「・・・・ 大宮、今、何時だ?」


 

「パーティの開始時間40分前です。」

 

「ここから会場までは?」

 

「・・・ 多少の渋滞を考慮しましても・・30分もあれば」


 

あいつの知り合いのカリスマ美容師とやらの店の前

 

車を停めて大宮と待つこと小1時間・・・


 

「様子を見てきましょうか?」

 

「いい。お前は車に残っていろ。オレが行ってくる」


 

バンッ






 

そんな今更頑張ったところで、素材が悪ければどうしようもないだろうに・・・


 

重たいガラスの扉を開き、中へと入る



 

「おいっ まだか!? いったいいつまで待たせる気だ!!!」



 

ある程度のボーダーラインを越えていればそれでいいんだ

 

そこまで期待はしていない

 

どうせ今日のパーティが終わればー



 

「ハイッ、お待たせ~~~~」




 

シンちゃんとやらの声が聞こえてそっちを見ると


 

奥から続いてアイツが現れた・・・




 

「・・・・・・・・」



 


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「あらっ!!これはっ・・・ うそぉ~~~すごいイケメン社長さんじゃないっ!!

ちょっとゆりちゃんっ、どういうことっ!?」



 

「すみませんっ 社長っ!!遅くなってしまってー」

 

バタバタバタッー

 

高いヒールで走ってきた



 

「ちょっとゆりちゃんっ そんな走らないでっ

せっかくセットした髪がっー」


 

「さっ!急ぎましょうっ 社長!!大宮さん、外ですよねっ?」


 

ふわっ・・


 

「あ、あぁ・・」


 

オレの横を駆け抜けるときに

揺れた風がとてもいい香りを運んだ


 

「社長さんっ!!またあとで必ず寄ってね~~ 約束よっ?」






 

バタン


 

シンちゃんの声を背中に流しながら

 

大宮さんが開けて待っているドアの中へと滑り込む


 

反対側から社長が乗ってくると

 

いつものコロンの香りがした

 

・・・・・ 社長の・・・ いいにおい・・・




 

「その・・・ ひとつ、確認していいか?

さっきのシンちゃん・・・とやらは・・?」


 

「あー、わかりました?ゲイです、ハイ」


 

「・・・・・・」


 

「社長のこと気に入ってたみたいでしたね。

あとで寄れって・・・まぁ、そうなると思ってましたけど・・

どうします?」


 

「どうします?って、何がだ!?

大宮、急いでほしくはあるが

事故のないよう、気をつけて」


 

「わかっております・・」


 

「大宮さんっ ごめんなさい!私が思ったより遅くなってしまったからー」

 

「ほんとだ!いったい何にそんな時間がかかったんだ?」

 

「何に、って・・・ 見てわかんないんですかっ?

大変身を遂げてるじゃないですかっ!!

ほらっ!!」

 

「・・・・・・(自分でここまで言うか?いったいどこからそんな自信が?)」

 

「・・・・(なんでそんな小声で言うんですかっ!)」



 

キキィーーーーーーーーッ


 

「キャッー」

「うわっー」



 

「すみませんっ!いきなり、何かが横切ったような気がしてー

大丈夫ですか?お怪我はございませんかっ!?」



 

・・・・・・(//・_・//)



 

目の前、超至近距離に、社長の鎖骨がー

 

私はしっかりその胸に飛びついていて・・・



 

「・・・・ いつまでそうやっているつもりだ?」


 

「・・・・///」


 

・・・ですよね~(*v.v)。


 

しぶしぶ、私は起き上がる




 

「・・・大宮こそ、大丈夫だったか?」


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襟元を正す仕草が横目にも入ってきた

 

・・・・ かっこいい・・・(〃∇〃)

 

くそっ

 

あの鎖骨に噛みつきたかった・・・ ジュルッ



 

「はい、申し訳ありませんでした・・

あ、間もなく着きますので、ホテルの玄関につけさせていただきます」


 

「ん。」


 

ドキッ


 

ドキドキドキドキ・・・・


 

やばい・・・

 

緊張してきたっー



 

人、ぱくっ

 

人、ぱくっ

 

人、ぱくっ!!





 

「大丈夫だ。・・・ おまえはオレの横で黙って笑っていればいい」


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ドキュンっー恋の矢



 

「しゃ・・ 社長ぉ・・・」



 

「行くぞ」




 

「行ってらっしゃいませ^^」



 

大宮さんのセリフが後ろで聞こえ

 

そのまま、車が遠ざかっていくのがわかった


 

いや・・・

 

やっぱりよくわからなかった



 

だって・・・

 

差し出された手に、私が手をのせると


 

そのまま、その私の手を自分の腕にちょこんってー



 

これって・・・



 

ねぇ、社長?



 

私たち・・・・



 

今・・・



 

腕、組んでるんですか・・・!?











 

つづく・・・



(画像、お借りしました。ありがとうございます)