もし・・・ 今夜のステーキ、社長と食べてたら・・・
あ、そういえば私、社長と2人で食事とかしたことってない・・!?
あのパーティは立食だったし緊張してたし、あんまり一緒に食べたっていう感じではないし
って、そもそも、そういう関係じゃないんだから当たり前か
私と社長の関係なんて
私の夢の中・・・ メモたんの中でしか想像しないもんね
ふんっ
いいじゃないか!それならそれで!!
とことん、妄想してやろうじゃない!!!
「・・ ゆり、ここ、ついてる」
「え?・・どこ?」
突然、名前で呼ばれて驚いた私は
慌てて口のまわりを、ぺろりと舌を出して舐めようとすると
「ちがう、・・・ここ」
社長の手が伸びてきて、綺麗な親指が、私の唇の端をなぞる
真っ赤になっている私に
社長は耳元でー
「・・ 舐めるんじゃなくて、ちゃんとナフキン、あるだろ?」
くすっと笑ってそう教えてくれるの
「ギャアーーーーーー!!!だめっ 想像しただけで照れるっ」
バクバクバクバク・・・
こんな・・・
妄想で心臓ばくばくするのって・・・
すごすぎますっ!!
社長の破壊力・・・
「日増しにパワーアップしてるわっ!!!」
だから、やめられないっ
「ゆり、二者択一だ。選ばせてやる」
某有名ホテルのシェフがふるまってくれたステーキを堪能すると
化粧室から出てきた私に社長がそう、切り出した
「二者択一?」
意味が分からない、という私に
構わず社長が続ける
「このあと・・・ 上にとってある部屋に俺と行くか、
それともこのまま帰るか」
「・・・ 私が選ぶんですか?」
「そうだ」
「・・・ 社長は?・・・社長は、どっちがいいんですか?」
「どっちでも?」
「意地悪だ・・・」
「どうする?」
「・・・・ このまま帰ります」
「はぁ~!?」
・・・なわけ、ないじゃないですか!
「ま、待ってください!社長っ 私、心の準備がっー」
「そんなもの、とっくにすませとけっ」
部屋にはいるなり、脱ぎだす社長に戸惑う私
あぁっー
社長ぉ~~~~
ピンポーーーン・・・
・・・・あれ?
今、玄関のチャイム・・・ 鳴った?
突然現実に引き戻され、ぼ~っとしてる頭では
もしかして気のせいか?
と思わずにはいられない
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン・・・
うそっ
どんだけ鳴らすんだっ!?
何時だと思ってるのっ!!!
急いで玄関に向かう
あ、そうだった・・・
一応、女の1人暮らし、って、自分で『一応』って言ってどうするの!!
ちゃんとドアスコープで訪問者を確認してー
「・・・・・・ え?」
ガチャ
「ど・・・ どう・・されたんです?」
ドアを開けた途端、その訪問者はいきなりまくし立てた
「どうされたんです?じゃない!!
おまえ、アイツとはただの同級生だって言わなかったか!?
つきあってない、と!友達だ、と!!」
え?
怒ってる?
「アイツって・・あの・・ 望月くんのことです?
彼とは本当に友達でー」
「おまえは友達とキスするのかっ!? 欧米かっ!!」
「えっ?キスっ?え?・・ていうか社長、ここ、笑うとこです?」
「wwwwwwww」
「と、とにかく社長っ!中に入ってください、ご近所迷惑ー」
「今、オレを中に入れたら・・・ どうなるかわかるか?」
「どうなるって言うんですか!もしかして私、もっと怒られるんですか?
いいですよ?とことんお叱り受けますし、話させてください」
「バカか、お前は!!」
とか言いながら、もう、中に入ってきてるし!
「・・・ 大宮は、帰した」
「え・・・」
バタン
と社長の後ろでドアがしまり、ガチャリとロックする音
「・・・ 社長?」
つづく・・・・
(画像、お借りしました。ありがとうございます)



