あのニュースを見てあたしは悲しくなった
あのニュースを見て悲しくなれるような人間になった
ただの他人事であたしには何の関係もないことが
あたしの涙を押し出してくる
死んだり生きたり
忙しく過ごす時間の中で
あたしたちは何を学んで何を愛して何を忘れていくのだろう
人間は強い
強くて強くてあたしにはもうどうしようもないほど
手に負えなくなってしまう
死んだ後に言う
「最後に思いとどまってくれればよかった」
「心が苦しい」
「ご冥福をお祈りします」
そんなこと、思ってもないくせに。
思ってるかもしれないけれど
あたしにはその言葉が皮肉にしか聞こえない
死んだ後に言ってももう遅い
届くわけがない
時々人はとても残酷で
「死ねよ」
なんて言ったりする
死なないと思ってる？
そんな言葉一つじゃ死なない？
あたしたちは
嫌いな誰かが傷つくと気持ちいいと思う
あたしたちは嫌いな誰かをいじめて、
いじめた子が泣くと怖くなって
「ごめんね」と謝る
その子に本当に「ごめんね」と思っているわけもなく
ただ怒られたくないから
先生が来る前に泣き止ませなきゃ
でももう遅い
傷つけた後に行った言葉なんて
偽物でしかない
その子が泣き止むこともなくあたしたちは怒られる
人は死にたいと思って生きたいと思う
そんなことを繰り返して生きていくけれど
いつかいつの間にか死ぬ
それは自殺だったり事故だったり病気だったりする
だからあたしたちは
今日を生きいている大切な人を大切にしよう
命をかけて大切な人を大切にしよう