「大人になってから勉強する」
子供の頃、私は算数や理科が飛び抜けて成績が良く、
国語と社会は平均以下の悪い子供でした。
考えて答えを見つける、ある種パズルのような
理系科目には強かったのですが、
話の趣旨を答えさせる文章問題、単純暗記の社会は
ダメだったのです。
私は根っからの理系で、私の父親も理系。
どうしても解けない問題があると、
父に質問していました。
そのとき、しっかり理論的に教えてくれる父に
子供ながらものすごく父の大きさを感じたものです。
「なんでも知っている」と思ったんですね。
ふとしたときに、そんな父が勉強している姿を見ました。
私は不思議に思い
「なんで勉強してるの？」
と聞くと父はこう答えました。
『大人になってからのほうが、たくさん勉強するんだよ』
この言葉はすごく深く残っています。
勉強するのは子供だけで、大人になったら
仕事だけしかしないと思っていたからです。
また、父は文系科目も詳しかったので、
なんで国語も社会も答えがわかるのか聞いたら
『国語も社会も面白くなったから勉強したんだよ』
『いまのうちにいっぱい勉強しておきなさい』
と答えてくれました。
私は、がんばって勉強しても良い点が取れない
国語と社会は面白いとは思えませんでした。
だから、いっぱい勉強しろと言われても
全然身が入りません。
子供の頃は、誰しも遊び優先だったと思います。
大人になった今はどうですか？
私は今になってよく後悔します。
「あのときもっと勉強していればよかった」って。
仕事を始めてから勉強しようと思っても
とても難しいですよね。
限られた少ない時間で勉強しなくてはいけません。
学生は時間が多いとは言いませんが、
時間拘束、仕事への精神負担、人間関係など
背負うものが学生の頃と比べ物になりません。
勉強だけに目を向けるわけにはいかないのです。
だから、もっと勉強していればよかったと思うわけです。
なのに、その少ない時間で勉強をするのです。
それは算数や国語とは違って、
自己啓発の本や、企画書、仕事のコツなどの実用書
といった精神成長やスキルアップのためですが。
1つに限らずいくつもいくつも・・・。
『大人になってからのほうが、たくさん勉強するんだよ』
父が言っていたことは、もしかしたら
こういうことだったのかもしれません。
あなたはどうですか？
あなたは大人になってから勉強しているでしょうか。
「あのときもっと勉強していればよかった」
と後悔したことはあるでしょうか？
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