ポロポロポロ・・・


 

「どっ、どうしたっ!?」


 

私の、自分でも思いがけず溢れてくる涙に

 

社長のとまどいが・・


 

「だってしゃちょおぉ~・・ あんなに怒ってたのに・・

 

あんなに優しく抱くなんて・・・ 反則です・・・」


 

「・・・・・ 恥ずかしい・・」


 

「だって・・・」


 

社長の腕が伸びてきて

私の頭を後ろからつかむと


 

「なんだ?もっと激しいのがよかったか?・・ん?」


 

おでこ コッツン♪



 

「・・・・・(//・_・//)・・・」


 

プシュ~~って私、今、湯気出てる音しませんでしたか?


 

社長、火傷しますよ?私の湯気の蒸気で!!!



 

ガバッ


 

ベッドから立ち上がると

さっと降り



 

「朝ごはんの用意しますね、たいしたものはありませんけどー」


 

真っ赤な頬を隠すように、社長に背中を向けた





 

「・・・ ゆり」




 

ドキッ



 

突然、背中に矢がー恋の矢



 

さっき・・・

 

ベッドの中で初めてその名を呼ばれ

 

改めて今、また呼ばれて

 

身体中の血が巡ってるのを感じてるんじゃないか、ってくらい

 

ドクドクドクドク・・・

 

心臓が脈打ってー



 

「な・・/// ・・・なんですか?」



 

一生懸命、平静を保って振り返ると





 

「・・・ おばあさまに会うか?」

 


56743690_480x586.jpeg



 

ドッキューーーーンッ


 

鉄砲で撃たれた・・・ バキュンッ




 

「えっ?」


 

おばあさまって、あの・・・

 

この間会った・・




 

「もう一度・・ 今度はちゃんと、オレの恋人として」


 

「・・・・・・・・・・」





 

ぱくぱくぱく・・・


 

驚きで声が出ない

 

口を・・ まるで鯉みたいにぱくぱくさせて私ったらー




 

「どうだ?・・・・会ってくれるか?」


 


「・・・・・・・・」



 

言葉にならない・・・

 

今、私のこと・・・ 『オレの恋人』 って・・・?



 

「まぁいい。 返事は急がない。

お前がいいと言ってくれるのなら、オレは覚悟を決めたから」


 

「どうしてそういう大事なこと・・・

さらっとかっこよく言っちゃうんですか」


 

「は?」



 

「そんなこと言って、私が本気になったらどうせ

『冗談だ、ミッションに決まってる』とか言うんでしょっ!!」



 

「あ~ ミッション・・」


 

「ほらっ!!」


 

「すっかり忘れてた」


 

「・・・・・・・・」


 

「・・・ どうした?」



 

私は、さっき離れたばかりのその腕の中へと

 

じりじり距離をつめながら



 

「好きです」


 

「・・・・」


 

「メロメロです」


 

「・・・・」


 

「しゃー」

 

「ああーっ ちょっと待て!!時間がないっ 大宮がくる!」



 

目の前に大きな手が現れ

 

私の視界を塞いだ


 

「ブッ!!・・ふふっ 冗談ですってば!!」


 

「はっ!?」


 

「大宮さんが来るのって何時ですか?

じゃあ食べてる時間もない?」


 

社長の前で膝に手をやり、中腰になったまま

じっとその目を見つめて笑いながら聞いた


 

「社長ったら~ 何を想像したんですか~?

耳、あっかくなってますよぉ~~~」


 

「wwwwwww」




 

どうしよう?


 

いつのまに私・・・


 

こんなに社長のこと、愛おしくなってしまったんでしょ・・


 

ほんとにこのまま・・・


 

つきすすんじゃってもいいのかな?


 

いけないんじゃないのかな・・?


 

私なんかが・・・


 

社長のおばあさまに会っても大丈夫なんだろうか?







 

つづく・・・


(画像、お借りしました。ありがとうございます)