バーーーンッ!!!
「・・・・ 淀川専務っ!?」
「・・これはこれは、淀川専務・・ どうかなさいましたか?」
役員たちに送った明日の取締役会での議案(案)を見てのこと・・だろうな
そろそろいらっしゃるかと思ってましたよ
手に持っているのは、まさに決算書と議案書ですよね?
「・・グローバル社の社長の結婚披露パーティでは、ずいぶん素敵なパートナーを
連れていらっしゃったとか・・・?」
・・・・ は?
「女といちゃついてる暇があったら、少しは仕事をしてほしいものですな
これはなんです?あなたが社長に就かれてからというもの、業績は下がる一方じゃないか!
前社長と違ってやり方がなまぬるいんじゃー」
「淀川専務、今の社長は、私です。
業績が下がってる?・・・ということでしたら
無駄に高い役員報酬を減額させていただきたい」
「無駄に高いだと?」
「身を切るなら、まずは役員からー」
「はんっ!そんなことを言ってるからお前は前社長を超えられないんだ!」
「私は父のようにはやりません!」
「・・・・ そうだな、恨まれて殺されたら身も蓋もないからな」
「・・・・あれは事故です!」
「淀川専務・・・ 勝手な憶測で根も葉もない噂を広めないでいただきたい・・」
「根も葉もない・・ね~・・ 火のないところになんとか、って言うだろ?
あ~ わからないか、君にはー」
「はっ!?」
こいつっーーー
「社長っ!!!・・・・そろそろお出かけになりませんとっ・・
トスキン金属の社長とのお約束が!!
・・・というわけですので、淀川専務もお引き取り願います」
「・・・君はいい秘書を持ったね。」
「ええ。自慢の秘書です」
「・・・・では明日。役員会、楽しみにしてるよ」
「・・・・よろしくお願いします」
ガチャ
バタン
・・・・・ ふぅ~・・
「水戸?トスキン金属の社長とのアポなんてあったか?」
「・・・・・ 申し訳ありません」
「いや。・・・オレはほんとにいい秘書を持ったよ」
「そんなことございませんっ!!私なんてー」
「いいや。ほんとに・・。いつも感謝してる。」
「社長・・・。社長は、敵が多すぎるんです」
「そう?そうでもないよ。ここに自慢の秘書がいる。
それにー・・
敵だとは思っていない。ともに会社を守りぬくために
必要不可欠な仲間だ。
・・・ちょっと怖いけど^^」
「・・・ 社長・・・」
・
・
・
・
・
今日は、社長、見なかったな~・・・
お忙しいんだろうか?
水戸様と・・・
「あぁ~~あ~~~」
ソファに座って大きく伸びをする
あああああああっーーー
そう言えばっ、このソファ!!!
がばっ
私は跳ね起きると
スゥーーーーー・・・
ハァーーーーー
くんくんくん・・・
・・・ 社長のにおい・・・ 残ってないかしら・・って思ったけど
もはやすでに、わからない・・・
いつもの自分の匂いっていうか、この部屋の匂いしかしない・・
「ううぅーーーーーーー!!!!」
なんてこと・・・
せっかく部屋に連れ込んだのにー
ドスンッ
ふたたび、座りなおすと
テーブルの上に置いたスマホを手に取る
「メール・・・ 私からしたら迷惑・・・でしょうね、うんうん」
スマホを置いて、かわりにノートを取り、ソファに深く座る
「妄想・・・・」
社長と・・・ 水戸様?
ーー おまえの妄想には、臨場感がないんだ!!
ーー おまえの妄想を完璧なものにしてやるっ
ーー 次のミッションだ、おまえからキスしてみろ
「・・・・ キス・・」
目を閉じて思い浮かべる
あのとき・・・
社長のくちびる・・・ 触れたよね?
ってことは私・・・
「社長とキス・・・」
♪♪♪~~~~~
「わっー」
突然鳴りだした携帯に驚いて、私、1センチは跳びあがったような気がするー
誰だろう、って思ってスマホを手に取り覗き込むと
ーー えっ?
表示された名前に心臓が躍り出した
「はいっ!!もしもしっ!朝倉ですっ!!!」
「・・・・・・ すごい元気だな・・・ 」
耳元に聞こえる声・・・
あまり聞きなれてないけど
なんとなく、元気がないような気がする・・
のは気のせい?
「・・・ どうかなさったんですか?」
「おまえのー・・・ 今日のC社長は、何をしてるんだ?」
ドキッ
ーー おまえのー・・
「・・ 今日の・・C社長ですか? C社長は・・ 今
恋人におやすみの電話をしています・・」
「・・・・・・・・」
「でも、彼女から、こんな電話越しにじゃなくって
直接会って、顔を見て言って欲しいって言われて
車に乗って、彼女の家にやってくるんです」
「・・・・・・・・」
「ピンポーーーン、って鳴って、ガチャ!彼女がドアをあけると
そこには、照れくさそうな顔をしたC社長が立っていてー」
ピンポーーーン・・・
「えっ?・・・今のは、私の声じゃなくって・・・」
「バカか!それくらい、オレにもわかる」
あ、やっとしゃべってくれた
「えと・・ こんな遅くに誰でしょうか?」
「・・・ オレにわかるか!って、ちょっと待て!!
前にも言ったが、簡単にドアを開けるな!
仮にも女の1人暮らしなんだからー」
「仮にも、ってなんですか!!
私だって、れっきとしたオ・ン・ナの1人暮らしですっ!!」
「わかってるなら、きちんとー」
「大丈夫です、今、ドアスコープで覗いて確認して・・・」
「・・・・・・・・・」
ガチャ
「・・・・・ 何をやってるんですか?・・・社長・・?」
「何ってー/////」
「大宮さん・・・ 待たせているんですか?」
「いや。・・・今日はオレの車だ」
「ええーーーっ 社長って、ご自分の車、持ってたんですか?
っていうか、運転できるんですか?」
「おまえは、オレをなんだとー!?」
「ドライブ行きましょう、ドライブ!!」
「は?・・・おまえは、オレが疲れているのがわからないのか?」
「だってー・・ ドライブしたくて、ご自分の車で運転して出てきたんでしょう?」
何かあったんでしょう?
ドライブ、したい気分・・ なんですよね?
「私、つきあいます^^」
「・・・・・・・」
「ちょっと待っててくださいね、今、メガネと髪ゴムー」
「別にそんなの、しなくていい!」
中まで入ろうとした私の背中に
社長の声がー
「え?」
「・・・ わかった、ドライブ、連れてってやるから。・・・来い」
きゅーーーーーーーーんっ (///∇//)![]()
なんですかっ!!
そのっ
ハ・・・ ハニカミさんっ(/ω\)
「あっ・・ 今の、メモっー」
「ダァーーーーッ//// メモったりしたらコロす・・////」
ズッドォーーーーーーン![]()
う・・・・
撃たれた・・・ 今・・・・・
な・・
なんですかっ!!そのっ
破壊力っーー
バタリ・・・
「・・・な//、・・ なんだ?」
ごめんなさい・・・
私、絶対 あとで、書きます
妄想メモたんにー
つづく・・・・
