美食家(ハシボソガラス) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

市内には複数の浜辺があり、夏は海水浴で賑わいます。

そんな浜辺に、冬は激しい日本海の荒波に砂浜が削られる等して、岩場が姿を現します。

昨日、曇り空の下、漁師と思われる数人の方々が岩場で採取をしていました。

そんな中、ハシボソガラスが岩場に舞い降ります。

 

 

 

潮だまりから、何かを取り出そうとしています。

そばで採取している人間を警戒する様子もありません。

 

 

潮だまりから取り出したのは、ウニでした。

嘴を器用に使ってウニをひっくり返し、中身をつついています。

 

 

内臓を全て食べるのかと思いきや、黄色い部分(生殖巣)だけを取り出しています。

我々も食べている、あの美味しい部分だけを選り分けていました。

ゴミなどを漁るイメージがあるカラスですが、意外と美食家なのかもしれません。

よく見ると、岩場には所々にウニの残骸が落ちています。

カラスやカモメが食べると話に聞いた事はありましたが、現場は初めて見ました。

 

 

食後に松の木で休んでいるのを見つけました。

ウニのおかげなのか、いつも以上に羽根の色や艶が良いように感じました。