ーー コンコン

 

ガチャ

 

「入るぞ?」

 

 

いきなりドアが開き

 

 

「な、何してるのっ!?今、入るぞ、より先にドア開いてたしっ!!」

 

 

ベッドに座って放心状態の私の前に

入ってきたアイツが立っている

 

 

何よ、真崎のやつ・・・

ご主人様にはうまく言っておくとか言っておいて・・・

 

かんったんに入ってきてるじゃないのっ!!

 

 

「何してるの?ってのは、オレのセリフだ」

 

「は?」

 

「おまえが招いたんだろう?あの2人を・・

なのに、どうしてオレをひとりにするっ!!」

 

「あ・・・・・」

 

 

 

そうだった、そうだった・・・

 

 

「ごめん・・ うっかりしてた・・・」

 

 

そうか

 

私がいないと、ひとりであの2人のラブラブっぷりを見ないといけないのか

 

好きな人が別の人とイチャイチャしてるとこなんて

誰も見たくないよね?

 

っていうか、この人は見たくないってのを

私が強引に呼んだんだった・・・www

 

 

 

「・・・ 何があった?」

 

 

 

「え・・・?」

 

 

 

「ほんとは大丈夫じゃないんだろ?

どんなトラブルなんだ?」

 

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こ・・・・ この人・・・・

 

 

もしかして、私のこと、心配して・・?

 

 

 

「ん?・・ 言ってみろ」

 

 

 

言っても・・ いいのかな?

 

今回のことで、響に真っ先に言われたこと・・・

 

 

ーー もしかして、あの金持ちの彼が関係してるんじゃないのか?

 

 

 

 

「突然、今までの取引先のメーカーさんから、今後うちに商品を納品できないっていわれて・・

それも3社も!!うちにとっては大打撃で・・・。どうしてなのか理由がわからなくて・・

あ・・あのね? もしかして・・ もしかして、なんだけど

あのおばあさまがね?私のこと気に入らなくて、権力をかさに

私のこといじめたりするのかな?」

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

ユノ・・・ 呆れてる?

 

 

 

「おまえをいじめて、ばあさんに何の得があるんだ?」

 

 

「え?それはっ・・ 私が怖気づいて逃げ出すっていうか・・別れる?のを期待して・・」

 

 

 

そういうと、ユノはあからさまに大きく溜息をついて

 

 

「ないだろ、それは。」

 

 

「えーーーっ どうして?だってこういうの、よくあるじゃない!!

お金持ちのおばあさまが、可愛い孫の結婚相手に不満でー」

 

「今までどんな結婚話も受けなかったオレが、結婚するって決めた相手だぞ?

これで結婚してくれるって喜ぶことはあっても、いじめることはないだろう」

 

 

 

 

今までー・・

どんな結婚話も、うけなかったの?

 

 

 

「どうして私との結婚は、うけてくれたの?」

 

 

「・・・ 話の論点がずれてると思うが?」

 

 

だって気になる

 

 

私なんかが貴方と結婚するのは、全然身の丈に合ってないことだって

 

そう思ってる私に、何か自信をちょうだいよ

 

 

 

「ねぇ、どうして?」

 

 

あ・・

また、大きな溜息ついた・・

 

 

「・・・ そんな期待するな。・・・ 前から言ってるだろう?じぃさんが持ってきた話だからだ。」

 

 

・・・・・・あ。

 

 

 

すっかり忘れてました・・・

 

そうでした、そうでした

 

 

ーー じぃさんが決めたことは絶対だ

 

 

そう、怖い顔をして言ってたよね・・

 

 

 

すとんっ・・

 

 

隣で布団が沈み、ユノがベッドに座った

 

 

 

 

「・・・ お前でよかったと思ってる、って言ったのも忘れたのか?」

 

 

 

「そんなこと・・・ 言ってくれてたっけ・・?」

 

 

 

うそうそ

 

本当は思い出した

 

あの時、めっちゃ照れたのだって・・・

 

 

 

思い出してまた恥ずかしくなってきた・・・

 

 

パタパタパタ・・

 

両手を広げて顔を仰いでみる

 

 

 

 

「オレの・・・ アイツへの想いを・・気持ち悪がらずに受け止めてくれた・・・

 

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・・・ ほんとに、感謝してる・・」

 

 

 

「そんなのっ・・ 感謝されるようなことじゃないよ・・」

 

 

 

あなたが、本当に彼のことを好きなの

とてもよくわかるもの・・

 

それにー

 

 

「私・・ 貴方が彼のことを愛おしそうに見つめてる顔・・ 好きだな」

 

 

とても・・・

 

とても愛おしそうなんだもの・・

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

あれ?

 

返事がない・・?けど・・

 

 

「ユノ・・?」

 

 

 

隣を振り返ると

 

片手で顔を隠してる彼を発見・・!!

 

 

「え?やだ・・ 照れてるのっ?」

 

「うるさいっ/// ばか、こっち見るな!」

 

「もぉ~~ なんなのっ、ばか、って!かわいいぃ~~~

ねね、こっち向いて顔見せてってば!」

 

「うゎっやめろっ///」

 

 

手をどけようと、その手を掴んで

あっちへこっちへー

 

 

 

「--っ !!?」

「っ!?」

 

 

気がついたら、ものすごい至近距離に顔があった・・・

 

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

 

ふたりとも・・・

 

 

何も言わなくて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー コンコン

 

『すみません!あの・・ ご主人様!? 』

 

 

 

ビクッ

 

 

 

ドアがノックされ、向こうから聞こえてきた真崎の声

 

 

 

「・・・ どうした?」

 

 

ユノが大きな声で返事をする

 

 

 

『チャンミン様が・・ ご主人様の書斎を案内してほしいと・・

その・・ ご主人様に・・』

 

 

 

・・・え?

 

チャンミン君が・・?

 

 

 

「やった!!チャンスじゃないっ?ユノっ!!」

 

 

バンバンバンッ

 

 

思いっきり肩、叩いちゃった

 

 

 

「・・ 何がチャンスなんだ? バカか、おまえは・・」

 

 

とか言いながら、喜んじゃって~

 

 

「嬉しくて声が出なかったくせにぃ~~」

 

 

うりうりうりぃ~~

 

 

「はぁ?」

 

 

「いーから、いーから!ほらっ、早く行きましょ?

愛しのチャンミン君が待ってるわよ~~」

 

 

ユノの背を押しながら、2人で部屋を出てくると

真崎の驚きの表情とぶつかった

 

 

「ささっ、行っておいで!」

 

 

ポンッともう一度、その背を押す

 

 

「・・ ばぁ~っか・・」

 

 

小さくぼそっと聞こえたその声

 

めっちゃ照れ隠しと見た!!

 

ぷぷっ・・

 

 

 

「・・・ なんだ?お前は・・ ご主人様がいらっしゃった途端

元気になった、ってのか?」

 

 

ビクッ

 

こっちは、全然可愛くない低い声・・・

 

 

じろっ

 

 

冷たい視線も降ってきた

 

 

「しょ、しょうがないでしょ? ひとりで、あの2人のラブラブっぷりを見てるのは辛いって言うから・・・」

 

 

「・・っ!! やっぱりそうかっ!そうだったんだなっ?」

 

 

・・・・・ なに、喜んでんの?

 

 

 

 

 

 

つづく・・・

 

(見ているだけでうっとりしちゃう素敵な画像、お借りしました。ありがとうございます)