ふぅ~
携帯片手に大きく深呼吸
今朝、目覚めたときにアイツの姿はなかった
つまり、昨夜、恭弥から電話がかかってきたと言って出掛けたっきり
そして、今日一日働いて、帰って 晩ご飯の支度をしても未だ
アイツは帰ってこない
その間、電話はおろか、メールも一切なかった
忙しいのよね?
でも、少しくらい、私って・・・・
奴の脳裏を過ったりしないのかしら?
閉店前に、弟さんの恋人のあの子がやってきた
弟さんが、すごく楽しみにしてるっぽいのに、自分からは連絡できないとか言ってるんです、って。
お兄さん、お忙しい方みたいで、って・・・・
話を聞いた瞬間、私が何を思ったかわかる?
あ、これで電話する口実見つかった、って・・
「・・・・ 今夜も帰ってこないつもりなのかしら?」
電話帳をスクロールして、アイツの番号を表示させる
押す・・・
押さない・・・
押す・・・
押さない・・・
何を迷ってんだか!
でも、だって、アイツの頭の中には私がいないのにこっちから連絡するのってー
ガチャリ
・・・え?
今、玄関・・・ 音が?
ゴクンッ・・・
思わず息を飲み込んだ
間違いない、足音が聞こえて・・・
ガチャ
「・・・ なんだ?帰ってたのか」
リビングのドアが開いてご主人様のお帰り
ガタガタガタッー
椅子から立ち上がる
「ご飯、食べる?」
よかった、アイツの分も作っておいてー
「あー・・・ 風呂、入れる?」
ネクタイを緩めながら、質問返し
「ごめん、まだー・・」
ご飯食べてからお風呂、ためようと思ってたから・・・
「じゃあシャワーでいいか。入ってくる」
・・・えっ?
そのまま、上着を脱いでバスルームへと歩いていってしまった
おいおい・・・
で?
ご飯は?
なによ、さっきの
まるで夫婦みたいじゃない
いや、違うな
そこに愛はないわけだから・・・
ご主人様と執事?いやいや、家政婦・・・ てとこかな
私はアイツのご飯を温め直しに行った
・
・
・
・
・
「・・・ いつがいいか?って?」
シャワーを終えて、食卓についたご主人様に早速、弟さんたちを呼ぶ日程について切り出した
「だって、忙しそうなんだもん。私はいつでもいいから、あなた次第でしょ?」
「うそだ~、そんなこと言って、いざとなったら仕事が入ったとか言ってキャンセルするつもりでしょ」
「あるかもな」
ズキンッ
「やっぱり・・・ 嫌なの?会うの、怖い?」
「・・・・・・・・・・」
箸がとまった
っていうか、動き自体止まった
ほんの一瞬だけど
「これ、うまいな」
そう言ってユノが口に入れたのは、お芋の煮っ転がしだった
「話、逸らした」
「そんなことはない。ほんとにいつでもいい。いつにしたところで、仕事が入れば抜けるんだから」
まっすぐ目を見て言われた
「・・・ 仕事、優先ってこと?」
「当たり前だ。」
何よりも?
って聞きかけてやめた
答えは当然、決まってる
さっきの返事だって、一瞬の迷いもなかったんだもの
「わかった。じゃあ、向こうの都合を聞いて決めておくね。」
にっこり微笑みながらそう言うと
「ああ、・・・ 頼む」
にこりともせずにアイツが答えた
食べ終わった食器を片づけ、洗い物を始める
何だかほんっと、私はどうしてここにいるんだろう?
そんなことを考えながら
ひたすら洗い物をする
流れる水の音
洗剤で汚れが落ちていく食器たち
きゅっきゅっきゅっ
「おまえ、明日は何時に帰れる?」
「えっ?」
突然、キッチンカウンター越しにユノが立っていてびっくりした
思いっきり下ばっかり見つめていたからー
「何時に、って・・ 別にいつも通りだから・・・」
「じゃあ、この間くらいに迎えに行く」
迎えに?
「え?なに?」
「結婚式の衣装合わせと指輪選びだ。店に頼んであけておいてもらうことになっている」
結婚式の?
衣装合わせと指輪選びですって?
「ちょっ、ちょっと待ってよ!そんな急にっ?」
「急にって・・遅いくらいだろ。式までー」
「え?え?え?ほんとにするのっ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
あ・・・・
思いっきり恐ろしい視線・・・・
何て言うか、だって・・・
心の準備が・・・
言われて気づいたっていうか
どこかでまだ、実感なかったんだもの
ほんとは結婚なんてしなくてもよくなるような気がしてて・・・
「とにかく。明日、迎えに行くから」
くるっと背をむけて、ユノが寝室へと歩いていく
その後ろ姿にむかって
急な仕事が入ったりして・・・?
なんて思ってみる私であった
つづく・・・
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ふぅ~
やぁ~っと、チャンミンたちと会うことになりそうですね~
お待たせしちゃって申し訳ありません![]()
でも、その前に結婚式の衣装合わせ、指輪選びですって~!!