだす
が、とき 既に 遅し
「・・どうしてついてくるのっ?」
あっという間に隣に・・・
「優雨が逃げるからだろっー」
ボッ////
違う違う、YOUよ、YOU!!
彼はYOUって言ってるの!! (ジャ○ーさんかっ!!)
赤くなりながらも
私は早足でスタスタ前を向きながら突き進む
っていうか、嬉しくて恥ずかしくて止まれない
「だって、あの人たちが誤解すると思って・・」
「そんなのっ、別に気にしなければいいだろうっ?」
私に合わせて横を歩いてくれてる
顔がこっち向いてるように見えるけど
私は見れないっ
それどころか、恥ずかしさで競歩のように、歩が進む
「あなた、知らないでしょっ
女の恨みって怖いのよ?
事実無根でもね、噂になったらもう終わりなのっ
悪者扱いされるの!」
ーー 桜井さん、友達の彼氏にまで手を出したらしいわ
ーー こわー、桜井さんと友達じゃなくてよかった~
ーー 彼氏できても、絶対紹介したくないよね~
ーー 男って、ほんと、美人に弱いんだから
「・・ あなたみたいな人はね、世の女の子たちのためには
ハァ・・ ハァ・・ え?どうしてこんな子と?きっと性格がいいんだわ
好感もてる~って思えるような、・・ハァ・・可愛い~女の子と噂になるべきよ」
やばい・・
息切れしてきた・・・
「なんですかっ?その偏見は!あいにく、綺麗なお姉さんが好きなんです!!」
「・・・・・」
「別にそれが優雨だとは言ってませんけど」
「バッ/// わっ、わかってるわよっ、そんなことっ!!」
言われなくても、そんなめっそうもないこと考えませんって!!!
「でも王子が・・ 皆の憧れの王子がやっぱり面食いなんだとしたら・・
なんか悲しくなっちゃうというか・・残念な気がします
だからせめて!性格のいい綺麗なお姉さんを見つけて欲しいわっ」
「・・・ いますかね、そんな人」
ハァ・・、ハァ、ハァ・・
だんだん、息切れがひどくなってきた
この人・・・ 平気なのかな?
「ひとつ・・ 聞いていい・・?」
「ハイ、どうぞ?」
いつの間にか、早足で歩く私たちの後ろをついてくる人たちはいなくなっていた
「・・性格がめちゃくちゃいいんだけど、綺麗ではないという女の人と
綺麗なんだけど、性格が悪い女の人
どちらか選べ、って言われたら・・ ハァ・・ どっちがいいの?」
「性格のいい綺麗な女の人」
「さっき、いますかね~?そんな人、って言った!!!」
「性格のいいってって言うのは、オレにとって許容範囲ならOKだし
オレが綺麗だと思う人なら、ノープロブレム!でしょ?」
「・・・・・・・・」
人差し指立てて、振られても・・・
やばい、かっこいいのが、視界に入ってくる
「そんなこと言って・・ 絶対性格悪い綺麗なお姉さんにだまされそう。
あなたに憧れている子たちが納得しないわ?」
「誰を選んでも納得なんてしてもらえませんよ」
・・・え?
「それに、ああいう人たちは、実際には身近に彼氏とか、好きな人が
ちゃぁ~んっといるもんなんですよ」
「あーーー」
「突然止まるなよっ」
「それ、・・・・ わかるような気がする」
「・・・ ハァ・・ とりあえず・・ ハァ・・ どこかで何か飲まないか?
のどが渇いた・・」
あれ?
あなたも平気じゃなかったんだ・・?
つづく・・・
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短く 区切ってみました
どうかな?
2人と一緒に歩いて
息が切れた気がしない?(*’艸3`):;*。 プッ