「あなたは怒っていいんです」


ちょっと前にドラマで

そんな言葉がありましたが、

私の場合、どんなに自分が正しかろうとも、

感情を乱す場面や怒りの感情について、

主治医からはNGを出されています。


ひと言でいえば

アンガーマネジメント。


結局、自分を押し通すために

感情を使うことは、

相手をねじ伏せるのと同じこと。


相手もその時は圧倒されたり、

萎縮してしまって

受け取るしかなくなってしまい、

あとから恨みめいた感情になることは

よくある話です。


自分の要求を通すために

感情を使うことはよろしくないというのは

よくわかってます。

それも一種の暴力だと思います。



自己主張したまでと言われたら

それまでですけど、

それだと暴力でいう力技と同じ。

力が強いとこちらは負けてしまうし、

怖くて要求をのむしかなくなるようなもの。

一種の脅しですよね。



だいぶん前に見た景色で

忘れられないのですが、

公園でのんびりしていると、

2匹の犬を散歩させてました。

一匹の茶色の柴?のような犬が

突然に途中で伏せって休み、

もう一匹の黒い犬と飼い主は足止めを

食らっている(笑)

待ってあげているのが

なんともほんわか〜。

近寄ったら触らせてくれるかなぁ?

なんて淡い期待をしていたところ、

向かい側からコーギーを連れた

若いカップル(夫婦?)がやってきた。


黒い犬が突然、

牙をむき出して「グワッ!」と吠え

噛み付くように

コーギーに向かっていったのだ。

そんな凶暴そうには見えなかったので、

突然の出来事に見ていたこっちがビックリ。

飼い主は慌てて手綱を引っ張る。


いま振り返ると、

もう一匹の犬や飼い主を

護ろうとした防衛反応だったのかも?


 

そして一番驚いたのは、

そのコーギーが全く我感せず状態で、

全く見向きもせず、

反応もせず、

「いま、散歩中なんです」と言わんばかりに、

ほんとにそのままノーリアクションで

スタスタと歩いて過ぎ去っていた。

飼い主さんも同様だった。


「弱い犬ほどよく吠える」と

言わんばかりの無視だった。


そのあとのミーティングで

テーマが「怒り」だったので、

思えばその話を卸しても良かったのだが、

その時には自分に必要な話があったので

あとから「あの話すれば良かったな〜」と

そんなことを紐付けて記憶に残ってる。


そして実際に卸した話は忘れた(笑)



私はよく人(この場合は犬)の出来事から、

自分の答えが導き出せることは多い。

みんなそういうもんだろう。

客観視できるからね。


人(犬)の挑発になんか乗らないで

自分の人生を淡々と生きていく方が

賢いってことをコーギーから教わったのだけど、

それでも私には私の正しさがあるので、

内面性でダメージ受けては、

囚われるというのを何百回と繰り返してるのが、

私なんだと思います。



なかなか自分の人生に入っていけない。

本当の自分になかなか出会えないし、

自分のことがよくわかりません。