鳴き真似(モズ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

先日、海岸を散策している際にモズ♂を見つけました。

長い尾羽を回転させていたため、逆光の中でもシルエットで判別しやすいです。

昨年の秋には「ギチギチ」と高鳴きをしていましたが、この日は穏やかに囀っていました。

 

 

モズとしてはあまり聴き慣れない鳴き声でした。

別の鳥の鳴き真似をしているのかもしれません。

モズは漢字名で「百舌」と表されるように、他の鳥の鳴き真似が上手です。

しばらくすると飛び去りましたが、同じ鳴き声が別の方角から聴こえてきます。

少し遠い場所でしたが、ホオジロ♂でした。

 

 

もしかして鳴き真似で他の鳥を誘き寄せて襲うのかも、と恐ろしい事を考えてしまいました。

調べてみると、鳴き真似をするのは♂であり、♀への求愛のサインなのだそうです。

多くの鳥の鳴き真似をして、複雑な囀りを身に着けた♂ほどモテるのだとか。

春になり、モズも繁殖期に入ったのでしょう。

 

野鳥観察の際に混乱するので、個人的には厄介者と感じてしまいますが。