「ア~~ッハッハッハッハ!!・・・ひぃっ・・ハハハッ・・」
「・・・ もう~・・ いい加減に笑うのやめてよ・・・」
「だぁ~って・・あの・・ばあさんの顔・・・ アハハハハッ」
「・・・ ちゃんと前見て運転してください。事故ったら困るの、そっちでしょ!」
「・・ふっ・・ ひぃっ・・ふっ・・」
手で塞いだ口元からまだ笑みがこぼれてますけど?
帰り際、挨拶に覗いたおばあさまのところで
「こぉ~んな年増の女に、跡継ぎが期待できるのかしら?・・・まぁ、どうせ子供なんて作れないのでしょうから、いい理由になるとでも思ってのことかしらね」
なんて言われたもんだから
「おばあさまがお若いから、子守りは期待できて、安心ですわぁ~ 何人まで大丈夫ですぅ~?
まぁ、お若いと言っても足腰、鍛えておいてくださいね お~っほっほっほっほ」
って高笑いしてしまった・・・
手の平返して口元にあて・・・
「ほら、わたくし、年増ですから・・・ では、失礼いたします^^」
ああーーっ
思い出すのも恥ずかしいっ
だいたい、結婚断るつもりで行って、子守りのお願いして帰るってどういうことなのよっ!!!
自分で自分に呆れるわっ!!!
でもだってだって、おばあさまったらユノの気持ちを知ってて逆撫でするようなこと言うから
私、悔しくってー
「・・・ すごい怖いもの知らず・・」
まだ笑いをこらえて、そんな声を隣で漏らす
ぐぅ~きゅるきゅるきゅるっ・・・
えっ!!?
「ア~~ッハッハッハッハッ・・・」
私のお腹の鳴る音で、ユノの笑いが再燃した
「wwww しょうがないでしょ、何も食べてないんだもんっ!」
「そうか・・あ~・・じゃあ、どこかで食べて帰るか?」
「高いモノ、ご馳走してください」
「OK」
やった!
とにかく今日は疲れたから・・・・
「ちょっと待った!!」
「は?」
頭の中に浮かんでいたであろう店へと向かうユノに、ストップをかけた
「やっぱり、何か買って帰ろう?家で食べる」
「おまえ、作るのか?」
「いーえ。お持ち帰りで・・」
「だったらどこかでー」
「だめ!!」
「は?なんで?」
どこかお店に入るなんて・・・
ユノと2人で?
注目浴びるに決まってるじゃない
しかも、この人の行きつけの店とか、ムリムリムリ
ーー そちらは?
なんて聞かれたらどうすんのっ?
「なんでも!とにかく・・ お持ち帰りで!!」
「・・・・ わかった。じゃあ、まかせる。」
・
・
・
・
・
「・・・ こんなにたくさん・・ 食べれるのか?」
ユノが呆れるのもしょうがない
テーブルに並べた食材たちを見ながら私も思わず溜息をついた
お腹が減っているときに買うもんじゃないわ
明らかに買いすぎよね
「まぁ・・ なんとか?休憩しながら・・・」
「太るぞ?」
「・・・・・・・」
それ、言いますか?
パクッ
「本当は何をしに行ったんだ?」
どきっ
「・・・・ んぐっ・・・」
「・・・ まぁ、いい。・・それで?ドレスも指輪も、いいのはあったのか?
今日は行けなくて悪かった」
「ほんとよー!・・・ 真崎がかわいそう」
「・・・ 恭弥が?」
私は口の中に入れたものを噛み砕いて全部飲み込んでから、言葉をつづけた
「どっちのお店でも、あなたが来ないって、告げるだけで、女性のオーナーたちはみぃ~んな、あからさまにガッカリするのよ?真崎はなぁ~んにも悪くないのに・・。きっと、いつもあの視線を感じてるんでしょうね。おまけに、誰もあなたが結婚するなんて思ってないわ?っていうか、きっとしてほしくないんだろうな~、私と真崎のこと、新郎新婦だと思って対応されたわ。」
私は一気にまくし立てた
途中で何だかいろんなものがこみあげてきて、とまらなくなったのだ
「・・・ それで?・・・結婚するのはやめよう、とでも?じいさんに頼みに行ったのか?」
どきっ
ずいぶんと、察しがいいなぁ~・・・
「ぜんっぜん相手にされなかったけどね」
ぱくっ
もぐもぐもぐ・・・
「結婚をとりやめにしてくれと頼みに行ったはずが、子守りを頼んで帰ったんだもんなっ?」
「・・んぐっー」
そっ、そんなジッと見ないでよっ!!
喉に詰まるでしょう!?
バンバンバン・・ 胸を叩いて、お茶を口に含むと一気に流し込む
「・・もう~~っ いい加減、それ忘れてよ・・・ あれはだって、おばあさまがユノのことー」
「ーー 作るか?」
耳を疑った
今
ユノは、何て言った?って・・・・
ーー 作るか?って・・・
「・・・・ な・・・にを?」
「・・・ おまえ、オレが女を抱けないなんて、思ってる・・・わけないよな?」
ビクンッー
「恭弥から・・・・ 聞いてるんだろう?」
ドクンッー
「それで前、実家に帰った・・・ んだよな?」
ドクンッ、ドクンッー
え・・?
あの・・・
つづく・・・・
(画像、お借りしました。ありがとうございます)
