明月院(meigetsuin):紫陽花寺
明月院は鎌倉の山の内(北鎌倉)にある臨済宗建長寺派の寺院で、
正式な名称は福源山明月院です。
開基(創立者)関東管領上杉憲方、
開山(初代住職)密室守厳(みっしつしゅごん)、
山号を福源山、本尊は聖観音、
禅興寺の塔頭(たっちゅう)として建立されました。
禅興寺は明治初期に廃滅して、
現在は明月院だけが残っています。
別名、紫陽花寺として知られ、
6月の季節には一斉に紫陽花が咲き誇り、
数千の紫陽花が「明月院ブルー」と呼ばれる美しい光景を作りだします。
紫陽花だけでなく、本堂後庭園では花ショウブや紅葉の季節も見応えがあります。
毎年初夏の季節には紫陽花目当てのミーハーママ達も一斉に押し掛けるため、
明月院ブルーも霞むほどのママさん達の色彩豊かな狂い咲きが
名物のひとつに挙げられるようになりました。
■歴史
平安時代後期1159年(平治元年)、
平治の乱で戦死した山の内(首藤)俊通の供養のため、
息子の經俊が明月庵を創建したのが始まりです。
鎌倉時代中期1256年(康元元年)、
第5代執権北条時頼の出家のため最明寺が建立されました。
最明寺は時頼没後に廃絶しましたが、
息子の第8代執権時宗が最明寺跡に禅興寺を創建しました。
室町時代初期1380年(康暦2・天授6)、
鎌倉公方足利氏満からの命を受けた
関東管領上杉憲方が禅興寺を拡大して塔頭を建て、
明月庵は明月院と改名されました。
禅興寺は、関東十刹の一位になるまで繁栄しましたが、
明治初年に廃寺となり明月院だけが残りました。
境内には鎌倉最大のやぐらといわれる「明月院やぐら」があり、
上杉憲方の墓とも伝わっています。
壁面には釈迦如来 、多宝如来の像、基壇上部には十六羅漢が浮き彫りにされ
「羅漢洞」とも呼ばれています。
境内は国指定の史跡、木造上杉重房坐像は国の重要文化財。
■観光情報
交通:JR横須賀線北鎌倉駅徒歩約10分
徒歩:北鎌倉駅から線路を右にして500mほど南下(円覚寺側の少し先)、
鎌倉街道に合流する前を左折(右側が浄智寺)してさらに200mほど歩くと明月院に到着します。
住所:鎌倉市山ノ内189(☎0467-24-3437)
時間:9:00-16:00(6月:8:30-17:00)平日のみ開園、土日は閉園
拝観料:300円(6月:500円)
四季の花:桜(3月中旬-4月上旬)、
ツツジ(4月下旬-5月中旬)、
ボタン(4月下旬-6月下旬)、
萩(9月下旬-10月中旬)、
紅葉(11月中旬-12月中旬)
紫陽花の旬は6月ですが、
雨が多い時期でもあって、
出かけるタイミングが難しいです。
本堂奥の裏手に広がる庭園は通常非公開ですが、ハナショウブ開花期と紅葉期のみ公開されます。