社長の本当に好きな人・・・・
水戸様じゃなくって?
望月君と別れ、家路につきながら、私はず~~っと考え込んでいた
私に、おばあさまと会うか?って言ってくれた
私さえ覚悟を決めれば、自分はもう決めたと・・・
それなのに・・・
本当は別に好きな人がいるんですか?
お兄さんは、大丈夫だって言ってくださったけど・・・・
婚約者さんは、そんな感じではなかった・・・・
もしかしてー
やっぱり、社長なんだし
ご家族公認のどこか良家のお嬢様が、昔からの許嫁として存在していて
「チャンミンッ! どうして私じゃないのっ?私は昔からあなたのことが好きなのにー」
「何を言ってるんだ?俺たちは親の決めた許嫁・・・」
いや、やっぱりこれは違う
だって、そんな許嫁同士だったら、何を迷うことがあるの?
そもそも、私なんかと・・じゃなくって、そっちと結婚する方が円満
しかも、愛し合っているのなら・・・
なぁ~んの障害もない
障害・・・
そうだわ
きっと、障害があるんだわっ!!!
もしかして、お屋敷に住む家政婦・・召使?そんな人との恋・・・
「お坊ちゃま!!いけませんっ!!私とお坊ちゃまでは身分が違います!たとえどんなにお坊ちゃまのことを愛しているとしても・・・それは許されるはずがないんです!」
「何を言ってる!そんなの関係ないっ お互い愛し合う気持ちさえあればー」
・・・・ なんか違う
そんなこと、言いそうにない・・・
それに、それを身分違いの許されぬ恋と呼ぶのなら
私だってそうなんだもの・・・
良家のお嬢様ではないんだし・・・・
「うう~~・・ わかんないっ・・!!」
「・・・ 何がいったい、わからないんだ?」
「えっ?」
驚いて頭を上げると
アパートの下の壁にもたれて、腕を組んで仁王立ちしているイケメン社長がひとり・・・・
うそ・・・!!!
「ええーーーっ どうしたんですかっ!!?」
すぐさま駆け寄ってしまう私
まるでしっぽを振ってご主人様へと駆け寄る犬のようだ・・・
「どうした、って・・・ いや、この間は・・・ みっともないところを見せて悪かったと思って・・」
「みっともないところ?あ~ 酔っぱらって眠ってしまったことですか?」
「wwww どうしておまえは、それを言葉にするんだ/////」
きゃうーーーんっ
照れてるっ!!
照れてるのっ?社長っ!!!
「あんなの、全然みっともなくないですよっ!!むしろ可愛くてもう~~ たまりませんでしたっ!!」
「かわっ!?・・たまりませんって・・おまえっ///////」
「はぁ~・・ もう・・・ かんべんしてくれ・・・・」
ぎゃあぁぁぁぁぁぁ~~~
もっと照れてるっ?照れてるっ!!可愛いぃーーーー!!!
「かんべんしてほしいのは、こっちですよ・・・ 社長ったらもう~・・・」
どんどん好きになってしまいます、私・・・
こんなに、日々更新していって、私の社長好きメーターはフル回転ですよ!!
なのに、他に好きな人がいらっしゃるなんて・・・・
考えたくない・・・
けど・・・
あの人が言われたように、好きな人の幸せを願いたいのも事実
あぁ~~~っ
でも・・・
離したくないよぉーーーーー
「・・・・ 何を考えての百面相だ?」
「はい?」
「いつも、おまえといると飽きないと思ってはいるが・・・ かなり笑える」
「へ?笑えるなんてっ、失礼じゃないですかっ!!!」
ボコボコボコボコッ・・・
社長の胸をグーで叩く
あ~ん
この、恋人たちのじゃれ合いみたいなの
一度やってみたかったのよねぇーーー!!!
「・・・ 怒ってるのか?泣いてるのか?」
「え?」
そう言われると、両手を掴まれてしまった
あ・・・
まばたきした途端、頬を雫がつたっていく
雨・・?
じゃなくて、泣いてるの?私・・・
「どうした?何かあったのか?ん?」
やだ・・・
どうしてそんな、優しい言葉をかけてくれるんですか?
ますます、怖くなっちゃうじゃないですか・・・
「社長ぉ~・・・」
「なんだ?」
「あっ!!! 今度、お兄さまのおうちに一緒においで、って言われました!!!」
これって、社長はきっと嬉しいのよねっ?
「・・・・え?」
社長がかたまった・・・
「どうして・・・ そんなことに?会ったのか?」
「はい!!・・えと、たまたま・・ 服を買いに行ったら、そこでお兄さまの婚約者さんが働いておられてー」
おかしくないよね?
私は手に持っているショップの紙袋を掲げて見せた
「そしたら、そこにお兄さまもいらっしゃっていてー」
みるみる、社長の顔が厳しくなっていく・・・
え?
怒るの?
「どうしてわかったんだ?ヒョンの婚約者が・・?」
「あ・・・」
そうだ・・・
それは確か望月君が紹介してくれて・・・
「おまえ・・・ ひとりで行ったのか?」
「・・・・・・・・」
「今日、グローバル社の望月が来ていたと聞いたが、まさかー」
バレてる・・!!?
しょうがないっ!!ここは素直に認めてー
「ごめんなさいっ!!望月くんに社長のお兄さんの婚約者に興味はないか、って言われて私っ
この前、社長がお兄さんのこと話して酔っぱらっておられたから、ついっー」
「・・・ アイツと一緒に行ったんだな?」
私は、コクンと頷いた・・・
「帰るっー」
思いっきり踵を返され
社長の背中が冷たく立ちはだかった
「えっ?社長っ!? どうしてっ!!そりゃあ、望月くんとは行きましたけど、そのおかげでお兄さんとも会えて、今度おうちに遊びに行かせてもらえることにー」
スーツの上着の裾を掴んで追いすがる
「おまえは・・・ おまえがアイツと一緒にでかけて、オレが何とも思わないと思ってるのか?」
社長は振り向いてそういうと
スーツを掴んでいる私の手をふりほどかれた
「・・ 社長ぉ・・」
急ぎ足で停めていた車に乗ると、あっという間に走り去ってしまわれた
一度も振り返ることなく・・
「・・大宮さんの運転する車じゃなくって・・・
今日も自分の車だったんだ・・・」
自分の車で・・・
会いに来てくれてたんだ・・・・
信じられないけど・・・
さっきのって・・・
やきもち・・・ ですか・・?
「・・・ しゃちょぉ~・・・・」
つづく・・・・
(画像、お借りしました。ありがとうございます)

