離島の鳩〜飛島探鳥記②〜(カラスバト) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

10月上旬、飛島に行きました。

酒田港から船で向かいます。

 

船上ではオオミズナギドリを堪能しました。

途中、波で船体が大きく揺れますが…

海鳥も観れて、楽しい船旅でした。

 

 

 

港に着くと、宿の方が出迎えてくれます。

荷物を預かって頂けるので、助かりました。

島内の移動は、徒歩か自転車です。

レンタカーはありません。

無料のレンタサイクルがありましたが…

初日は徒歩で島を歩き回る予定でした。

飛島は、私にとって初めての場所です。

自分の目と足で確認する事にしました。

 

 

 

港のある南側から左回りで歩きます。

右手に鳥海山を臨みながら進みました。

 

船の着いた港は送迎の人で賑わいます。

ウミネコやスズメも群れていました。

ハクセキレイ、キセキレイ…

何故かセキレイ類をよく見かけます。

珍鳥が居ないか確認しますが…

全て普通種のようでした。

 

 

 

飛島には探鳥スポットがあります。

開けた草地や畑でした。

よく目にしたのはアトリです。

開けた草地で採餌していました。

 

 

 

 

林の辺縁に潜む集団も居ます。

地元では、雪と共に観る鳥ですが…

一足早く冬を迎えた気分です。

 

 

 

 

アトリの群れをよく観察すると…

カシラダカも混じっていました。

右目に瘤の有る個体です。

怪我、病気、ダニ…

原因は分かりませんが、元気そうでした。

 

 

 

飛島にはホオジロ系の迷鳥も現れます。

この個体はカシラダカでしたが…

根気よく探せば見つかるかもしれません。

 

 

 

林の中の道を歩いている最中の事です。

突然、目の前に小鳥が現れました。

しばらく背を向けていて…

そのまま林の中に隠れてしまいます。

 

 

 

ヒタキ類なのは間違いありません。

当初、オオルリ♀かと思いました。

しかし、微妙に細部が異なる気がします。

同じ日、ノビタキは見かけましたが…

画像をAIで判別するとコサメビタキと。

私としてはノビタキ♀と考えますが…?

 

 

 

思わぬ出会いもありました。

島を縦断する道を歩いている時です。

突然、林の中から羽音がしました。

薄暗い中に動くものがあります。

一見してハトのようでした。

金属光沢のあるカラスバトです。

 

 

 

 

肉眼では黒い影にしか見えません。

カメラ設定を調整して撮影しました。

逆光や枝被りの悪条件が重なります。

…が、初めての撮影でした。

 

 

 

島に滞在中、何度も見かけました。

しかし、その殆どは音や影だけです。

目の前を飛んだ事もありましたが…

カメラは間に合いませんでした。

多数が生息中なのかもしれません。

 

 

 

🐈  🐈  🐈  🐈  🐈

 

 

 

~旅の小話➁~

 

 

 

飛島では猫を沢山みかけました。

…といっても、南東部が殆どです。

島の生活機能が集中する地域でした。

魚などの餌を貰いやすいのでしょうか?

 

伊豆諸島の御蔵島での猫の記事を読みました。

人間が持ち込み、野生化したそうです。

結果、大繁殖して海鳥の生態系を破壊したとか。

飛島でも野鳥への影響が少ないと良いのですが…

 

 

 

猫の集団を見つけた時の事です。

1匹だけ妙に懐いてくるネコがいました。

私に擦り寄って来て、離れません。

大人しくて可愛い子でした。

 

立ち去る際も、こちらを見ています。

何となく名残惜しい気がしてしまいました。