昔々、パシュミナという
やわらかいストールが流行った時期がありました。
パシュミナは
ヒマラヤの高地に生息する山羊の冬毛だとか
のどから腹にかけてのうぶ毛だとか
その他諸々定義?があるようです。
一般的なカシミヤストールよりも
薄手で光沢があったと思う。
当時、香港に住んでいて
街を歩けば店にはパシュミナだらけ
お土産に買って帰る人も多かったなあ。
パシュミナには
ニセモノらしきものもたくさんあって
私が買ったのは
ブランド品を扱うセレクトショップ
レーンクロフォードのセール
いわゆる本物だったのかどうか
真相はわからない。
けれど
とにかく柔らかくて軽くて暖かく
小さくたたんで持ち歩くにも楽ちんで
あの、一年中氷河期のような
香港の恐怖の冷房から
私を守ってくれたことを思い出すと
それだけで
真贋は関係なく
買った甲斐があったと思っています。
それから四半世紀
いまでは冬になると毎日
家にいるときの寒さ対策の首巻きに。
家にいるときは頻繁に使うし
洗濯は洗濯機のドライモードで
ガシガシ洗っていたら
だいぶ薄くなってしわしわで
(でもそれがまた良い)
ついには裂けてしまった。
好きなものは
できるだけ長く使いたいから
今日は、この裂けめを
麻の刺繍糸でざくざくとかがりました。
これでまたしばらく使えるわ。
実際は
全部で3枚あるので
いまのが
繕えないくらいボロボロになったら
真ん中のアイスブルー
(いまやグレーか)を使おうと思っています。
一番下のたまご色は
若気のいたりで
似合わないのに買ってしまって
全然使っていないけれど
白髪になったら
似合わせられるかもしれない。
おばあちゃんになったら
家で首に巻こう。
これね〜、半世紀も前に買ったのよ〜とか言いながら。




