検察官「…以上のような理由により被告は
へそ長であると
断言致します!」
弁護士「裁判長、
異議あり! 検察側は
被告人が腹筋が割れて
いる事を考慮に入れて
いません! 検察の
言い分は民主主義の
根本にもとる暴言です!」
裁判長「異議を
認めます。」
謎の老人「ほう、
腹筋の溝と へその
メタモルフォース…
この弁護士、なかなか
やりおるわい。」
検察官「裁判長、
弁護側は巧妙な理論の
すり替えを行っています!私どもが今問題にして
いるのは『へそ長』の
話であり『長へそ』の
話ではありません!」
裁判長「その意見は
もっともです。弁護人は
誤解を招く表現は
控えるように。」
謎の老人「ふぉふぉふぉやはりこの展開に
なったのう。
『へそ長長へそ訴訟』
昭和37年 56年と
ともに最高裁まで
もつれたが…結果は
割れてシロとクロ。
さあてこの先どうなる事
かのう…」
弁護士「裁判長、私が
腹筋の話を出したのは
何も縦筋の事だけでは
ないとしたら
どうでしょう?」
裁判長「それは…」
弁護士「私は横筋の事も
考慮に入れて話して
いるんです。過去の
事例とは異なります。
これは立派な『へそ長』
の事案だと考えられない
でしょうか?」
ざわつく傍聴席の記者達「横筋、横筋だと…?」
「馬鹿な…へそ長を
語るのに腹筋の横筋を
持ち出すなんて…」
裁判長「静粛に、静粛に!
一時間休廷とします。」
謎の老人「へそ長か
長へそか…或いは
普通のへそなのか、
面白くなりそう
じゃわい。」
(休廷後)
裁判長「再開します。」
検察官「ではまず先程の
…」
被告人「あのー…」
裁判長「どうしました、
被告人?」
被告人「ごめんなさい
…実はボク」
被告人おもむろに服を
脱ぎだす。
裁判長「被告人、
やめなさい!裁判の
席での勝手な行動は
許されません!」
止めに入る警察官、
騒然とする法廷。
被告人「実はボク
ご覧のとおりの
カエルだピョン!
人間に憧れて着ぐるみ
着てたんだケロ。
お騒がせして
ごめんなさいケロ…
でもボク カエルだから
元々おへそは
ないんだピョン!」
一同「ずこー」
その時傍聴席では…
謎の老人「ふーむ、
これは何とも
残酷なカエルのテーゼ
ほとばしる熱いパトスに
少年が神話になりうる
可能性を秘めた…」
記者「ある意味あんたが
一番ややこしい!」