有刺鉄線で「ぺりっと」(ジョウビタキ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

大野極楽寺公園の散策の続きです(3回目)。

この公園の一画には、野鳥園(立入制限区域)がありました。

「野鳥を保護します」という意気込みを感じます。

人が立ち入らない事が、野鳥にとって最も安心できるのでしょう。

 

 

立入禁止区域なのですが、周囲のフェンス外側には散策路があります。

散策路を歩きながら、迷い出てくる野鳥を探す事にしました。

 

しばらく歩いていると、道から少し離れた繁みで鳴き声がします。

「ヒッ、ヒッ、ヒッ」

ヒタキ類の鳴き声です。

 

 

 

 

ジョウビタキの♀が姿を見せてくれました。

久し振りの出会いなのでじっくりと観察をしたいのですが、とても臆病なのかすぐに隠れてしまいます。

諦めて、他の場所で散策を続ける事にしました。

 

 

しばらくした後に、再び先程の場所に向かってみました。

期待通り、同じ場所に姿を見せてくれます。

今度は、遠くから慎重に、観察を続けました。

 

 

 

 

この出会いが嬉しくて、何枚も撮ってしまいました。

橙色の尾羽がとても鮮やかで、美しいです。

 

 

もう1羽、オレンジ色の小鳥が出て来てくれました。

ジョウビタキの♂だと思って、カメラを向けましたが…

 

 

 

 

モズ♂です。

野鳥園を囲うフェンスには有刺鉄線がついていました。

モズと有刺鉄線は、なんとも相性が良いように感じます。

念のために探してみましたが、モズの「はやにえ」はありませんでした。

 

 

再び場所を変えて、様々な野鳥の撮影を続けます。

エナガやメジロなど、観察できる種類も豊富でした。

そんな中、先程とは違う場所で再びジョウビタキに出会います。

 

 

 

 

有刺鉄線の上で、静かに佇んでいました。

近くで散歩する人がいても、逃げ出しません。

距離20mから、少しずつ近付いてみました。

 

 

下方を気にしています。

 

 

 

近付く私に気付いている様子ですが、逃げません。

 

 

 

急に口を開けたと思ったら、なんと赤い実(種?)を吐き出しました。

素早い動きだったので、嘴がブレてしまいます。

あまり動かないので、シャッタースピードを落として撮影していたのが仇となりました。

 

 

 

ペリットでしょうか?

普通、ペリットは未消化の昆虫や骨等のはずです。

単なる食べ過ぎだったのかもしれません。

 

 

「何見てんのよ!?」とばかりに、睨まれます。

 

 

 

最終的に、10m以内に近付くことが出来ました。

足場が有刺鉄線であった事が、少しだけ残念です。

それでも、この日はジョビ子さんの出会いに恵まれました。