眼差しと串刺し~飛島探鳥記⑦~(モズ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

飛島での探鳥記が続きます。

備忘録を兼ねるため、長文となりました。

計9回(残り3回)になりそうです。

宜しければ、お付き合い下さい。

 

 

 

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2日目の事です。

朝食後、再び島内を巡りました。

無料レンタサイクルを利用します。

港に駐輪されていました。

無人ですが、貸出帳に記載して使用します。

 

非常に便利なのですが…

状態が良い自転車が少なかったです。

メンテナンスが難しいのかもしれません。

潮風に曝された放置自転車が如くです。

 

1台目はチェーンが切れていました。

2台目は後輪がパンクしていました。

3台目にしてアタリを見つけます。

 

移動は大変スムーズになりました。

お陰で要所をピンポイントに回れます。

ただ、坂道だけはキツく感じました。

上りのペダル、下りのブレーキ。

怪我をしないよう、注意が必要でした。

 

 

島には診療所がありますが、ほぼ無人です。

(医師は常駐しませんが、看護師は居ます)


探鳥スポットにはヘリポートがありますが…

もともとは急病人の搬送等に用いられます。

本来の目的で利用する事になりかねません。

 

 


鳥見の話に戻ります。

 

島には幾つもの探鳥スポットがありました。

時間帯によって異なる野鳥を見つけます。

お陰で、飽きる事がありません。

 

昨日、モズ幼鳥を見つけた場所に行きました。

今日はモズ成鳥♂を発見します。

有刺鉄線にとまり、鋭い眼差しを向けてきました。

モズと有刺鉄線の組合せ、個人的に好きです。

『モズの早贄』を連想させるからでしょうか?

 

 

 

 

開けた場所に移動しました。

そこではノビタキを見つけます。

♂2羽と♀1羽の組合せでした。

普段は背の高い草などにとまりますが…

何故か、低い場所に佇んでいます。

 

 

 

 

自転車を漕いでいる時でした。

前方に、動き回る小鳥を見つけます。

コサメビタキでした。

フライキャッチを繰り返しています。

 

 

 

傍にはシジュウカラの群れもいました。

ともに小さな蛾などを獲っています。

コサメビタキは、空中で飛びながら…

シジュウカラは、地上に追い落として…

それぞれの採餌方法が異なるのが面白いです。

 

 

 

昼食後、モズのいた場所を再訪しました。

今度は♂ではなく、♀を見つけます。

草地に下りて、獲物を捕まえました。

嘴にコオロギを咥えています。

 

 

 

 

そのまま食べるのかと思ったら…

傍にある枝に串刺しにしました。

まさに『モズの早贄』の光景です。

 

 

 

すると、そこに昨日の幼鳥が現れました。

改めて見ると、嘴がまだ黄色いです。

身体もモフモフとしていました。

モノ欲しそうな眼差しを♀に向けています。

 

 

 

 

親子かと思って観察を続けていると…

♀が颯爽と動きました。

なんと、近付く幼鳥を追い払います。

そして、串刺しのコオロギをパクリ。

 

 

 

結局、そのまま♀自身が食べました。

枝に刺した理由は分かりません。

色々と推測して学んでいるつもりですが…

 

野鳥の行動には不明な点が多いです。

 

 

 

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~旅の小話⑦~

 

 

 

1日目の夜の事です。

未明からの車移動&探鳥でした。

夕食後、早々に就寝する事にします。

…が、深夜に目が覚めてしまいました。

 

折角なので、深夜の散歩をしました。

私の部屋には何故か勝手口があります。

基本的に、自由に出入りできました。

 

静寂と闇に包まれた島を堪能します。

 

 

 

島中が寝静まっている時間帯です。

(正確には夜釣りの人に出会いました)

 

漁港には穏やかな波の音しかありません。

(翌日、船が欠航したとは思えません)

 

夜空に輝く星々がとても綺麗でした。

手持ちのレンズでは写せないのが悔しいです。

興味はありますが、明るいレンズが必要でした。

価格と使用頻度を考慮し、購入を躊躇います。

 

仕事を頑張って、御褒美に購入したい…かも。