日本の2つの偉業 | ネット新撰組のブログ

日本の2つの偉業

『【プラチナ 日本】この国の知られざる偉業 三菱総研理事長・小宮山宏
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110906/edc11090603410000-n1.htm
> 日本が成し遂げた世界史に残る偉業とは? そう問われ、公害とエネルギー危機という2つの困難を克服したことを挙げられる人が、どれだけいるだろうか。

 2つとも現在多くの国々が苦悩し、今後も対応を迫られるであろう難題だ。日本は人口密度が高く、化石資源に恵まれていない。こうした困難に最も脆弱(ぜいじゃく)な国である。その日本が、世界に先駆けてこれらの危機に打ち勝ったことは、人類の進路を示す、誇るべき偉業だと思う。

 1950年代から60年代、日本は高度経済成長期にあり、工業地帯の海や空や川が汚れた。工業地帯の環境汚染自体は世界的にみて珍しくないのだが、人口密度の高い日本では、汚染された地域の居住者の多さが不幸を拡大した。水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくの4大公害病が代表例である。住民による被害の告発、国による排出規制、それに上乗せした自治体の規制、さらには製造業の排出削減や下水処理施設の整備などによって、日本はしだいに美しい自然を取り戻していったのだ。

 90年代前半、工場の排ガスから硫黄を除去する脱硫プラントは世界で4千台稼働していた。そのうち3200台は日本で動いていたのだ。世界の5%のエネルギーしか消費しない国で、80%の脱硫装置が動いていたのだから、日本は世界で最も真剣に脱硫を行っていた国だと言ってよいであろう。

 もう一つが、エネルギー危機の克服である。73年と79年の2度にわたり石油危機が訪れた。それまで1バレル1ドルだった石油価格が、この間、10ドル、数十ドルと跳ね上がったのである。これは、安い石油に依存してきた先進国の経済、とくに石油をまったくと言ってよいほど産出しない日本経済を直撃した。日本の製造業はエネルギー効率を高めることで、危機を克服したばかりか国際競争力も高めていったのだ。

 先日、こうした偉業について、中学2年生を相手に話す機会があった。話を聞いている生徒たちは、なぜか怪訝(けげん)な顔をしている。大学の新入生に話をした時にも経験したことだが、日本の良い点を話すと若者が不思議な顔をするのである。そこで、写真を見せながらじっくり説明することにした。

 「これは67年の東京の隅田川の写真。私が大学を卒業したころは、こんなに汚かったのです。これが現在の隅田川。ほんとに綺麗(きれい)ですね」

 「次の写真は1960年代の北九州の洞海湾(とうかいわん)です。酸性がひどくて真っ赤になり、停留していた船のスクリューが溶解したニュースに日本中が愕然(がくぜん)としたころです。これが現在の美しい洞海湾。日本は全国で海や空や川の美しい姿を取り戻したのです」

 写真を見せられたからか、生徒たちは納得し、うれしそうである。生徒たちは公害は教えられても、公害を克服したことを教えられていない。おそらく、大人自身がこのことを意識していないからだろう。
 21世紀に人類が答えを出さなければならない環境とエネルギー資源の問題を解決してきたことを、日本人は誇りとすべきである。国を愛する心が育つとは、このようなことではないだろうか。(こみやま ひろし)』

マスコミでは日本の悪い面ばかりが報道されて、日本にとって喜ばしい情報は無視するからな。
学校でも、「日本は悪い事をした」「日本は遅れている」ばっかり。
しかもそういう見方が、理性的で正しい認識だと思わされてるからな。そりゃあ、不思議な顔をするわ。



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