あたしは死の温度に触れたことがない
結局、なくしてしまった。
大切な人の宝物は見つけられなかった
あたしはあたしが本当に悲しいのか
それすらわからないよ
分からないことが悲しいよ
そして自暴自棄になったりする
大切な人を見るのが辛い
どうしてかな
こんなに頑張っていたのに
神様は時々意地悪をするのだけど
でも神様はやっぱり神様だから
意地悪の裏にプレゼントを隠していると
誰かが言っていた
プレゼントを受け取れ
大切な人
何をもらうの
あたしのプレゼントはきみだったよ
きみは何をもらうの
宝物を失って途方もなく悲しんで
それでもいつかは
忘れたりするから
大丈夫だよ
あたしきみのこと好きだから
抱きしめてあげられればいいのになって思うよ
大丈夫だよなんて嘘ついてごめんねって
なんとなく分かってた
だって雪が降ってたんだもん
こんなに暖かい冬に久しぶりの雪が降ってたの
だから思ったんだよ
だめかもって
大丈夫なんかじゃなかったね
そう思ったけど信じてたんだよきっと大丈夫
あたしきみのこと大好きだから
今すぐ抱きしめてあげたかった
たくさん不安になって心配して
頑張ったね
えらいね
宝物のかけらを見つけたきみは
それを捨てるタイプでしょうけど
きっと今は捨てられない
大切にとってあってそれを見て泣いてるでしょ
あたしきみの涙を見たことがないよ
あたしはきみの前でいっぱい泣いちゃうのにね
沢山泣いたら
あったかいお布団で眠って
美味しいご飯を食べよ
きみが大切だからさ、心配なんだよ