※画像は、

The Westin Yokohama の、

アフタヌーンティーです照れ

息子が「強化合宿」中に、横浜市を堪能してきました。



横浜市の教育を9年間、毎日見てきた私が知る、

「現実の横浜市の教育」


離れてから見えてくるものがあります。


お友達関係や我が子の経験、

また、上の子たちが「難関大学難関学部学科」に進学

そして現在、「就職偏差値上位層」の職に属し、

海外では年収一億円を得られる職…。


(↑障害者家庭は偏見の目で…見下されるので…、

嫌味のようですが…あえて記載しました…。。。)



でもそれも、努力して夢を叶え、

やりたいことを仕事にしたおねがい



そんな子育てをした「評価厳しめの母」からみた

「横浜市の教育」について、です。


公立にしては、こっそりインクルーシブで、

子供がインクルーシブを望み、

特別支援教育総合センターの優しい先生にあたれば、

地域の友達と共に過ごすことを可能にする教育を

してくれていました。


横浜市は肢体級がなくても、

肢体不自由のインクルーシブ教育を行なっている、


それが事実でした。


肢体級を作らない理由として、

特別支援課から10年ほど前に回答を得ていましたが、

「肢体不自由児が集まると授業にならない」

と言われていましたが、

私がした反論は、

「授業と生徒の重症度によりますよ」


知的さんが8人いて、それぞれ教室から脱走したら、

1人の先生で追えるのですか?と

言い返しました。


そんなこんなでガリガリ言い続けて、

(私だけではないと思いますが)

我が子が五年生の時、

肢体不自由の生徒だけ、支援員の上限最大時間付与、

でも、肢体級がないので、先生は追加されず、

教員をつけるタイミングは主任の采配でした。


ただですね、

教科書をめくる、手の代わりになる、というだけなら

支援員さんでもいいわけです。


先生がしっかりした方ならば、

支援員さんに指示を出し、うまく進めてくれていました


先生と意見が合わないときにはよく話し合いまして、

ときに議論しましたが、

小学校の先生方は「子供が好き」という方が多く、

いろんな困難もよく聞いてくれたと思います。


問題点は多々ありましたが、

振り返ると横浜市は神奈川県より迅速に動いてくれました。


これも、肢体不自由ならではですが、

特別支援教育総合センターからのPT派遣

が大きかったと思います。


実は我が子が横浜市第一号でしたが、

インクルーシブ教育を行うために必要な

前面が開いていて、サッカーも野球もできる、

高額な歩行器、Kidwalkを横浜市で購入して頂き、

学校で使っていただきました。



東京都などでは、「特例補装具」として、

助成限度額を超える高額な補装具に関し、

必要であれば公費助成をしてくれる制度がありますが、

横浜市リハセンター内にある更生相談所には

学校で使う歩行器なのに何度も断られまして、、、

60万円の歩行器を全額自己負担で購入して

学校で使って故意でなくても壊されたら、

修理代負担はどうなるの、など、

当時の私は思ったわけですよ。


一年半ほど説得して、結局頓挫し、

泣く泣く横浜市市議さん達に相談しました。


最大手宗教団体がバックにいる議員さんには、

「障害者は要望が多くて困る」と言われ、えーん

赤い色の議員さんは同情して終わりえーん

ネットワーク系は返事もなくえーん

結局、1番大きい議員数を持つ政党へ相談、

そうするとなんと、

子供の学びは豊かでないと、と共感してくださり、

時間を経て、歩行器が導入されたんですね。


インクルーシブを可能にしてくれた議員さん。

でも、前面に出さずでおられます。



2年前の段階で、横浜市には

インクルーシブ教育に必要な歩行器が、

8台納品されていると耳にしました。


障害ある生徒の笑顔を作っている、横浜市。

(細かいことは抜きにして)



我が子のために当時は苦しみましたが、

今はみんなのために大事に使われている歩行器。



学校で必要なものは横浜市で買ってほしい。

そして、

税金で公費助成されて買われたものは、

個人に付与してメルカリ等で転売されることなく、

その街で、必要な子にずっと使われるのが1番です。


公共のものとして。


それが、議員さんに私が望んだことでした。



インクルーシブ教育!

とか、

特別支援教育!

等々を、人前で語る先生方や関係者の方々は、


「実は他の現場を知らない」


という方が多くて、、、

9年間毎日、教室で見てきたけど?

演者のあなたは表面しか知らないよね?

