福岡市です。博多市ではありません。JR博多駅です。JR福岡駅ではありません。

ちなみに新幹線で博多駅に着くと「はかた~」と車内アナウンスが流れるので、

旅行者にとってはここが博多なのか福岡なのか分かりにくいそうです。

 

 

なぜ福岡になったか?は豊臣秀吉の軍師、黒田官兵衛の息子、長男の長政が筑前五十七万石を

関ヶ原の戦いの軍功で徳川家康から恩賞で得た後に福岡城の築城に着手。

1601年、城を築いた那珂川から西のエリアを「福岡」と命名したことによる。

福岡は黒田家の祖先ゆかりの備前国邑久郡福岡(岡山県瀬戸内市)にちなんだというのが定説です。

 

 

一方「博多」という地名が出てくるのは759年。

豊臣秀吉は九州平定と朝鮮出兵の拠点として「太閤町割り」と呼ばれる町づくりを行なって博多商人たちが国際貿易都市へと発展させました。

 

 

さて「福岡」か「博多」か。

明治時代には市の名前を巡る論争が巻き起こり、1888年に市制・町村制の導入が決まり、翌年の県令でいったんは「福岡市」になりましたが1990年の市会で改称の動議が。

ところが採決は賛否同数。結局、“福岡側”の議長の裁決で「福岡市」が正式に誕生しましたが、その気持ちを汲み取るためか1989年開通の九州鉄道の駅名は「博多駅」となったとか。

那珂川に架かる「福博であい橋」はかつて川を挟んで商人の町「博多」と武士の町「福岡」に分かれていた二つの町が出会いつながってゆくそんな想いが込められているようですよ。