飛行機は落ちた
夢や希望や未来を載せて飛び立ったはずだった
何を失敗したのか
そして何を成し遂げられたのか
まあ、僕らの飛行機は落ちた
「さて、どうしようか」
サトルがボソッと呟いた
泣こうが悩もうが喚こうが悲劇の主人公を気取ろうが
事態は好転したりしないことを知っている
この後、僕ら3人にはいろんな問題が降りかかる
水や食料はモチロンのこと
手のひらには希望がこれっぽっちもない
砂漠の真ん中で立往生だ
こんな事は今まで何度でもあった
ともかく、まずやったことは
飛行機の残骸のそれぞれの場所に座って
ぼんやりタバコの狼煙を上げた
夜の砂漠は冷える
きっと今から凍える
頭上を通りすぎていく飛行機には
きっと僕らの狼煙は見えない
きっと僕らに気づかずに
自分達の未来に向かう航路をなぞってる
仕事に失敗したときもそうだった
僕が思ってるほど
誰も僕に興味はなかった
付き合っていたはずの大好きな彼女ですら
他人みたいな素振りを見せた
悔しくて悲しかった
でもさ、それをどうこうするなんて
きっと間違ってる
意味だってない
事態を好転させるのは
彼女の態度じゃない
手厚い同情なんかでもない
僕らはいつだって
それに左右されてきた
そうなんだ
事態の好転を望むなら
僕の行動しかない
何を思うかじゃなく
何をするかだ
湧き上がるモヤモヤとした黒いモヤみたいな気持ちを殺して
顔を上げる事にしたんだった
深刻度は違うが
今回だって一緒だ
今回のいいところと言えば
星が綺麗だ
この星や月が照らす先に
仲間が居る
僕の無事を願ってくれてる人も居る
さあ、立ち上がり
どこかに向かって歩き出そう
誰も言わずとも
3人はトボトボ歩き出した
胸の中の気持ちは胸の中に閉じ込めたまま
三人三様の思いを口にしないまま
僕らは知っている
この歩みですら
未来へ向かうものだと
望まない顔も胸の中に連れて行くよ
それも自分なのだから
未来へ向かって