何言ってるんだか…と内心感じる私ですが、


横浜市は謳ってはいないのですが、

特別支援教育総合センターで教育相談をしたり、

また受け入れ先の学校できちんと理解をして貰えば、

インクルーシブ教育提供が可能である

ということです。


我が子は2泊3日の京都奈良修学旅行で、

横浜市初の、「ヘルパー派遣」もしてくれまして、

現地ホテルに修学旅行支援をするヘルパーさんが来訪

入浴と歯磨き、排泄までしてくれました。


当初私か付き添うと申しでたり、

またヘルパー代も払います、と申し出ましたが、

我が子が親離れしたくて望まないことや…チュー

横浜市としてやってくれる、とのことで、

お言葉に甘えることにしました。


(もちろん、現地ヘルパーさんと直に何度もやりとりし、画像等共有しました)



やってくれて当たり前でしょ!

というような親の望みを押し付ける、

そんなやりとりではなく、

子供がどう望んでいるかを親が把握して、

子供の願いをうまく伝えるのが親の役目です。



子供は望んでいるか全くわからないけど、

私がそう思うからそうしてくれ!

体温も調節できず、体温低下で青くなるし、

ペースト食しか食べられないけど、

この学校で学ばせたいからこの地に家を買った、



という保護者さんに、私が話したことがあります。



お子さんには辛い環境になると思います、

暑くて寒いのが学校ですし、

プールも特別支援学校のように温水ではありません、

授業の区切りで慌ただしく動くことになります、

重症アレルギーのお子様のママ友さんは、

毎日お弁当を持たせていますよ、

お話をお聞きする限り、

朝の会交流の方がお子さんにはいいと思います、

歌を歌って、朗らかで楽しいので、

と。



地域の学校は小さな社会、

集団生活、集団行動を学び

一般社会に出る力を養う場所、

そのように私は思っています。



全ての時間で個々に合わせる必要があるなら、

特別支援学校のほうがいいわけです。


個別支援学級であっても、

数人に対して1人の先生がつき、

支援員さんと共に回します。


顔が青くなっていることに気づかなければ、

なにかあれば、、

先生のせいになりますでしょうか。


インクルーシブ教育をうたう専門家さんたちは、

どんな子供であっても、一般級で、

支援級で、

そのように言いますが、

それは不可能だと思います。


まず、座学無理という知的レベルのお子様を

一般級、個別級にいれろ、という話もありますが、

かつてその光景を個別級でみた私からして、

お子さんへの虐待だと思いました。


トミカで遊びたいお子様が、

授業中座れなくて「トミカー!」と叫び歩き、

静かにするよう促されても聞けず、

結局、毎日別室でトミカでマンツーマン対応。


転入生で、一年生ではありませんでした。


横浜市では、知的障害のお子様の多くは

親の希望だけで個別級に入れます。

転入生だけ、特総センターでの面談はなく、

親がお子様の様子を記入するだけで通ります。



聞いてた話と全然違う…、

という現場の先生方の混乱はここで生じます。



横浜市の個別級は座学を行うことが多いため、

他の市の個別級のように

好きなことをさせてずーっとまったりさせる、

ということがあまりありません。

(先生方や学校によりますが)


座学したくないお子様にとって、個別級だと

現場の先生も、他の子供達も困り果て、

そのお子様も毎日泣き叫んで可哀想…。


それでもいい、という

インクルーシブ教育推進派の先生方の話に、

そんなインクルーシブ教育って、必要ですか…。

と…現場を知る私は思うのです。

その先生方は特別支援学校の先生だったりします。

一般の学校で教壇に立ったことがない先生が、

インクルーシブ教育を推進するのはどうかと…。



その問題点を知っている先生がちらほらいるのが、

インクルーシブ教育の現場を見ている

横浜市特別支援教育総合センターの一部先生方。



やっているから、問題点も知っているのですよね。



座学より体を動かしたいお子様もいるわけで、

育ってきた環境や障害の重症度にもよって、

お子様に適した教育が異なります。


全ての子供にインクルーシブ教育を、という前に

その子に向いているか、

その子が望んでいるか、

親の願いだけではないか、

お子様にとって集団生活が酷いストレスにならないか、

そこを考えてほしいと思うのです。


共に学びたい肢体不自由の生徒や学生さんに対して、

支援の「手」はつけてほしいとは思いますが。

学ぶ意思があるのに、手足が不自由、という方に。

(ヘルパー派遣は学校にはできないそうです)

※神奈川県教育委員会には支援員制度がありますが、

見つかるまでは親の負担、と聞いています。

(横浜市だと高校から多くが横浜市教育委員会外、

神奈川県立や川崎市立、または私立高校です)



横浜市は

弱視、知的、精神、肢体、

全ての障害ある子供に対して、

こっそりインクルーシブ教育をしています。


そのためのお金も神奈川県よりつけています。



問題点は多くありますが、

いえば着地点で合意してくれました。




現場を見てきた私のレポートでした。