「どこかで見たことあるなぁ~って思ったら・・・

あの人って、TOHOホールディングスのチョン代表だったのよ!!」



「あ、昨日の、りかさんを迎えに来てた人?なになに?その人ってすごいのっ?」



「すごいのなんのって・・・経済誌とかでも特集組まれるくらいで・・・

この人!!」




タブレット端末に大きくズームアップされた顔が映ると

一同ひときわ大きく悲鳴とため息を漏らす




「おはよー。なになに?さっきの悲鳴は何の騒ぎなのかな~?」




「りかさんっ!!自分だけリア充なんてずるいですよっ!!」




呑気に出勤してきた東店店長りかは、皆から詰め寄られる








「え?え?リア充?」





だれが?



私が?





「今度、合コンお願いしますっ!!!」




「えーー?美玖ちゃん・・・私が合コン嫌いなの知ってるでしょ~?

何を急に・・・」





「チョン代表に頼んでくださいよっ!!」





ズンッー



と、目の前にタブレットが差し出され


そこには、画面いっぱいにアイツが映っていた





「え?これ・・・・」





「昨日、りかさんのこと迎えに来た人って、この人ですよねっ?」





すごい剣幕の美玖ちゃんに、ただただ頷くしかない私





「りかさんの彼氏なんですよねっ!?」




「ええっ?彼氏っ!?いやいや、そんなっー」


「全く・・・ 男に興味なんてない、みたいなこと言っておいて、あんな素敵な彼氏がいるだなんて・・・

はっきり言ってびっくりなんて通り越して裏山です!尊敬しますっ!!」





尊敬の対象ってそこ・・?





「お友達とかお知り合いとか、お金持ちの素敵な独身男性がたぁ~っくさんいらっしゃいますよねっ!?」





「え?頼めってこと?」





今度は美玖ちゃんはじめ、うちの女性スタッフが皆大きく頷いている





「いや~ 無理無理無理無理っ!!頼みごとなんてそんなっー」





出来るような間柄じゃないって・・!!





「西店に売り上げ、勝ってみせますっ!!!」





「・・・・え?」






今、どさくさに紛れて、なんと?






「ねっ?みんなっ!?」




















「・・・・・・ 合コン、・・・だと?」






帰って 早速、ご主人様・・・いや、旦那様?いや、それも違う



同居人?・・・に、懇願中





「うん、ほら!TOHOホールディングスの代表ともなれば?

イケメン御曹司とか素敵な独身男性のお知り合いが多いんじゃないかと思って・・・・・」




「断る。なぜオレがそんな人数集めをしないといけない?」



PIC0000DC.jpeg



ひぃ~~~え~~~~




そ、そりゃ、断られるとは思ってましたけど?



なぜ、っとそんなっ・・・





「もとはといえばっ・・あなたがうちの店の外まで迎えに来たりするからじゃないっ!!」





「はぁ?」





「おまけに、意味ありげに『いつもお世話になっています~』なんて言うもんだからっ」





「だってそうだろ。自分の嫁が世話になってるんだ、他にどんな挨拶が?」





「よっ!?嫁ってっ////」





いけしゃあしゃあと・・・


さも、こともなげにー



しかもなんて古風な・・・






「まだ違うでしょっ!!っていうか、そんなことにはならないって言ってるでしょーが」





「へぇ~・・ じゃあ、ますますそんな要望には応えられないな。」





「えっ・・」







ますます応えられない?







「おまえとオレは、他人なんだろ?」








うっ・・・





ぐっ・・・・








「もうこの話は終わりだ。」



「えっ?あっ、ちょっとー」





立ち上がるとさっさと自分の書斎部屋へと行ってしまった



バタン





ドアの閉まる音が聞こえた









がっくし・・・





まぁ、そりゃあね?



私だって無理だとは思ってましたよ?



でもでも・・・







ガチャ





ドアの開く音が聞こえて、もしかして思い直してアイツが出てきてくれたのかと思いきや



それは執事の真崎だった






「ねぇねぇ、真崎!」



「・・・・・ いつから呼び捨てに?」



「いーじゃないの、そんな硬いことは。真崎もさっきの、聞いてたでしょ?」



「さっきの、って・・・ 合コンがどうとかって話?」



「そう、それ!ねね、真崎にも集めることって出来るんでしょ?

なんてたって、TOHOホールディングス代表の執事なんですもんねっ?」



「・・・・ダメです。ご主人様に断られたものをどうして私が?」



「協力してくれるって言ったじゃない!」



「協力?どうしてそれが協力に?」



「だから~ 合コンで、私の身の丈にあった人を一緒に紹介してくれたらいいじゃない。」




ほんとは生身の男に興味なんて、全くないんだけどね?


ここで引き下がったら、打倒西店!!が・・・





「合コンって、自分も行くつもりなのかっ?」



「当たり前でしょ。仕切るためにも私が行かないと!!だからほれ!私によさそうな相手を・・」



「・・・あなたによさそうな相手を、って見繕うのが気の毒で無理だ」



「ちょっと真崎っ!?失礼じゃない?仮にもご主人様の結婚相手よ?」



「・・・・・ しないんじゃなかったんですっけ?」



「・・・・・ そうだけど・・。」



「わかった。適当に見繕えばいいんだな?」



「協力してくれるのっ!?」



「ご主人様には内緒だぞ?バレたら何を言われるかー」



「あら。ご主人様になら叱られるのも本望だったりするんじゃないの~~?」





ツンツンツン・・・



違うの?





「・・・ まぁ、確かに/////」







きゃああ~~~~~



これよ、これ!!!




バンバンバンッ



「イタッ!」




気づいたら真崎の肩を叩いていた









「でも真崎・・・ 片思いだったんだね?」









ぼそっと呟いた私のひとことに、真崎の身体がビクッとなって



見下ろす顔がひきつっている








「それ以上何か言ったら、合コンなしだから・・・」







私は慌てて、両手で口を塞いだ


















そして合コン








私は驚きの出会いをすることになる












つづく・・・







(画像、お借りしました。ありがとうございます)