大きくなると自分が周りに馴染めないんだと言うことがわかりました。
それは日本の血だけじゃないからか、性格なのか、見た目なのか。仲間はずれにしてきた人に聞かないとそれはわからないですが。

小学校にあがると人が沢山居ました。
その中で私は楽しくしたいから、誰とでも仲良くなろうと友達になろうとしました。
淡い初恋だってしました。

けれど何がいけなかったのか。

小学校5年生の時。
クラスメイトのほぼ全員が私をバイ菌扱いしてきました。それまでもあまり上手く話せない、ということはあったのですがここまであからさまなのは初めてでした。

給食をよそる時は端っこを持たされる。
ノートを渡せばはたかれる。
キャンプファイヤーの練習をしようとすれば「手を繋ぎたくないから間にティッシュ入れていい?」と。
言ったこともない噂が流れ。
それで先生に呼び出され。
いじめの主犯格と席が隣になった時は、クラス全員隣とは席を合わせているのに私だけ離され。
担任は目の前でそれを見ているのに無視をし。

あの時の私は両親に心配させたくなくて学校に行っていました。学校は勉強するところだ、遊ぶところじゃない。心が傷つくのと引き換えに成績だけは皮肉にも学年トップクラスだったらしいです。

そんな地獄みたいな生活も、一瞬だけ終わりを迎えます。
ただ、いじめの対象が変わっただけなんですけど。


だけどまだ私をいじめたりなかった人がいたのか、今度は絵に書いたようないじめをしてくる人達が現れました。

お金を強要されたり
物を盗られたり
よく分からない飲み物を飲まされそうになったり
馬鹿ですと書かれた紙を貼らされて歩いたり

ここまで来るとやってることが滑稽で笑えました。
もっと私を痛めつける方法はあるよ?って
そんな子供だましみたいな方法で私を痛めつけようとするなんて無知なんだね、なんて。

強がりでもなく本当にそう思ったんです。
1度閉ざした心はなかなか優しさを見せてくれないんです。それは自分に対しても優しくなれない。


お金関係で揉めた時、初めて私の親が気づきました。
学校にそれぞれの親たちが集まり話し合いに。
それで私のいじめは形式上終わりを迎えました。


だけど、いじめられていた子供がそんなに直ぐに馴染めると思いますか?馴染めたら楽なんですよね。

いじめが終わっても馴染めないまま。
酷い時は学校で声を発さずに1日を終えることも。
まるで空気みたいな学校生活。

上手く笑えなくなったし、バイ菌扱いからのトラウマで人にも触れられなくなった。
強がっていても心を閉ざしても、それなりに心は傷つくことを学びました。