リアル「今回は電子書籍の欠点です｡では鷺沢さん､電子書籍にはどのような欠点があるでしょうか？」

鷺沢文香「…そうですね､電子機器が無いと読めないことでしょうか？」

リアル「良いですね｡まずはそれ」

東方ユウキ「そのものがなければ､成立しませんものね」

五十嵐響子「…でも今どきスマホなんてみんな持ってるんじゃ…」

リアル「2024年ならそうですね｡ただ､タブレット型PC(以下､タブレット)やKindleはそうとは言い切れません」

藤崎詩織(1999)「未来の機器なんですね｡優ちゃん､わかる？」

皐月優(2014)「では説明しますね｡…タブレットは2011年にタブレット元年と呼ばれて世間に出回るようになりました｡タブレット端末自体は2002年から販売されていましたが､値段の都合(当時の価格で約20万円)で一般家庭には出回っていません」

高垣楓「そこまで知っているんですか？」

優(2014)「私の父がきらめき市の議員でして､世間に広く出回る前にタブレット端末を仕事で使っているのを見たことがあるんです」

麻生華澄(1999)「…仕事に便利なものでしょうからね｡未来では授業でも使うようになるのかしらね」

ユウキ「2020年頃から生徒に教育用タブレット端末を購入させて使用させるようになりました｡教科書や辞書も電子書籍化したり調べもの学習もできるようになりました…」

イオリス「正直言って､私は反対なのですがね」

如月未緒(1999)「…それはどうしてですか？」

イオリス「まずは教科書も普通に買うならむしろ荷物が増えるだけです」

純希「それに､管理も面倒なんだよね♪セキュリティとか壊してしまった場合とか…」

ユウキ「デジタル教科書のメリットはわかるのですが､今度はなかなか授業に向いてもらえないこともありまして…」

デジタル教科書ができること

①テキストの読み上げ

②本文や図版の拡大

③配色やフォントの変更

④QRコード等を利用しリンク先を設定

響子「…すみません､デジタルの方に目が言っちゃって」

イオリス「追加で言うと､正しい位置にキレイにマーカーをつけることもできる｡間違えたマーカーをキレイに消すこともできるからだ」

リアル「それにしても､デジタル機器を使うと電気も食うよな｡これが2つ目の欠点」

虹野沙希(1999)「電気代が高くなるのは大きなデメリットですね｡あと､目も悪くしそうです」

リアル「虹野さん､素晴らしい｡電子書籍の3つ目の欠点を指摘してくれましたね」

沙希(1999)「え､目が悪くなるも入ってたんですか？」

リアル「だって目への負担が大きいと長時間見ていられないじゃないですか」

華澄(1999)「…そうなると､長時間の学習には向きませんね」

イオリス「参考書を読んだり演習したりするにも不向きです｡じっくり時間をかけることも必要ですから」

未緒(1999)「…電子書籍だと長時間の読書も難しくなりますね」

ユウキ「時折目を休めないといけないので､没頭する読書は難しいです」

楓「そんなに没頭するほどなんて､さすが国語の先生ですね」

響子「…私もそんなに読まないので…」

純希「電子書籍って､眺める分には良いんだけどね♪」

リアル「電子書籍の欠点はまとめると全体的に3つです」

①専用の機器が必要で高価な場合も多い

②電気代がかかる

③目への負担が大きく長時間の利用には適さない

詩織(1999)「後は､それぞれの場合の欠点も見受けられましたね｡教育の場だったら､管理とか親御さんの負担とか」

優(2014)「さらに子供とかだと､どうしても壊す可能性もありますね｡」

リアル「正直言って､教育界は個人でやらせるべき領域に入り過ぎなのですよ｡…では､次回からは書店の減少について最後の理由とまとめに入ります」

3918.読書の春(4.書店と電子書籍2)