前のブログでも記載したんですが、私の母親は日本人ではありません。来日して、日本語どころか日本の文化すら知らないまま日本人の嫁になりました。

私が成長し始めると家でも色々あって。
父親は家族のために、と祖父母と同居していました。
思えばそれが良くなかったのか。

端的に言えば私はほとんど祖母に育てられました。
母親が悪い訳では無いんです。
心情に寄り添ったら多分、祖母も悪くないのかもしれない。
全ては環境のせいなんだって、そう思えるくらい寛大な心でありたかった。

きっと祖母は初めての孫が嬉しかったのでしょう。
祖母は成長していく私を離そうとしませんでした。
母は自分でお腹を痛めて産んだ子です。
そりゃ当たり前に自分の元に欲しい。
だけど母親はそれを伝える言葉がわからない。
辛いことを伝える言葉を知らない。

きっと私が当時の母親の立場だったら日本から出ていたでしょう。だけど当時の母親は、「子供がいるから」そう言って日本に残り続けてくれた。

そして私には弟がひとりいます。
弟は私が祖母に育てられている間、母に育てられていました。思えば当時の私は、それが羨ましかったんでしょう。何度も「弟の方が大事なんでしょ!」と泣いていた記憶があります。

大きくなって、色々あって、私が祖母に育てられた本当の理由と事実を知ります。知れば知るほど、あの時の母親に母親であることを求める事自体がどんなに酷であるか。

祖母に育てられようとも私が生まれたのは母親の体です。母親がいなかったら私はいません。

争いって本当に不毛だし良くない循環を産むんですよね。私はその事実を知って以来、祖母が嫌いになりました。