ブラック・ショーマン
東野圭吾 原作
福山雅治×有村架純 映画化
コロナの時代にヒーローが現われた。名もなき町で多くの住民の期待を集めていた計画が進んでいたが世界中を襲ったコロナウイルスの影響で白紙になってしまい、更に殺人事件が発生する。
犯人はもちろん犯行の流れも謎だらけであり警察は被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。
「俺は自分の手で警察より先に真相を突き止めたいと思っている。警察にはできないが俺にはできるということもあるしな」
犯人と探偵役の知恵と仕掛け!騙されるな

ネタバレあらすじ
原作のネタバレになります。
殺人事件

先輩・中条健太と結婚を控える神尾真世は同窓会の招待状が桃子から届き、父親が先生であるため親子で出席するのはいかがなもんかと迷います。
エリートだった杉下や漫画家として成功した釘宮が来ると知り懐かしく感じるが白血病で亡くなった津久見の追悼会をやると聞き、初恋の人だったので動揺します。
その頃、コロナの影響で危機感を抱く酒屋を営む原口浩平は配達の帰り中学時代の先生を訪ねると庭で倒れているのを発見し既に亡くなっていました。
父親が亡くなったことを知った真世は急いで実家に戻ることに・・・
マジシャンの帰省
真世は同級生の釘宮克樹が書いた漫画「玄ラビ」が大ヒットし主人公が住んでいる家を再現する計画だったがコロナの影響で中止になったことを知ります。
町おこしとして持ち上がった計画であり地元の人間が出資している事から大損した人もいました。
警察と一緒に実家である犯行現場に足を踏み入れると荒らされていたが、いきなり俺の家で何やってんだと叔父・武史の怒鳴り声が響きます。2年振りに急に帰ってきたので宿泊代を払ってあげる条件で聞くと部屋に動体検知機能の付いたカメラが仕込んであることを知らされます。
そんな武史は元マジシャンでアメリカで仕事をしていた経験があり殺害方法は絞殺らしいと言います。
・スーツを着て出掛け東京のホテルへ行き帰りにラーメンを食べて帰宅。
・玄関から入り靴を脱いで書斎に入る。
・裏に不審者がいるのに気付き格闘しタオルのような物で絞殺される。
情報

武史は刑事の携帯を盗んで容疑者リストを手に入れたり盗聴器を仕掛けたり巧みな話術で相手から話を聞き出し情報を得ます。
・第一発見者の原口は新しい酒のネーミングを「玄ラビ」の主人公の名にしたがっていた。
・英一が津久見の追悼会で何かサプライズをしようとしていた。
・柏木たちが「玄ラビ」を利用して町おこしを計画していたので相談されても耳を貸さないよう九重(広告代理店)と釘宮(漫画家)が訪ねていた。
・先生の東京行きを知っていたのは桃子(専業主婦)、杉下(IT企業経営者)、牧原(銀行マン)、沼川(居酒屋経営)の4人。
・葬儀に参列した英一の教え子・森脇敦美から牧原はいないのかと真世は聞かれる。
・先生のスマホには森脇から何らの留守電が残されていた。
・玄ラビを舞台化して専用劇場を町に作る計画
・森脇の父親は有名な実業家でありコロナで亡くなったが遺産が消えていた事で銀行の担当者に聞いて欲しいと英一に相談(留守電の内容はおそらくそれだろう)
推理
武史は森脇の父親の口座から大金が消失し英一に相談したとゆう事は担当者が牧原なのだろうと予想します。
また刑事から「タバコを吸っていたか、ライターを持っていなかったか」と聞かれたので遺体からライターの痕跡が見付かったのだろうと気付きオイルではないかと思います。
容疑者リストを見ると英一が東京に行った日に町にいた人しか載っていませんでした。載せる必要がなかったのかも知れないと思い娘の婚約者・健太に探りを入れると実家に帰っていた事が確認されました。そこで夫婦どちらとも英一に関係がある者はいないかと調べると桃子の夫が浮上します。
真世は聞きたいことがあると連絡して来てもらうと夫とはうまくいかず実家に逃げてきたことが分かります。
真相解明

津久見の実家を訪ね英一が教え子の中から気に入ったものを集め自費出版しようとしていた途中なので直也(中学時代に白血病で死去)が書いた作文が残っているなら見せて欲しいと訪ねます。
父親の形見であるパソコンを使っていたと知り序でにお願いして借りると何もなかったが復元に成功するとお目当ての原稿をゲットします。
真世は同窓会を控えているからアリバイが確認出来た人だけでもいいから教えて欲しい」と警察にお願いすると、原口、柏木、沼川だと知らされます。またアリバイとはならないが桃子と牧原は実家にいて、釘宮と九重もアリバイと言っていいでしょうと曖昧な言い方されます。
同窓会に出席した真世は武史に言われていたように香典返しをしたいから残って貰うよう伝えます。
英一に化けた武史がやってきて葬儀の遺影に仕掛けていた隠しカメラの映像を流します。
しっかり見る事が出来ていなかった牧原にやましい事でもあるのかと聞きます。森脇の父親から資産を一つにまとめたいと相談を受けた牧村は1億あるのを確認し計画に出資してほしいとお願いしました。町おこしならと受け入れてくれたが名前が乗る事を拒んだため会員権購入という形を取りました。
コロナで亡くなってしまい更に計画まで消えた事で着服したことを英一に問い詰められ殺したのではないかと疑うと柏木が次の計画に回そうと提案しただけで着服したわけではないと言いました。
