前編はこちらからどうぞ。
季節の変わり目にトラブルなくきれいな肌を保つためには、
どんなケアをするべきなのか?
乾燥に立ち向かう為に必要なのはやはり「保湿」です。
しかし、乾燥を感じてからではもはや手遅れ!
まだあまり乾燥を感じない今から始め、
乾燥時期になっても肌を乾燥環境にさらさないようケアすることが大切です。
お問い合わせでも「セラムとベールを使うとこの時期べたつきが気になる」
というお話を多く伺います。
まだ湿度が高いこともあり、使う量を減らされている方もいらっしゃると思いますが、
セラムの量は減らさずに、ベールの量で調節されることをおすすめします。
水分を補給せずに保湿してもあまり意味がありません。
それに、セラムにはより多くミネラル成分が含まれているんです。
さて、ここからはネスノ開発者である茂田正和の体験を交えた、
そんなミネラルのお話をご紹介します。
茂田の研究テーマのひとつに「ミネラルと肌の関係」があります。
化粧品ではビタミンは注目されますが、
マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルはあまり注目されません。
ですが、肌にはもともと汗や細胞内からくるさまざまなミネラルがあり、
それらが肌のバリア機能を改善して水分量を高め、
すこやかな状態を維持するために役立っています。
ミネラルが豊富に含まれているというと海水や温泉ですよね。
タラソテラピーやテルマリズムもこれらのミネラルの恩恵によるものなのです。
10年ほど前、茂田がミネラルの美容効果の謎を調べるために、
全国の美肌の湯と呼ばれる温泉を巡ったことがありました。
その中で一番印象に残っているのが、
鹿児島の海沿いの温泉を訪ねたときのことです。
夕方になると近所のひとが集まってくる銭湯のようなその温泉では、
80代の老夫婦が番頭をつとめています。
ところが番台から見える腕にシミやシワがまったくないのです。
鹿児島は紫外線も強く、肌には過酷な環境なのですが、
入浴している人たちの肌がみんなとてもきれいなのです。
紫外線対策などほとんどしていないのにも関わらず、です。
この鹿児島の温泉の方々の肌がきれいな理由をその後ずっと研究していますが、
科学的な根拠はまだ不明確なようです。
しかし、どうやらこの温泉に特徴的に多く含まれるマグネシウムが関係していそうです。
紫外線を浴びると肌のバリア機能が破壊され、
バリア機能が破壊されると炎症信号が肌の中で伝達されます。
そして、炎症の信号が伝達されると肌を老化させる活性酸素を発生させます。
マグネシウムにはこのバリア機能を修復する作用が報告されていますし、
肌の中で活性酸素を除去する抗酸化物質グルタチオンの合成を促進するのも、
マグネシウムです。
つまり、毎日その温泉に入ることで、
紫外線のダメージをオフすることができているのかもしれません。
科学的根拠ははっきりしていませんが、
ネスノもそんな温泉のように、
みなさんの肌を元気にするお手伝いができたら、
そんな思いを胸にミネラルについても常に研究を続けています。