よく見てみると(カイツブリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

市内に残ったハクチョウを探しに、ある池に立ち寄った時の事です。

そこは、田圃や住宅地に囲まれた調整池です。

岸はコンクリートなどで覆われている部分もありますが、一部分は草木が茂っています。

そんな水辺の草から、「キュキュキュキュキュキュ」と鳴き声がしました。

双眼鏡を向けてよく見てみると、カイツブリの親子を発見しました。

 

 

60m以上離れた対岸からの撮影のため、分かり難いかもしれません。

1羽の親鳥と2羽の幼鳥が泳いでいました。

カイツブリは小さい雛のうちは親鳥の背中で育てられます。

この2羽は、既に親の背中を卒業しているみたいです。

親鳥が草の根を掻き分けて捕らえたエビ等を、給餌してもらっています。

もう少し傍で観察したくて、対岸にある車道まで渡ってみました。

草木が邪魔で視界が悪かったのですが、丁度よく途切れた場所がありました。

 

 

お持ち帰りしたくなるような愛らしさです。

幼鳥は白と黒の縞々模様があり、嘴や頭頂に赤味が加わります。

カンムリカイツブリの幼鳥も白と黒の縞々模様のため、カイツブリ類の類似点なのかもしれません。

数分の間、観察させてもらいましたが、先程までいた親鳥が見当たりません。

撮影距離は20m程でしたが、警戒させてしまった可能性があり、その場を去る事にしました。

再び対岸から眺めると、親鳥が幼鳥の傍にいるのを確認できました。

 

そんな形でのカイツブリの親子との出会いでしたが、帰宅後の画像整理で気付いたことがあります。

よく見てみると、片方の幼鳥の体に緑色の細い糸のようなものが巻き付いていました。

とても細いものだったので、現場では気付けませんでした。

 

 

細長い水草や蔦であればよいのですが、おそらく釣り糸だと思われます。

その池では釣りは禁止となっていたはずですが、誰かがゴミとして放置してしまったのでしょう。

泳ぐ姿に違和感はありませんでしたが、上の画像では後ろ足にも絡みついている様に見えます。

成長するにつれて、何かしらの影響が出なければ良いのですが、心配です。

 

改めて思います。

ゴミの投棄は絶対にしてはいけません。