「世間では何やかんやずっと
青汁青汁言ってるよな?」
「…葉っぱなのにな。
葉っぱに高いカネ
払うのが流行りだな。」
「まずくて高いのにな。」
「…ならば安くてうまい別の汁を
我々が開発しようではないか。」
「激しく同意する。
では何からはじめる?」
「まずビタミンだな。
ニンジンとかどうだ?」
「うむ。ビタミンならばニンジンだな。
間違いない。」
「次は食物繊維だ。」
「ゴボウだな。
ゴボウは食物繊維のかたまりと
言っても過言ではない。」
「なるほど、もっともだ。
あと何がある?」
「発酵食品は体にいい。
大豆由来の味噌はかなりいいらしい。」
「毎日一杯の味噌汁とか言うしな。」
「あと足りないとすればネバネバか。
ネバネバはすべからく
体にいいらしいからな。
オクラは高いから里イモとかどうだ?」
「安上がりでおおいに結構。
あと安くて体にいいのは?」
「豚肉だな。
たんぱく質も摂れるし
意外に低脂肪でビタミンB2も豊富だ。」
「よし、充分だろ。
この材料を適当に切って煮込んで
汁を作って売り出そう。」
「これなら青汁よりはるかに安くて
完璧に近い栄養バランスの汁が出来るな。
大ヒット間違いなしだ!」
ぐつぐつぐつ…
「…うまいな。」
「…うまいがこれは豚汁だな。
ダシがない豚汁だ。」
「ダシの煮干しや鰹節を加えれば、
なんとカルシウムまで摂れてしまうな。」
「…何の事はない。
ハナっから豚汁食っとけば
良かったんだな。」
オクラは高いから里イモとかどうだ?」
「安上がりでおおいに結構。
あと安くて体にいいのは?」
「豚肉だな。
たんぱく質も摂れるし
意外に低脂肪でビタミンB2も豊富だ。」
「よし、充分だろ。
この材料を適当に切って煮込んで
汁を作って売り出そう。」
「これなら青汁よりはるかに安くて
完璧に近い栄養バランスの汁が出来るな。
大ヒット間違いなしだ!」
ぐつぐつぐつ…
「…うまいな。」
「…うまいがこれは豚汁だな。
ダシがない豚汁だ。」
「ダシの煮干しや鰹節を加えれば、
なんとカルシウムまで摂れてしまうな。」
「…何の事はない。
ハナっから豚汁食っとけば
良かったんだな。」
「『豚汁もと暗し』とはこの事だな。」
「ああ『急いては事をし豚汁』だな。」
「…このシリーズまだいけそうだな。」
「…チルチルミジルの青い汁だな。
幸せの汁は身近なところにあった
という…」
「ガラスの靴を忘れた豚汁ラ…
あ、いや今のナシな。」
「トンジルラ?」
「原形ないな。今のナシだ。」
「わははは…何?
トンジルラ!?
『とんじるら』って何だよ?」
「わははは…わ、
我ながらひどいな。
と、とんじるら
わははは…ひ、
ひどいな…と、
とんじるらて何者…」
「わははは…」
「わははは…」
「お、王子も舞踏会じゃなくて
『炊き出し』開催だろうな。」
「魔法使いもカボチャの馬車じゃなくて…」
「…石原軍団の
炊き出しカーとか…?」
「炊き出しカー?
カーて!」
「わははは…」
「わははは…」